校長雑感ブログ

2022年4月の記事一覧

4月20日(水)ネットモラル授業(1学年)

〇世の中はますます便利さを追求し、コンビニでは何時でも欲しいものがすぐに手に入り、わからないことは手元のスマホで検索すれば、何でもそれなりの情報が得られるようになっています。もっと言えば、我々が「当たり前」と感じているこれらの「便利さ」は、「何かにすぐにパッと飛びつく習性を嫌でも身に付けてしまうこと」に直結しています。

〇我々のような昭和生まれの人間には、そのような時代の変化が自分の生きてきた時代とリンクしているので、これからもっと便利さを追い求める世間の風潮に、少しの不安を覚えますが、中学生たちは生まれながらに今の状態が「当たり前」なので、ちょっと違った感覚なのでしょう。

〇もちろん時代は後戻りできませんので、大切なのは生徒たちに、そういう環境中で、気をつけなければならないことや周囲への配慮などを教えていくことだと思います。

〇昨日、講師を招いて、新入生にネットモラル授業を行いました。

須藤昌

4月19日(火)全国学力・学習状況調査(3学年)

〇この4月に毎年、全国の中学校3年生を対象に行っていますが、本日午前中に、3教科のテストと学習や生活に関するアンケート調査を行いました。

〇夏以降に結果を分析し、授業改善の取り組みや教職員の校内研修の充実、放課後等の補充学習の実施などに役立てていきます。

須藤昌英

 

4月19日(火)ミラーニューロンと共感

〇2年くらい前、ちょっとしたきっかけから「ミラーニューロン」という言葉(概念)を知りました。直訳すると、「鏡のような神経細胞」となります。

〇人間など高等な霊長類の脳には、「ミラーニューロン」という細胞があるのだそうです。これによって、お互いは、相手の行動をわが身のことのように置き換えることができるのだそうです。

〇たとえば、相手が笑っているのを見ていると、ミラーニューロンを通してなんとなく自分も楽しい気分になるというのです。また逆に、相手が怒っているのを見ると自分も怒りたくなるというはたらきをするそうです。

〇人間の「共感」というものには、この「ミラーニューロン」が関わっているというのです。たとえば、「両親が楽しそうにしていると、それを見ている子どもはミラーニューロンを興奮させて「楽しそうだ」と感じて、まねをします」と書いてありました。

〇もっともこの「ミラーニューロン」は、決して良いことばかりではないようです。 「ドメスティックバイオレンス(DV)は遺伝するように見えるけど、実はあれは行動パターンをまねしているだけなんだ」ということです。「DVは先天的に遺伝するのではなくて、お父さんやお母さんが子どもにDVをすると、ミラーニューロンを通して子どももDVをするように脳が変わっていく」のだというのです。

〇子どもはどこか親に似たように育っていくのは、ミラーニューロンの働きだそうです。私も息子2人と娘1人を育ててきました。3人とも成人して、もう親の影響など及ぼないと思っていますが、幼いころから一緒に住んでいた事実は上記のようなことを今でも引き起こしているのかと思うと、なるほどと思います。

〇昔から「子どもは親の鏡」ということわざがあります。私も人の親として、今更ながら、自分を正していかねば・・・と思います。

須藤昌英

 

 

4月18日(月)1学年レクリエーション活動

〇入学して10日間が過ぎましたが、1学年生徒はまだまだ不慣れなことも多く、朝自宅を出る時もまだ緊張している子がいるとも聞いています。

〇そんな中、少しでもお互いに仲良くなったり、クラスへの所属意識を高めてもらうなどの目的で、グラウンドにてレクを行いました。

〇日差しもなく涼しかったので、せっかく用意した水筒もあまり活躍することはありませんでした。

須藤昌英 

4月18日(月)中学生のころの学習は一つのきっかけ

〇45年前の昔、私が中学生で理科の授業で習ったことで、「四季がどうして生まれるか」については、今でも当時「なるほど何にでも根拠はあるのだな」と思ったことを今でも覚えています。要点を振り返ってみると、

〇「地球は地軸を傾けて太陽を一年かけて回ります。その傾きがあることで、一年間の間に地球が太陽に向かう部分が異なっていく。地表にあたる太陽の角度が変わり、そのため地球には日本のような美しい四季が生まれた。」ということなのです。

〇なるほど傾いているから、四季が生まれたのです。まっすぐもいいのでしょうが、確かに地球儀は傾いており、そのことにも意味があったのです。更に、「しかも地球は、コマのようにきれいな軸を保ちながら回っています。もし軸が安定せずに、ドッタンバッタンしながら回っていたら、ある時は北極のような寒さ、またある時は赤道直下の灼熱の地など、美しい四季どころか大変な気候の変化にさらされていたはず。」というのです。

〇実際に、「火星という星は、地軸が安定してないのだ」ということを後から自分で調べて知りました。そしてそれはどうしてかというと、「火星を回っている衛星がとても小さくて、地軸を安定させるほどの力が無い」そうなのです。それに比べると、地球を回っている衛星の月ですが、大きさは地球のおよそ四分の一だそうで、かなり大きい」。空に浮かぶ月を見ていると、地球の四分の一もあるとは想像できませんが、それくらい大きいことや地球と月の関係が深いことは自分の視野を広げてくれました。

〇ですから海の潮の満ち引きがあることにつながります。これはよく知られているように、月の引力によって、地球の海水が引っ張られて起こるのです。さらに潮の満ち引きは、人間の出生や息を引き取ることにも大きく関わってきていると大人になって知りました。何はともあれともあれ、月のおかげで、地球は地軸を安定させているのだそうです。そのおかげで、穏やかな四季の移ろいがあり、それは地軸の傾きや月のおかげなのです。

〇このように、中学生の学習が一つの起点となり、大人になっても物事を考えていく視点や学び続ける姿勢を身に付けていけるのではないでしょうか。水曜日から正式日課が始まります。いろいろな授業の中で、生徒たちが身近な問題や疑問に感じることに、興味関心をもってもらいたいものです。

須藤昌英