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富勢地区3小学校合同研修会 1 探求学習の講話
探求学習の講話は、県立東葛高校・県立柏高校などで生物の教師として教鞭をとられ、現在は芝浦工大附属柏中学高等学校で講師をされている、相馬 融 先生をお招きして行いました。
ご講演の骨子は以下の内容です。
探求学習の意味論 考えのプロセス
これは一人一人が異なる。異なるペースで異なる学び方でおこなっていく。そういう学びが必要。
それに対して、人口が多い状況の東アジア圏では集団指導が多く、集団学習として定着していた方法である。
欧米は個別学習を進めてきたのは、人口の状況がアジアとはが大きく違うからである。
全ての人にとって探究が必要なのか
オリジナリティーが全員に必要か。模倣も大切
宮崎のニホンザルに、餌として砂の上に芋をまくと砂がつく。食べずらくなる。その中で若いサルが芋を海に投げ込んで、砂を落とし塩味をつける。おいしく食べられて若いサルはまねる。しかし老いているサルは真似をしない。でも10年たつと世代交代で洗うことが一般的になっている。オリジナルの文化になっている、模倣がオリジナルにつながっていく。
一斉指導が悪いことではない
基本的な学びには、一斉指導の形があっている。全ての教科をどの時間もアクティブラーニングにする必要はない。
教材研究は子どもをサポートすることがそのまま教材研究である。子どもと一緒に楽しんで学んでいくことが大切。
指導体制をどうするか
スタッフは多い方がよい。だから、学校を超えて合同で指導することもよい。ボランティアに手伝ってもらう環境づくりもよい。しかしボランティアには手を出し過ぎない関わりをお願いしていくことが必要。
探求のテーマをどう決めてもらうか
子どもたちのグループ構成は3人がベスト。4人は一人が遊んでしまう。テーマ設定でダメなものはダメだときちんと指導する。テーマが決められないことも個性と捉える。その中で、ある程度は教師の側で用意して、それをテーマとしていくことも大切。
留意すべき視点
SNS依存で簡単に調べて答えに行きつく、試行錯誤を経ない学びを正していく。見る、読むという情報収集手段に偏っている。手を使い、足を使い、メモを取っていく習慣をつけていく。発表でのプレゼン力は必要か?小学校では、プレゼン力まで問わなくてもよいのでは。
探究型の学びで見えてくるもの
長期間の観察ができるか。記録をきちんととれるか。数字の羅列から、レポートにまとめる価値を見出せるか。
探究型の学びの楽しさ
今年は何をやろうか、という子どもが一定数出てくることで大成功。5年後20年後に探究の経験が花開けば素晴らしい。そういう息の長い学びの姿である。
わかりやすいお話で、大変参考になりました。教師自身が探求を楽しむことが子供たちの探求力を育てていくことになりますね。
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