令和2年度

令和2年度 校長室より

自分で判断し、行動する力

 皆様にご協力いただき、児童と教職員の結果も併せた「学校評価アンケート」結果を昨日、メールでお伝えしました。情報量は少なくはないのですが、関心を持っていただき、今後の富勢小学校経営に多くのご意見をいただければと考えています。ご協力、誠にありがとうございました。 コロナ禍における学校の教育活動は難しく、試行錯誤をしながらも児童の頑張りと、保護者の皆様のご支援でここまで乗り越えられてきたと思います。「子供たちの学校での様子が見えない」という不安から、学習の定着度や体力についての評価が低いという状況はしっかりと受け止め、来年度の教育活動にいかしていきたいと思います。また学校からの情報発信の仕方にも工夫を加えていきます。「子供への対応の仕方に問題」教職員の児童への関わり方に厳しい指摘がありました。子供がけがをした際、トラブルがあった際の皆様への報告は必須であり、この点は「当たり前」にしていかなくてはいけません。また教職員の言動は「どう受け取られるか」が大事であり、私たちの思いを子供たちに確実に伝える必要があります。担任だけでなく学年、学校全体と、複数ある指導体制を機能させながら、理解と意欲につなげていきたいと考えています。
 子供たちには「自分で判断し、行動する力をつけてほしい」とのこと。「子供たちにつけたい力」の問いに対する皆様の願いです。どんな子供の姿をイメージするのでしょうか?「今は休校だから、計画的に勉強しなければ」「ゲームはここまでにして、明日の準備をしよう」「あんなことを言ったら、あの子はかわいそうだ。なんとかしよう」「今日はお母さんが忙しそうだから、お手伝いをしよう」・・・ちょっとこれはできすぎですかね。大人は「自分で判断し、行動する」ことはできるようにはなるので、子供から大人になるまでに何を求めて、どう気をつけさせていくのかによって変容の仕方は違ってくるはずです。コロナ禍の学校ではマスクをつけた生活が当たり前になっていますが、これは「自分で判断し、行動する力」が身についたと言えます。朝、登校途中で、みんなの様子を見ながらマスクを着ける子供も多くなっています。こんなことがありました。「走った後、マスクを外していたら、高学年の人に叱られた」とのこと。走った後にマスクを外すことも理解できるし、マスクをしていないことへの注意も理解できます。足りなかったのは相互理解ですよね。それがあれば、これも「自分で判断し、行動する力」になるはずです。やはりこの力は関わりの中でもまれながら、理解し、乗り越えていくことが必要になってくるんだと思います。「進んで学ぶ子」もやはりこの力ですよね。きっと「自分で判断して、宿題だけでなく、読書したり、自主的に勉強したりしてほしい」と思う方は多いでしょうね。「どうすればそうなるのか?」は簡単には言えませんが、先日配付しました『学校図書館だより』に、この1年の状況報告がありました。
○2~6年生の貸出冊数 28,084冊 平均47.2冊                (昨年は26,691冊 平均43.4冊)
 ○1年生の貸出冊数   5,749冊 平均60.5冊
(昨年度は5,937冊 平均57.6冊)

 「今年は休み時間に外で遊べなかったから」と言ってしまえばそれまでなのですが、「増えた」という実態は嬉しいですよね。本に興味を持った子がいるはずですし、それによってこれからも読書の選択肢はあるはずです。やはり学習は「やればできる!」という経験と動機付けにより、興味・関心を持たせること、そのための来年度の学習活動にも工夫を加えていきたいと思います。
 緊急事態宣言の2週間の延長が決まりました。制限のある活動が更に続きます。12日は中学校、17日は小学校と、卒業式も宣言下の中での実施となります。「解除されれば」と予定していたことはできませんが、何とか工夫していきたいと思います。先日、職員には伝えたのですが、この時期に感染したり、濃厚接触者に特定されたりすると、式に参加できなくなる場合があります。これは子供たちも同様です。どうすれば良いのかは難しいのですが、まずは自分の体調管理に努め、「いつもと違うな」と感じたら休養することです。頑張りましょうね!


 

中学校への準備

 今日は3月3日。給食のメニューは「ちらしずし あさり入りのうしお汁 ひなあられ」。朝、いつもの場所に出かけようとすると、4年男児から「今日の給食は『ひな祭りメニュー』だよ」と声をかけられました。さすがですね! 朝からもう、給食を楽しみにしています。彩り鮮やかなちらしずしに、菜の花入りのうしお汁…3月、桃の節句という季節感を味わいました。いよいよ今年度の最終月、3月になりました。
 6年生にとって「卒業まで12日」で始まった今週ですが、1日は富勢中学校の先生による英語の授業、2日は「情報モラル~ネットトラブルを防ごう!~」の授業があり、いよいよ迫った小学校卒業から中学校に向けての準備が始まりました。1日の授業は英語科4名の先生が来校、学級ごとに英語の授業を実施してくださいました。流ちょうで矢継ぎ早の会話に、始めは圧倒されていた子供たちでしたが、慣れるに従って先生方の雰囲気に入り込んでいきました。終始ニコニコ顔の先生方から「素晴らしい!」と、書いても、話しても褒められた子供たちは照れながらも大満足。最後は「4月を楽しみにしているよ!待ってますね!」と声をかけられ、期待を膨らませている様子でした。
 そして2日は「情報モラル」学習です。柏市補導センターから講師を招いて実施しました。今は子供たちにとって身近な物になっているスマホやPCによるコミュニケーションアプリ。SNSを巡るトラブルは中学生だけではなく、小学生にとっても他人事ではありません。この日のポイントとなる「軽はずみな投稿」「個人情報」「姿の見えない人とのやりとり」を掲げ、SNSで気をつけたいことを子供たちに学んでほしいというのが大きな狙いです。皆様は子供たちがどのような使い方をしているのか、ご存じでしょうか?富勢小でもSNSによるトラブルは起こっており、家庭と中学校と連携して、対応した事例もありました。子供たちの利用状況は、もしかしたら大人の理解を超えているということもあります。この日の学習の終盤では「トラブルを未然に防ぐためには」という内容で、①親から貸し与えられている ②ルールを作る(家族、友だち) という学習もしました。ぜひ、関心を持っていただき、利用実態を知ってください。そして子供たちと話してください。もしかしたら困っていることもあるかもしれません。「あなたの、その投稿で、仲間を助けたり、勇気づけたりすることもできる」ということも学習した子供たちは、終始、話を真剣に聞いていました。「正しく積極的に利用してほしい」という願いをぜひ、子供たちに伝えてください。
 「緊急事態宣言が2週間ほど延長されることもある」というニュースが流れました。ということは卒業証書授与式も、この期間内に入ります。本日、6年生の保護者の皆様には案内を致しましたが、場合によっては一部、見直さなくてはいけないことがあるかもしれません。悩ましいことではありますが、子供たちや保護者の皆様の思いを十分に受け止めながら検討し、お伝えしていきたいと思います。「この1年、複雑な思いの中、我慢しながらも、一生懸命に活動してきた子供たちに報いたい」思いで、私たち職員も一生懸命考えていきたいと思います。

子供の成長

 今日で2月も終わり、明日からはいよいよ3月になります。「今年は感染症が常に主役で、1年中マスク生活。季節感がなく、時間が過ぎるのが早い」そんなことをニュース番組のキャスターが言っていたことを思い出します。それでもやっぱり季節は巡り、しっかりと季節は感じていたいですよね。感染症によって振り回されてきた富勢小の教育活動ですが、動画視聴による「6年生を送る会」を終え、学年のまとめ、そして6年生の卒業式を迎える最終月となりました。
 「子供の成長」を皆さんはどのように考えますか?
 新学期が始まった6月のことを思い出すと、きっと今の子供たちには成長したところを感じることは多いでしょうね。「全くないなあ」と言う方はいないとは思いますが、しっかりと見て成長したところを見つけないと、次につながらないと思います。6月からの9か月間、子供たちが勝手に成長した部分もあるでしょうが、たくさんの活動に取り組むことで、失敗する、成功する、叱られる、褒められる、などの様々な経験を通じて成長してきたものが多いと思います。「遭遇した場面をどう乗り越えてきたか」が大切ですが、その「どう」とういうことについて考えさせられます。子供自身が一人で考えて乗り越えたことはあるでしょうが、やはり「関わり」は大切です。家族であり、友だちであり、私たち教職員であり、子供の周りにいる人がどのように関わってきたかが大事になってくるはずです。
 今、教職員と「1年間の振り返り」ということでの面談をしています。その中の最後に、「教員(学校に勤める職)の魅力は?」という質問をしています。面談はまだ途中ではありますが、「成長する子供に接していること。子供たちの成長を感じられる、成長に関われること」という回答がほとんどです。教職員は成長につなげるために日々、子供たちと向き合い、様々な働きかけをしています。その「働きかけ」がその子供にとって適当であったか、この点は反省しなければなりません。意欲につながらない取組であったかもしれないし、大いにやる気を引き出すことになったかもしれません。そこは小まめに振り返り、小まめに修正していかなくてはいけないと思います。そこで重要なのが家庭との連携です。集団の中における個々の働きかけが適当であったかについて、家庭での子供たちの様子を共有することで、より良い修正ができるはずです。「取組の意図」を教職員が家庭に伝えて、理解していただくことも重要です。その当たりも十分であったのか、その点の反省も必要です。まずは「子供たちの成長を1番に考えている」私たちを信じていただき、その上で様々な取組にご意見をいただきながら相互理解を図っていく…今年を反省しつつ、そんな連携にしていきたいと思います。
 金曜日の朝のこと。いつもの場所にいた私に、「1年生が転んで怪我をした」という情報を保護者からいただきました。向こうから6年生3人と一緒に1年生が歩いてきます。転んで手のひらに怪我をし、膝をすりむいたとのことですが、歩くことはできます。「保健室に連れて行く」とは6年生。1年生の歩幅に合わせながら、横にいる1年生と前を交互に見ながらゆっくりと学校に向かっていきました。3年生から一緒に過ごしてきた6年生の、大きな成長を実感して嬉しくなりました。

「書写」の授業

 今年も6年生の書写の授業に関わっています。今週の25日、今年度の最後の授業を行いました。最後の教材は『私の一文字』ということで、子供たちが小学校を振り返り、中学校への思いを込めた漢字一字を選んで書きます。私が校長に就任以来、ずっと続けている取組です。用紙を配り、一文字を選びます。ただ選ぶのではなく、その理由を添えて書き込みました。そして今週は半紙に毛筆で書きます。
 絆、真、努、正、変、翔、現、実、支、幸、挑、夢、桜、咲、窓、創、褒、大、未、健、算、一、点、翼、育、勇、優、友、知、勝、志、敬、莉、学、宙、賢、詩、音、修、謝、憧、憲、共、二、煮、…
まだまだあって書き切れません。小学校卒業を間近にした6年生が選ぶ漢字は中学校での活躍を誓うものが多く、決まって登場する漢字も多くあります。その一方で、毎年新しい漢字が登場するので感心します。今年新たに登場した漢字は、
 親、点、恩、別、警、諦、算、寮、褒、海、闘、狂、乗、早、再、詩、亀、憧、虎、…
と、まだまだあります。今までで一番多いかもしれません。
 親…今までお世話になった親に感謝の気持ちを!
 恩…お世話になった先生方に恩返しをしなければ…
 算…算数は難しかったなあ。中学では数学、算数は小学校で終わり。
 褒…褒められると力が出る。嬉しい気分になる。
 警…将来、警察官になりたい!
「諦」を選んだ子も数名いて、「何でこの文字?」と思いましたが、その理由には「諦めないようにする」・・・なるほどなあと納得しました。子供たちがその文字を選んだ理由を読むと、自分をしっかりと見つめ、将来への誓いが感じらるものばかりです。「さすが6年生!」と感心しつつ、嬉しくなりました。選んだ文字を毛筆で書く子供たちは、いつもより一生懸命に取り組んでいるように感じたのは、一人一人の思いが込められていたからですね。選んだ理由に支えられた毛筆の作品は、個性があり、重みがあると感じます。
 子供たちが選んだ文字をもとにして卒業のメッセージをつくる…この後の私の仕事です。6年生の思いを受け止めながら頑張ります!
 来週月曜日は3月1日。卒業まであと「12」日です。

感動!6年生を送る会

 ・・・今週末には子供たちが練習を積み重ねている「6年生を送る会」があります。この会が無事に終えられるよう願いながら、明日を迎えます。・・・
 これは1年前、「6年生を送る会」の実施前にHPに書き込んだ内容です。昨年の今頃は「新型コロナウイルス感染症」の恐怖をジワジワと感じている頃、「『送る会』は実施できないかも」そんな思いもあり、緊急事態宣言が発出されて翌週の3月4日からは休校にも入りました。あれから1年経っての「6年生を送る会」を昨日、実施しました。
 今年は「体育館に全校が集まって、それぞれの学年が6年生に披露する、お互いに見合う」という形式は初めから想定できず、「動画を撮ってそれをつなぎ、各教室で視聴する」形式で取り組みました。いつものような数回に及ぶ学年練習はありません。学年全体が合唱する、合奏する「集まって合わせる」ことはできません。「どんな発表なら、6年生に『ありがとう!』の気持ちを伝えられるのだろうか?」ここからの企画であり、子供たちと教職員が知恵を出し合い、工夫をしながらの会になりました。PCのフォルダに児童会からのオープニングセレモニーから各学年の作品(発表)が保存されていて、各学級の担任が操作し、発表をつないでいきます。9時半に始まり動画視聴、6年生の感想発表、私の話、そして終わりの言葉まで45分、10時15分に終了しました。
○感動しました。感染症によって多くのことができなかったけど、今日の会は本当に良い思い出になりました。皆さんに感謝します。
○皆さんの気持ちが伝わってきました。涙が出るほどです。
○体育館での会とは全く違う感動がありました。

 これは6年生の感想です。放送で全校に伝える声も涙声になるほどでした。撮影の舞台は教室が多く、学級ごとの発表です。子供たちは書いた文字や描いた絵を持ちながらカメラに向かって話します。「カメラを見ながら踊るんだよ」って言われたんでしょう。カスク越しではあるけれどカメラを見ながら、楽しく踊っています。5年生は「思い出のページ」という発表で、6年生が入学してからの写真をたくさん使ってページを作りました。カメラの向こうの6年生を意識し、PCで編集しながら見てくれる6年生を思い、それぞれがバラバラに取り組んだ「一部」が集められて、この日に「全部」になりました。教室で視聴する6年生は在校生の視線から、体育館で実施する会とは違った「在校生の感謝の気持ち」が伝わったんでしょう。私ももう何度と参加してきた「6年生を送る会」ですが、今年は感染症防止に必死に取り組み続けている子供たちのことを思うと、今までとは違う感動があり、富勢小のみんなが集まることの良さを感じ、子供たちの力を感じました。「ピンチをチャンスに!」と思い続けてきた今年度でしたが、昨日の会はまさにそれを実感できるものでした。