令和2年度

令和2年度 校長室より

2.7倍

 節分、立春、春一番、…と続いた今週が終わりました。空気は冷たいものの、日中のポカポカ陽気は「2月はもっと寒さを感じたはずなのに…。今年は暖かいのかな」と思ってしまうほどです。緊急事態宣言ももう1か月続きます。東京都の感染者数は1000人に達しない日が続き、全国の数も減っています。柏市の感染者数も以前に比べたら少なくはなっていますが、千葉県全体の数は200人からなかなか減らない気がします。でも校内の様子を振り返ってみると、感染症に関わる家庭からの相談件数は少なくなりました。一気に収束とはならないのでしょうが、落ち着いた状態になればと思います。とにかく油断禁物!感染防止策の継続と感染拡大を防ぐ家庭の協力をいただきながらしながら、本格的な春を迎えたいと思います。
 「2.7倍」…この数字、何だかおわかりでしょうか?
 2019年度に実施した公立小学校・教員採用試験の全国平均競争率です。最も低い自治体は1.4倍、最も高い自治体は7.1倍で、千葉県は2.1倍とのこと。「教員の仕事は多忙過ぎる」ということで、教員をめざす人の減少が続いているとの記事が掲載されていました。今週の打合せでのこと。職員に「2.7倍」を紹介し、「教員の仕事の魅力は何だと思う?」と尋ねました。自分はどうして教員になったのかなあ…まず、現職の私たち教員が原点に戻り、そこから教員の仕事を見つめ、やりがい、魅力、そして改善点に取り組むことが今、必要なんだろう、そしてコロナ禍ではあっても、いきいきと仕事に取り組むこと。それが「教員をめざそう」と感じさせる大事な点だと思います。
 私が教員になって思うことは、小学校4年生で担任していただいた男性の先生の影響が大きいということです。その先生は初任で、とても厳しかったけれど、よく遊んでくれました。その先生が叱るときの表情や話す言葉を何となく覚えています。その時はきっと「こんな先生になりたい」なんて思ってはいなかったはずです(小学生の夢はジャイアンツの選手でした…)。自分の目の前にいる一人の大人の言動に納得し、「こんな大人にならなきゃ」そう思うことが染みついていったんでしょう。5年生になると担任は代わり、女性の先生に。その先生は「あの先生(4年生での担任)が良かった」という私の不満(結構、わがままな子どもでした…)に対しても叱ることなく、受け入れて、その先生らしく厳しく、優しく接してくださっていたことも覚えています。やはり目の前に現れた一人の大人としての影響は大きかったと感じます。それが子供たちに関わる教員としての一番の魅力なんだろうと思います。集団生活をする学校では、学習や友だち関係、そして今はコロナ禍という問題がたくさんある中で、子供たちと一緒になって問題に向き合い、解決していくために進んでいく大人は必要です。その役割を私たちは担っている…しっかりと自覚していきたいと思います。今月後半には職員と面談する機会があります。「教員の仕事の魅力は何だと思う?」それぞれの思いを聞いてみたいと思います。

今日は立春!

 「鬼は外、福は内!」そんな声を響かせながら、「2日節分」の恒例行事を行った家庭はきっと多かったでしょうね。今までならば節分は2月3日でしたが、今年は124年ぶりの2月2日の節分。「富勢小が誕生した頃以来なんだ」とは4年生が言いました。富勢小は創立121周年目…この気づき、すばらしいですね(嬉しくなりました!)。「へーっ、そうなんだ」と周りの子供たちの関心が一気に高まりました。明治時代以来の「2日の節分」ですが、来年から2024年までは「2月3日」に戻り、2025年にはまた「2月2日」に戻るなど、「2月2日」になることが今後、増えていくんだそうです。昨夜の夕飯では、豆、海苔巻き、いわし、鬼、…など、節分メニューを味わった子供たちもいるでしょう。昨日の給食もいわしのかば焼き、きなこ豆と、節分にちなんだメニューでしたので、季節を味わいながらの楽しい給食になりました。昨日の日中は春を思わせるポカポカ陽気。体育で校庭に出る子供たちも何となく、嬉しそうでした。私は午後から松戸に出張だったのですが、コートは置いて出かけました。まさに節分、立春にふさわしい陽気になったようです。が、まだまだ寒さは続きます。夕方はやはりコートがほしくなるほど気温は下がり、今日は例年並みの寒さに戻るとか。立春だから即春、というより、暖かさを待ちわびながら少しずつ、少しずつ、時間をかけての方が春の暖かさを実感し、喜びと楽しみが多いのかもしれませんね。それでも今日は気温は低いものの、陽射しの明るさと暖かさが感じられ、朝から気持ちの良い日になる予感がします。
 「コロナ外!」そんな声も、昨日の豆まきではしたのではないでしょうか。緊急事態宣言が1か月延長されました。街の方へのインタビューでは、「仕方ない」「これで収まってくれれば」「解除してほしかった」「不安で仕方ない」「効果があるのか…」と、様々な声がありましたが、飲食業を中心に影響の大きさを嘆いている声が多いようでした。休校ではない学校にとっては1月に引き続いての2月ということになります。しかし、学年をまたいでの交流はしない、外部の方の来校をできるだけ控える、ことも引き続くので、委員会やクラブ活動、皆様によるボランティア活動も実施できません。来週に予定していた新入生保護者の皆様への来校による書類等の受け渡しも中止し、別の方法をとることにしました。また授業参観は実施せず、オンラインによる懇談会のみ実施します。そして6年生の卒業に向けた行事もこの時期、大切なものです。2月末の「6年生を送る会」は全校児童が体育館に集まることができないので、動画視聴による内容で検討しています。
 そして3月17日の卒業式。昨年のこともあり、きっと心配されている方も多いことでしょう。感染症の状況によって、また学校の規模によって、どのように実施できるかは左右されますが、「時間短縮、蜜の回避」、保護者の方の参加を見すえて検討していきたいと考えています。まずは校内で協議し、6年生の保護者の皆様にはお伝えしていきたいと思いますのでお待ちください。
 今、必要なのは感染を防止する取組感染による影響を最小限にとどめる取組を、同時に進めることです。学校生活では子供たちと一緒に感染防止策への取組を引き続き行います。家庭では同居する家族の体調に、皆さんで関心を持っていただき、「念のための休養」や「念のための相談」をぜひ、お願いします。連携して、不安いっぱいの時期、困ることが多い時期を乗り越えていきましょう!

特性に恵まれる

 「人は生まれながらに特性に恵まれている」
 これは数日前のニュース番組でのこと、版画家の石村嘉成さんを取り上げた内容で、石村さんが学校を訪問し、子供たちと一緒に版画制作をする中で、語った言葉です。石村さんは幼い頃、自閉症と診断。お母様が厳しく、優しく、石村さんの良さを引き出すべく、愛情を持って子育てをする場面も紹介されました。きっとお父様が撮影しているのでしょう、動物園での母子のやりとりも紹介されていました。そのお母様も若くして他界、動物を取り上げた石村さんの版画作品には、愛がたくさん感じられました。石村さんは今でも親子で訪れた動物園の映像を度々、みるとのこと。ご両親の思いが今の石村さんを支えていると感じました。
 「特性」とは「そのものだけが持つ性質。特有の優れた性質」という意味です。「特性がある」という表現に止められることは多く、「優れた性質」そして石村さんのように「恵まれている」という表現はしないことが多いのではないでしょうか。だからこそ私にはこの石村さんの言葉が印象に残りました。「子供たちはみんな、特性に恵まれている」ということですよね。学校での集団生活を送っていると、自分とは違う様々な子がいることに気がついてきます。それは高学年になるほど、気づきも多くなっていくでしょう。自由奔放に振る舞える子、逆に子供なりに気を遣い、思うように振る舞えない子、勇気を出そうと思っても、その一言が言えない子、他人の困っていることに気づき、心配してあげられる子、…クラスに30名の子供たちがいれば、実に様々な子供たちがいるはずです。自由に物を言い、振る舞える子を見て、「なんで自分は思うように物が言えないんだろう」と悩む子はいるでしょう。そういう子がいるから自由に物が言える子がいかされ、集団が成り立っているのですが、そればかりが繰り返されていたら集団の価値がなくなっていきます。「あなたの良さはここ」と、大人が関わって気づかせていくことが大事であり、集団においては、それぞれの良さを気づかせていくことで認める気持ちが生まれ、価値が高まっていくんだと思います。
 「人は生まれながらに特性に恵まれている」石村さんのこの言葉は、大人が子どもを見る際に忘れてはいけないことだと感じました。私たちも学校で子供たちに関わる際、このことを忘れないようにしていきたいと思います。

1月から2月へ

 「木曜日の夕方に降った雪が翌朝に凍結するのでは?」そんな心配があり、この日の夕方、校門坂と歩道橋に塩化カルシウムをまき、備えたのですが、昨日朝の気温は高めでしたね。道路等、凍結することもなく、ホッとしました。1月も今日と明日で終わり、来週は2月になっての登校、2日は節分、3日は立春と、春が来るのを待ちわびながらの教育活動が始まります。
 緊急事態宣言の中の1月は、委員会やクラブ活動、特設クラブ活動、ステップアップ学習会や「おはなしのへや」の読み聞かせ活動、ボランティア活動などが中止となってしまいましたが、子供たちは一生懸命に感染防止の取組をしながら、できる限りの教育活動を進めてきました。感染症の状況は思うように好転していない状況です。2月から3月にかけては、学年のまとめの時期であり、6年生の卒業に向けた大切な行事も予定されています。全校児童による「6年生を送る会」は今までのように体育館に全員が集まっての形は難しいと思います。これは卒業式も同様です。現状を踏まえて「できないこと」「できること」を見極めながら、方法を工夫して実施していこうと考えています。保護者の皆様へはできる限り、早めの連絡に心がけますので、どうぞご理解ください。
 「児童が感染」というメールを昨日、流しました。「学校では広がっているの?」と心配されている方も多いかと思います。学校で取り組んでいることは、新しい生活様式で過ごし、健康観察カードによって児童の健康状態を把握、体調が悪い場合には早退の家庭連絡、そして家庭に協力を依頼し、「(家族も含めて)症状がある」場合には欠席していただき、「検査を受ける」等については電話連絡をいただいています。必要に応じて教育委員会と保健所に連絡を取り、指示を受けながら対応し、児童に感染の疑いがある場合には、数日前からの活動の記録を提出し、どんな活動をしたか、どんな関わりがあったかがわかるようにしています。それによって濃厚接触者の有無、拡がりの状況を判断、その指示を受けて対応しています。昨日のメールにより、保護者の方から次の2点、ご指摘を受けました。
 ○欠席児童への連絡方法
 ○欠席児童の学習保障
以上については検討し、来週早々に連絡します。ご心配をおかけし、申し訳ありません。
 心配がある中で2月を迎えますが、子供たちにとって大事な時期であることは間違いありません。何ができるのかをしっかりと見極めながら取り組んでいきます。保護者の皆様には引き続き、子供たちや家族の皆様の体調管理に努めていただき、「念のための欠席」「念のための連絡」に心がけていただきたいと思います。

「学校評価アンケート」回答へのお願い

 昨日から今朝にかけて雪も降らず、それほど冷え込みもなく、スムーズに週明けを迎えることができました。朝から浴びる陽射しも暖かさを感じ、休み時間を過ごしたり、校庭での体育に取り組んだりする子供たちも半袖姿が多く、顔もほころんでいました。「寒さが気にならない」ことが伝わってきます。今日は一日中、太陽の光が降り注ぐ日になったようです。
 今日の給食の献立は「うめいりおにぎり」でしたが、「おにぎりが出てくるの?」と興味を持たれた方もいらしたのではないでしょうか。実はエンボス手袋を子供たちに2枚配付し、刻み梅入りのご飯が茶碗に盛られ、そこから「自分で握って、のりを巻いて食べる」という給食だったんです。会話が楽しめない給食時間を過ごす子供たちに、ちょっとでも楽しい時間を!という思いで中山栄養教諭が計画し、給食室が取り組んでくれました。「えーっ、面倒くさいな」とは言いながらも、顔をほころばせながらおにぎりにしていました。上手に三角だったり、テニスボール風だったり、いびつな石みたいだったり、お家の方が握ってくれるおにぎりとは違い、形は様々でしたが「口に入れれば同じ」ということで、子供たちは味わっていました。「いつも握っているよ」「初めて握った!」「うまく三角にはならないよ」とは、子供たちの感想です。手の大きさが違うこともあり、高学年は大きめのおにぎり、低学年は小さめのおにぎりでした。ほんのわずかではありましたが、楽しいひとときを過ごすことができたようです。
 本日、メールにより「学校評価アンケート」をお願いいたしました。メールによる回答です。先日のPTA役員アンケートに引き続いてのアンケートで大変恐縮なのですが、どうぞよろしくお願いいたします。
 ①学校運営について
 ②教育環境について
 ③学習指導について
 ④相談体制について
 ⑤安心・安全な学校づくりについて
 ⑥情報発信について
 ⑦学校教育目標について
 ⑧めざす児童像について
 ⑨子供たちにつけたい力について
 以上の9項目についての質問事項です。⑨については選択していただき、最後には教育活動全般についての自由記述もあります。コロナ禍の今年度は、学校に来ていただいて子供たちの様子や環境について見ていただく機会が大変少なく、「わからない」と回答される場合も多いかもしれませんが、少ない情報、限られた情報の中で判断し、回答していただきたいと思います。回答していただいた結果を考察して、来年度の取組にいかしていきたいと考えています。回答期限は1月31日とさせていただきました。ご協力をよろしくお願いします。