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6年生 社会「南京事件」を考える
6年生の社会では、歴史の学習が続いています。現在は太平洋戦争のあたりで、現在の我々にとっても関連深い時代となってきました。そんな中「南京事件」について、6年生は調べ学習をして発表をしました。
「南京事件」は現在でも結論が出ていないもので、中国側は被害者30万人を主張しています。一方の日本側は考えが割れていて、中国側の主張を支持するものもあれば、10万人程度ではという意見もあります。さらには1,2万人程度という主張もあれば、事件そのものがなかった、というものまであります。これを調べ、自分なりに納得感のあるように考える、ということが学習の目的となります。
「南京事件」はセンシティブな情報や画像もあります。そこで担任が準備した膨大な情報から資料を読み取り、考えるという形式にしました。この情報は様々な観点から示されているもので、可能な限り双方の主張に公平感があるように準備をしました。こうして、子どもたちなりに、自分で考えた「南京事件」についての意見をスライドで発表しました。
様々な情報が子どもたちの目に飛び込んできますが、資料を比べると双方に矛盾し合っているものもあります。また、中には「捏造ではないか」と疑問を呈されているものもあります。この調べ学習を通して「情報は、うのみにしてはいけない」ということも、体感的に学びました。
未来を生きる子どもたちは、私が生きた世代以上に「国際理解」は大切なことです。最もよくないのは「知らない」ということではないでしょうか。まずは小学生として「南京事件」にふれ、さらに自ら考えるというようにしました。そのために、歴史学習があるとも考えています。かつての歴史を知ることで、今後の国際平和を考える礎になることを願っています。
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(6年担任 澤井)