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令和2年度 校長室より

別れがあり、出会いがある春!

 昨日の雨は思いの外、降った様子で、学校の中庭には池が出現しました。せっかく満開になった桜も、雨の影響で花びらが散っていました。それでも昨日はポカポカ陽気。春本番ですね。3月も残すところ2日となりました。子供たちは元気に過ごしていますか?前学年の反省を踏まえて、新学年の抱負と準備は着々と進んでいるでしょうか?
 学年末から学年始めにかけての「春休み」は、夏、冬とは違って、私たちにとっては落ち着かない日々が続きます。休みに入ってから5日たちましたが、子供たちのことでは何事もなく、ホッとしています。交通事故や事件等への関わり防止、そして感染症防止への取組など、「自分の命は自分で守る」意識を持って、残りの日々を過ごして欲しいと思います。
 27日(土)に教職員の異動が発表されました。富勢小からは、18名の教職員が転退職により異動します。「齋藤教諭(我孫子第二小へ)、千葉教諭(柏第五小へ)、安次富教諭(中原小へ)、草原講師(田中小へ)、本田教諭(十余二小へ)、飯野教諭(松葉第二小へ)、松本教諭(田中小へ)、小溝教諭(柏第八小へ)、小野寺サポート教員(田中小へ)、尾﨑教育支援員(柏の葉小へ)、柴田理科教育支援員(富勢東小へ)、岩城外国授業支援員(柏第四小へ)、日夏主事(田中小へ)、淺野教諭(退職)、川道教諭(退職→十余二小へ)、古谷教諭(退職)」(ALTの谷口マルティな先生は後日、お知らせいたします)そして私も退職て一区切り、4月からは土南部小と藤心小で勤務します。
 6年間勤務した職員もいれば、初めて異動を経験する職員もいます。また40年近く、学校現場に勤務し、3月をもって現場を離れる職員もいれば、定年による一区切りをつけ、再任によって気持ちを新たに勤務、という職員もいます。『出会いがあり、別れがある春…』学校にとってはまさにそんな時期です。転退職する教職員は日々、子供たちに寄り添いながら、同僚として支え合ってきまた貴重なパートナーでした。それだけに一抹の寂しさはありますが、これは教職員の宿命です。新任地での活躍を期待しつつ、私も頑張りたいと思います。保護者の皆様、そして地域の皆様には大変お世話になりました。18名を代表して感謝いたします。ありがとうございました。
 この『校長室より』も今日が最後となりました。これを始めたのは校長となって1年後、今から6年前のことです。「学校を理解していただくためには、まず校長の考えを伝えること」皆様との連携の1つの方法として取り組みました。朝の登校指導の際、声をかけてくださったり、PTAの会議の際に「読んでますよ」と言ってくださったり、皆様に励まされながら今日まで続けてきました。本当にありがとうございました。
 私の教員生活は37年間でした。勤務スタートは4年生の担任。この子達はもう40歳代半ばになりました。勤務校は柏市と松戸市の17校。この間にはいろいろなことがあり、まさにドラマティックな37年間だったと思います。「今年1年限り」でスタートした今年度ですが、日々の忙しさに追われて、今思えば時間が過ぎるのは早かったと感じます。残り1か月になって、ドキドキした瞬間が2つありました。4年生の書写授業の最終日、教室から校長室に戻る時、もう1つは卒業生に向き合い「37年間、情熱を傾け続けてきた教員生活」と話した時です。「終わりなんだなあ~」一瞬ですが、そんな思いがよぎりました。子供たちや保護者の皆様、地域の皆様、そして多くの教職員に支えられての37年間に、悔いはありません。ありがとうございました。
 教職員との面談で「教員のやりがいは何?」と尋ねると、「子供の成長を感じられること。一生懸命に頑張る子供たちに関われること。思いを子供たちと共有できること」と、全ての人から同じような答えが返ってきました。そう話す嬉しそうな表情も同じです。保護者の皆様の「我が子に成長してほしい」という思いと共有し、連携していくことの大切さを改めて実感しています。 
 いつも3月は『出会いがあり、別れがある春』で締めくくり、4月になると『別れがあり、出会いがある春!』でスタートしてきました。私も4月からは立場を変えて、意識を変えて、初任者指導という職務に取り組んでいきたいと思います。教員生活37年間の4年間を富勢小で過ごし、たくさんの出会いが今の私の大きな力になっています。その力をいかし、勤務する子供たちに情熱を傾けて向き合うことは、富勢小の子供たちの成長にもつながる!と信じて歩みます。子供たちと保護者の皆様、教職員、そして私自身に、大いなる期待を込めて、
      別れがあり、出会いがある春!
 4年間、本当にありがとうございました!