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令和 6 年度 校長室より
一人1授業研修・・・
本校では、校内研究授業とは別に一人1授業研修を行っています。指導略案を書いて、お互いに都合がつく時間に授業を見合い、振り返りから次の指導方法を見いだしていく研修です。
今日は、本年度新規採用の先生が道徳の授業を展開しました。
授業は人に見てもらい、子どもたちがどのように思考していたか、どうすれば思考を豊かにできるか、そういう振り返りをしながら、だんだん力量をつけていくものです。授業名人という人がいますが、成功した!って言える授業は年に数回しかない、と言います。それくらい授業という仕事は、一見誰でもできそうに見えますが、簡単なものではありません。未来の社会を創る人を育てる「授業」を充実させていくためには、先生の研鑽が大事なのです。
打ち合わせ後のちょこっと研修
今日は15:40分から週に一度の打ち合わせ。
それが終了した後で、道徳教育推進担当の先生が夏休みに受けた研修で大変有意義なものがあったとのことで、自主的に紹介をしてくれる研修がありました。
デジタル教科書として用意されている便利なコンテンツがたくさんあるようです。
研修してきたことをみんなで共有して、子どもにとっていい学びにつなぐ、先生の学びの共有がいい授業になります。こんな研修がたくさんできる職員室にしていきたい・・・
安全ボランティアとPTA安全部との情報交換
例年は年度末に行っていた安全ボランティアの皆様とPTA安全部との情報交換を2学期始業式に行いました。
PTA安全部が作成した危険箇所調査結果のデータを元にしながら、普段から気になることの情報を交換しました。警察や市役所への働きかけ、交通安全だけではなく防犯についても話題が広がり、1時間以上にもわたっての意見交換、情報交換が行われました。
子どもたちの総合的な学習との関連なども図りながら、富勢地域の安全な環境がよりよくなるように力を合わせていきましょう。
暑い中ご参会いただきありがとうございました。
夏休みじゃないとできないつながり・・・
今日は午前中に南龍寺の住職とお話をしたあと、5年生の担任の先生方と一緒にオリエンテーリングのコースを回ってきました。手賀の丘のオリエンテーリングですが、前任の土小学校が採用していたコースとは違うコースだったので、実際のコースを見るために行きました。担任を誘うとみんなついてきたので、5人で回ってきました。
12時に帰ってくると、お昼のお楽しみイベントを教頭先生が企画して「全国ご当地カップラーメンを味わう会」を行っています。
日本列島の形に並べられたカップ麺。北は北海道札幌の味噌ラーメンから南は福岡のとんこつラーメンまで20個のカップラーメンを、少しずつ味見のように食べながら、うんちく?を語ります。いろいろな味が再現されていて、確かにこの味は・・・と楽しいですね。
おわんに取りながら、少しずつラーメンを味わうと、長野の味噌ミルク・・尾道ラーメン・・喜多方ラーメンと・・少しずつですが、知らないうちにお腹もいっぱいになり、わいわいと楽しいお昼でした。
その後は、授業づくりの話し合いがあい、3時前に雨が降り出す前に、校庭に沿って設置されている花壇の雑草を抜くぞ!という校長の掛け声に、若手中心になって、暑い暑いと言いながらも、力を合わせてきれいに・・・していきます。作業しながら話をしながら・・・文句を言いながら・・・
すっかりときれいになりました。これで、子供たちをよい環境で迎えることができます。やっぱりきれいな学校がいいですね。
来年に向けては、フラワーボランティアなどのお力を借りれるようにしていきたいと考えています。
作業が終わると同時に、台風の影響を受けた土砂降りが降ってきました。始業式に向けて色々と備えなければなりません。
富勢小の前身の学校へ・・・魅力ある富勢
富勢小学校は今年創立125周年を迎えます。ここの場所に富勢尋常小学校ができる前は、布施尋常小学校と根戸尋常小学校があり、その2校が一つになって富勢小学校となりました。そのルーツを2年生の学区探検や6年生の富勢の歴史といった、生活科や総合的な学習の時間で学んで欲しいと願っています。
そこで、昨日は根戸尋常小学校があった東陽寺へ、今日は布施尋常小学校があった南龍寺に出かけてお話をきいてきました。
北柏駅近くにある東陽寺では、今の本堂が明治維新前から使われている建物で、今はご本尊が安置されているところが職員室だったようで、教室と分けるための扉のあとがしっかりと残っているところを見せてくださいました。
鎌倉時代から脈々と続いている歴史の一端を聞くことができ、ご住職も昔は高等学校の先生をされていたとのことで、子供たちが訪ねてくれるのを楽しみにしてくださいました。毎月第三木曜日には子供食堂を夕方行っているようで、コロナ明けてからは、小学生が少なくなってしまい寂しくしているとのこと。テイクアウトで行っているので、是非訪ねてみてください。
今日は布施にある南龍寺を訪ねました。こちらは布施尋常小学校で、東陽寺と同じように江戸時代からの寺子屋が地域の人々の力で学校とされていったというお話を伺いました。
今の本堂は建て替えられたようですが、昭和の頃には当時の子供たちが墨で落書きをした文字が雨戸の裏側に残っていたり、当時の名残があったようです。住職も富勢小学校の卒業で、子供たちが来るまでに色々と準備をしてくださるお話を聞かせていただきました。
富勢のあたりは、江戸への人通りの多いところだったようですし、鎌倉時代の北条氏や相馬氏とゆかりの深い方々が住んでいて、今もそのつながりが残っているようです。
歴史は、教科書の中にあるのではなくて、住んでいるこの場所に脈々とつながっているのですね。
地域を教材として学習を様々な学年で展開していきたいと思い、その下調べをしながら、学ぶことの楽しさを味わっています。
子どもを主語にした学びを考える
夏休み最終週の3日間は、午前、午後に1学年ずつ、2学期に取り組む算数の授業改善に向けて、教育研究所の杉本アドバイザーに来校いただき、いろいろお話をしながら単元づくりに取り組んでいきました。
今日は3年生と6年生が午前、午後にそれぞれ検討を行っていました。
授業は子供たちに先生が教えるというイメージを持たれやすいですが、それは今までの授業方法で、これからの授業は教えることだけでなく、子供たち自身が学びたい、やってみたい、という意欲をもって、自分の課題や問いを解決していくように授業に参加をしていく、そのような授業ができるようになることが求められています。このように子ども自らが学ぼうという気持ちを大切にする授業は、20年ほど前から大切だと言われてきましたが、これからは、そういう授業ができないとならない、状況になってきています。
先生一人一人が、子どもを主語にした、個別最適で協働的に学ぶ算数の授業をつくるには、学習全体をどのように考えていけばよいか、前例が無い課題に向けて、討議しながら進めています。
先生方もアドバイザーに教えてもらう、のではなく、対話しながらよい方法を編み出していく、そういう時間を夏休みの後半に行っています。
夏休みは教材集めもします
8月に入り、学校に訪れる先生たちは少なくなってきました。
8月6日と7日は、富勢地域の農家の方を訪問して、古い農機具が残っていないか、残っていたら学校にいただけないかとお願いの訪問に3年生の先生が回りました。
すると納屋の奥から回転式のせんばこきを出してきてくださいました。竹でできた背負子、田植えの際に使った道具や、麦踏みの時に使った道具を譲ってくださいました。今も実際に足踏みで回転をして使えます。いい教材をお譲りくださりありがとうございました。
栄養教諭も一緒に同行して、田んぼの稲の成長の様子や農家でのネギの出荷処理などを取材しています。
稲も植えた時期や品種で出来具合が違いますね。食育の教材づくりのための取材をして、2学期に授業に生かしていきます。
学校の池田んぼに植えた稲も大きくなってきました。明日からは10日間学校が閉鎖されます。その間に稲の花が咲いて、お米ができてくるかな?
水草が増えてきています。学校を通るときに観察してみてください。
自主的に研修する若手・・・
夏休み中の教室を回っていくと、3人の若手教員が教育研究所がおすすめする動画(2年経験者研修の山梨大学三井先生の講義)をみながら、校内研究の授業について学んでいるようです。
単元内の自由進度学習を取り入れながら、本校の研究主題に掲げている個別最適で協働的な学びのあり方について、講義を参考にしながら学んでいるようです。
授業のイメージは、先生が黒板の前に立って子どもに指示をして、子どもは先生の言うとおりに何かを行う・・・というものが多くの人たちのイメージです。これからは、子ども自身が自分でどんな力をつけたいかという目的を持って、それに向かって自分なりに計画をつくって挑戦していく、そういう授業イメージに向けて・・・どう学んでいけばよいか、先生自身が学んでいました。
挑戦し、やり抜こうとする子、という目標に向けて、挑戦する先生の姿です。失敗を恐れずにやり抜いていきましょう。
グランドデザインプロジェクト進行中
グランドデザインプロジェクトは、放課後の隙間時間などを使って、グランドデ落とし込み落とし込みをしながら、具体化をさせています。
今年度の取組についても、具体的なことが提案されてきました。
・校内研究の一人一授業の取組の中で,「個別最適な学び・協働的な学びの視点」を取り入れた授業を展開し,お互いの授業を見合い,振り返ることで授業改善につなげる。
・「調べる学習」ハンドブックを基に,学校図書館とGIGA端末を活用した教育活動を行う。
・富勢地域を活かした生活科,総合の学習を年間指導計画に位置付けて,富勢3校で学んだことを交流し合う。
・「子どもを主語にした」算数の単元計画の構想を練り,子どもの好奇心を大切にした学習や自由進度学習などの取組を通して,校内研究の成果を他教科や行事等に生かす。
・なかよし活動や委員会・クラブ活動等での異学年との交流を通して,上級生としての意識を高め,自己肯定感を高められるようにする。
・子どもが自ら家庭学習に取り組めるよう,取り組み方の指導を工夫し,選択肢のある課題やスマイルネクストドリルなどの活用を進める。
校長先生からは、取組を通して、子どもたちにどのような力を育むのか、目的が方法にならないようにというリクエストが入りました。8名で相談しながら進めていってます。
夏休み初日は研修からスタート「子どもを主語にするとは・・」
夏休み初日は、先日の教育ミニ集会でもご講話をいただいた、敬愛大学の阿部学先生に「子どもが主語になる授業の考え方いろいろ」と題した講義と、その後の指導単元構想へのお手伝いをいただきました。本校の研究主題が、子どもを主語にした算数指導のあり方~個別最適な学びと協働的な学びを通して~となっているため、子どもを主語ってどういうことか、先生たちの頭の中が動き始めるお話をしていただきました。
1950年代からの授業づくり史に触れて(私は懐かしいが斉藤喜博氏を知らない先生が多数)くださり、子どもが主語とは決して新しいわけではなく、子どもは元来好奇心を持ち学ぶ存在であるから、学習者は常に正しい、という考えに立っていくと、子どもが「?」となる時に課題があるのは、教師の側であることを意識しないと・・・
子どもが好きなゲームに似せて学習を展開するゲーミフィケーションという考えもある、実は・・・マリオのゲームには最初の場面に自然と遊び方が仕組まれていて、自然とどうすればよいかがわかる仕掛けになっている。授業も子どもたちが、興味を持って探る中に学び方が仕込まれていくと、教えられている授業ではなく、学びとっていく授業になりますね・・・と90分、濃密な興味あるお話が展開されました。
その後は、各学年ごとに2学期に授業研究として挑戦する単元について話し合いを行いました。
阿部先生も中に入って先生たちと一緒に考えていきます。
50分間でしたが、活発な話し合いが理科室に広がっていました。授業は、先生がわくわくするような授業でないと、子供たちのワクワクは出てきませんから、こういう前向きな話し合いが大切です。富勢の先生たちのエネルギー、高いですよ。
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