校長室より

2020年7月の記事一覧

運動部始動

 感染レベルが1となり,学校での教育活動が通常に戻りつつあります。とはいえ,感染防止対策を十分に行った上での活動であることに変わりはありません。

 運動部の練習も,昨日から開始されました。1学期一杯は火曜と木曜の午後のみの練習となります。9月から徐々に練習日を増やしていく予定です。

 さて,昨日午後3時30分。5,6年生陸上部の子どもたちが校庭に集まってきました。94名の表情は,久しぶりに大集団で走ることのできる喜びと,筋力や走力が落ちているのではないかという不安が一緒に表れていました。しかし,どの顔も輝きに満ちていました。

 バスケ部5.6年生31名の児童は体育館へ。ちょうど2週間前から体育授業で体育館が使用可となり,ボールなどの体育用具も使えるようになったばかりです。ボールに話しかけるように,生き生きと,張り切って動いていました。

 4年生の活動は9月からとなります。もう少し辛抱を。

 金管クラブの練習は,大事をとってもうしばらく開始を遅らせます。口や楽器から出ることが考えられる,飛沫への対策を講じてからの開始にしたいと思います。

 今年度は県や市の大会・発表会等が中止となり,運動部も金管部も出場の機会がありません。子どもたちはそのことを十分にわかっての入部です。子どもたちの意欲を大切にし,何かしら目標を作ってあげながら練習を進めていきたいと思います。(芳賀)

全校朝会講話

 7月に入りました。梅雨のうっとうしい時季ですが、子どもたちは元気に過ごしています。
 今朝、全校朝会をテレビ放送で行いました。今月の生活目標の説明、児童会からのお知らせなどありましたが、校長講話では次のような話をしました。
 「ここからは,校長先生が,土南部小学校やここにいる子どもたちが,どうなってほしいかを話します。

 校長先生たちは,土南部小学校が「子どもたちが毎日笑顔ですごせる学校」にしたいと思っています。人に嫌なことを言ったり,言われて悲しくなったりする人が一人もいない学校です。人に嫌なことをしたり,嫌なことをされて悲しんだりする人が一人もいない学校です。

 そのために,みなさんにお願いがあります。クラスの人たちや自分の下の学年の人に,優しくしてあげてください。励ましてあげてください。ふわふわ言葉をたくさん言ってあげてください。優しいことをされたり,優しい言葉を言ってもらえたり,励ましてもらったりした人は,きっと明るく元気になります。そして、優しくしてあげた人は必ずいい気持ちになります。幸せになります。

 それでも困ったり,悩んだり,悲しくてつらいことがあったら,すぐにお友達や先生やおうちの人に相談してください。学校にいる間に,先生に相談してくれたら,先生たちは,その人の話を聴いて,笑顔になれるようにしていきます。みなさんが楽しく勉強したり,友達と仲良く遊んだりできるように努力します。

 もし,いじめが起きていたら,いじめられた人を守ります。関係をした人全員から話を聴いて,いじめをした人に反省をしてもらいたいと思います。

 最後に,「人権」というものについて,お話をします。

人権とは,「すべての人がいのちと自由を持っていて、それぞれ幸せになろうとすること。人間が人間らしく生きること。生まれながらに持っているもの」です。だれにとっても大切なもので,ふだんの思いやりの心によって守られなければならないものです。人権を守るためには,「命を大切にすること」、「みんなと仲良くすること」が大切です。

 今から70年ほど前に,世界の国々が話し合って「世界人権宣言」というものが作られました。全部で30の文章があります。今日は最初に書かれている3つの文章をわかりやすく読みます。

 第1条 みんな仲間だ

わたしたちはみな、生まれながらにして自由です。ひとりひとりがかけがえのない人間であり、その値打ちも同じです。だからたがいによく考え、助けあわねばなりません。

 第2条 差別はいやだ

わたしたちはみな、意見の違いや、生まれ、男、女、宗教、人種、ことば、皮膚の色の違いによって差別されるべきではありません。また、どんな国に生きていようと、その権利にかわりはありません。

 第3条 安心して暮らす

ちいさな子どもから、おじいちゃん、おばあちゃんまで、わたしたちはみな自由に、安心して生きていける権利をもっています。

最後にもう一度言います。

 校長先生や他の先生たちは,みなさんの人権を守って,「子どもたちが毎日笑顔ですごせる学校」にしたいと思っています。みなさんは,「命を大切にすること」、「みんなと仲良くすること」に,一生懸命がんばってください。」(芳賀)