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校長室 令和5年度

平等と公平

「平等」と「公平」・・・よく使う言葉ですが,その違いについて考えるきっかけとなった資料が,以下の図です。

「平等」は,皆に同じ台が与えられています。

「公平」は,皆が同じ状態になるように台が与えられています。

学校現場に限らず,「一人一人の違いに関わらず,同じ支援がなされる」ことは多々見られます。

しかし,これは一人一人への「合理的な配慮」がなされていると言えるでしょうか?

我々は,子どもたち一人一人の個性を理解し,その子に合った支援をしていかなくてはなりません。

「公平」な支援ができるよう,子どもたちや保護者の皆様の声に耳を傾け,どういった支援が望ましいのかを

学び続け,実践してまいります。

 

 

 

 

自立

 

「自立」=「一人で何でもできるようになること」?

 

 昨年度末に職員で話し合い,学校教育目標の副題に「自立」という言葉を付け加えたと聞きました。

 「自立」は子どもたちにとって,重要なキーワードだと思います。

 

 ところで,子どもの「自立」した姿とはどんな姿でしょうか?

 私は,子どもが何でも一人でできるようになることが「自立」だとは考えていません。それは,大人でも難しいことだからです。

 私は,「自立」とは「上手に人に依存する(頼る)こと」だと考えています。

 つまり,困ったり悩んだりした時に,「困ってます」「助けて」と言える(悩み事を一人で抱え込まない)子どもを育てたいと考えています。

 そのためには,教職員がそのような姿を見せる必要があります。

 教職員が「困った」「助けて」と気兼ねなく言えて,助け合っている姿を見せることで,子どもたちもそのようなことが普通になっていくと考えます。

 

 また,そのためには,子どもたちに「相談してみよう」「相談したら何とかなるかもしれない」と思って(頼って)もらえる職員集団にならなくてはならないと考えています。

 子どもたちが安心して相談できるよう,一人一人が児童心理や教育相談について学ぶとともに,学級担任だけでなく,様々な職員が子どもたちと関われる体制を作ってまいります。

 

 来週月曜日,11日は待ちに待った入学式です。94名の児童が入学し,6学年363名での教育活動がスタートします。

 教職員一丸となって,子どもたちの学校生活や学びの支援を行ってまいります。

 お力添えの程,よろしくお願いいたします。

 

                                        平 野 秀 樹

ご挨拶

 

 令和4年度4月より本校に着任いたしました,校長の平野秀樹と申します。

 ご挨拶が遅れ,大変申し訳ございません。

 

 長い歴史と伝統のある本校に着任したことに,身が引き締まる思いです。

 地域の皆様,保護者の皆様,どうぞよろしくお願いいたします。

 

 本年は,現在の校舎とお別れをしなくてはならない,とても大切な1年になります。

 すべての教育活動が,この校舎で行う最後の活動になります。

 そして,3月には,この校舎での最後の卒業生を送り出すことになります。

 感染症対策には充分留意しながら,本校の子どもたちが今年1年間を「ワクワク」した気持ちで過ごせるよう,職員一丸となって様々な仕掛けをしていきたいと考えております。

 

 「校長室」は少なくとも週に1度は更新していきたいと考えております。

 学校や子どもたちの様子については,「縁の下の力持ち」や「北小日記」にて,お知らせしてまいります。

 この「校長室」では,学校経営や教育活動等に関する私の考え方や実際の取り組みを中心に,最新の教育事情等も含め,様々な情報を皆様にお届けできたらと思っております。

 まずは1年間,どうぞよろしくお願いいたします。

                                   平 野 秀 樹