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量感を豊かにする算数の活動

手賀東小では、算数の学力調査の結果分析を5年間行ってきました。

その結果、「量感」が育っていないことが、課題の一つとしてはっきりしてきました。

量感とは、計器を使わずにある量の大きさの見当をつけたり、ある単位で示された量が実際の物でどれくらいの大きさになるかの見当をつけたりするための感覚のことです。

量感は,計器や単位の選択を適切にしたり,計器の目盛りの読み誤りを直観的に判断したり,日常生活を合理化したりするために,大切な感覚でもあります。

量感がなかなか身につかないのは、学習の中で「実感する活動場面」が不足していることが原因だと考えます。

 

今日は、3年生が、10mの長さの見当をつけて確かめたり、1㎞歩くとかかる時間を予想して歩いてみたりしていました。 

戻ってきた3年生に、

「さっきの速さで1時間歩いたら何㎞歩けそう?」

と、廊下で聞いてみたら、

「1㎞を約15分で歩いたんだから、1時間は60分だから15分の4倍だから・・・4kmだ!」

と、答えを出すことができました。

徒歩での時速はおよそ4kmであることや、一里塚の意味を理解するきっかけになったのではないでしょうか。

見当をつけ、実際にはかって実感する活動を行うことで、自分の中で基準をつくることや、活用する力がついていくものと考えます。

教科書を読んだり、写真を見たり、コンピュータを使ったりするだけでは身に付けられない学習内容について、しっかり体験的な活動場面を確保していきたいと考えています。(校長 佐和)