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2021年3月の記事一覧

3/24 修了式

 日本のあちこちで、「桜が満開!」というニュースが続いています。校庭の桜も、全体が一気にピンク色を帯びてきて、まもなく満開!といったところでしょうか。今日は朝からポカポカ陽気で、春本番は確実に間近ですね。今日は3月24日、今年度の最終日、修了式を行いました。とはいえ、体育館には集まらず、オンラインによる校長室からの修了証書授与中継、そして生徒指導主任と私からの話という内容でした。修了証書は支援級と各学年代表の7名の児童に手渡しました。何となくですが、子供たちからは成長の跡を感じ、緊張気味の中にもやり遂げた達成感のようなものも感じました。コロナ禍でもあり、余計にそう感じました。これは卒業生も含めた全児童ですが、本当に良く頑張りました!! 大きな拍手です!
 生徒指導主任の渡部教諭からは春休みの過ごし方についてです。先日、市内の小学生が自転車で横断の際、車と接触、亡くなるという痛ましい事故がありました。そのこともあり、まずは交通事故についての話です。明日から春休みですが、やり終えた充実感もあり、気がどうしても緩みがちになります。「まあいいか…」そんな思いが思わぬ事故につながります。ワクワク感、ドキドキ感を持って4月5日を迎えられるように、子供たちへの声かけをお願いします。
 私の話は以下の内容です。

 この1年間,いろいろなことがありましたね。「どうなるんだろう?」という不安からのスタートでしたが,マスクをしたり,おしゃべりを我慢したり,新しい生活の仕方に頑張って取り組む皆さんの姿を見て,私はたくさん励まされました。みんな,よく頑張りました!
 その皆さんの頑張る姿から5年生の皆さんが学習した『大造じいさんとがん』の著者である椋鳩十さんの『人間はすばらしい』という作品を思い出します。
 人間は,動物として生きるための力のほかに,一人一人に,それぞれべつべつの「力」を与えられている。絵の上手な人,歌の上手な人,口の達者な人,足の速い人,…全員,それぞれね,『すばらしい力』を持っておる。そういう力を出すために勉強したり,本を読んだり,感動したりして,そうしているうちに,しぜーんと力がわいてくる。力が出てきたときに,初めて「あ,自分に,こんな力があったのかな」と思う。必ず君たちは将来,それぞれの「力」を発揮すると思う。
 「頑張ってきたなあ。ちょっと力がついたかなあ」そんな自分を振り返り,今日は「自分を褒める日」にしてほしいと思います。身についた自分の力を発見することで自信になり,4月からきっと役に立ちます。
 5年生の皆さん,6年生の卒業に向けてのたくさんの準備,本当にありがとうございました。「送る会」の作品や卒業式の準備,そして6年生に代わっての掃除や片づけに取り組む皆さんの姿からは頼もしさが伝わってきました。4月からは学校のリーダーです。よろしくお願いしますね。

 大変なコロナ禍での1年を過ごした子供たちは、勿論、ご家族の支援があったればこそなんですが、なんとかやりきりました。それが力となり、それぞれの子供たちが持っている「すばらしい力」に磨きがかかったと思います。その力を認め、褒め、そばしていくことは私たち大人の責務だと考えます。ぜひ今日は子供たちが「自分を褒める日」に、ご家族でしてください。
 昨日、今年度をもって転退職する18名の職員を紹介しました。そして本日、修了式、学級活動の後、オンラインによる自己紹介を行い、全校児童の見送りを校庭で行いました。該当職員の中には初めて異動を経験する職員もいます。挨拶する声も、子供たちを見つめる表情も感慨深げであり、胸に迫る時間がありました。花束や子供たちからの手紙もいただき、本当に感激しました。職員を代表して、お礼を申し上げます。ありがとうございました。 
 私もその該当職員の一人であり、今年度で37年間の教員生活に一区切りで、校長としての役割を終えます。改めてご挨拶は別の機会にさせていただきますが、本当に今までお世話になり、ありがとうございました。