校長室より

2022年4月の記事一覧

避難訓練・引き渡し訓練(校長室より)

朝からうれしいことがありました。

朝の放送は放送委員会の児童が担当します。アドリブではない決められたせりふを読むわけですが、その声が、語り口調がとても明るく、聞いていてまさに「気持ちの良い朝」となりました。

マスクで顔が見えない状況でも、明るい声のトーンが人を元気にすることに改めて気づかされました。とっても元気がでましたよ。

すぐ放送室に入り、担当児童をほめましたが、大人である私も見習うべきことだと感じました。明るい声での対応を心がけていきたいです。

 

さて、今日は避難訓練・引き渡し訓練でした。


自然災害は、感染症や天気に関係なく起こるものなので、本来ならばどんな状況でも実施するべきものであるものですが、昨年度はできませんでした。今年度やっとの実施です

学校にいる時間帯に震度5強以上の地震があった時は引き渡しとなります。

 

 

今日はそのための訓練でした。ご多用の中、ご参加いただきありがとうございました。

 

学校では、定期的に地震や火事などへの対応を想定した避難訓練を行っています。今日の訓練の前に、子どもたちには「学校にいるときは、そこにいる先生の話に耳を傾けることが大切」という話を安全担当の田中先生からしました。みんながバラバラなことをすることで混乱するのを避けるためです。となると、指示を出す我々教職員の「子どもたちを守る」という意識の高さも必要になるということです。

柏市前教育長の河嶌先生から3年前の会議の時に紹介された本です。

意識の高さや、その瞬間の判断の大切さを痛いほど感じる内容でした。

 

明日から三連休になります。教育委員会からのメールも届いていますが、事故のない有意義なお休みになりますように。

ひらがな(校長室より)

どうもスッキリしない天気が続いています。

 

体調管理に気をつけたいですね。

1年生がひらがなの練習をしていました。

なまじ「知っている」という状況は改めて学ぶときにマイナスになることもあります。1年生でひらがなの練習をする際に「僕、ひらがなは知ってる」とか「私、ひらがなは書ける」という状況が、新しい気持ちでの学びにつながらないことがあるのです。知っていると思い込んだ状態だと、小さな間違いに気づかないということが起こるわけです。

29歳の時、初めて1年生の担任をしたとき、1日2こずつ、ゆっくりひらがなを教えました。そのときに、自分が29年間書いてきたひらがなのいくつもが何となく変な形であることに気づき、正しい形を意識して書くようになりました。いくつになっても気持ちさえあれば学び直しができる、そんな体験をしたことを思い出します。しかし、教員でなかったらへんてこな字を書き続けていたかもしれません。(字を書く場面はどんどん減っていますが。)

低学年で学ぶことの多くは、その後の学習や生活の基本になります。
ひらがななどの文字はもちろん、のりで貼ったり、定規で線を引いたり、そんな活動も「はい、のりではってごらん」とか「定規でまっすぐな線を引くよ」と、言葉で言えば簡単なことですが、指の使い方や、力の入れ加減によって、うまくできないこともあります。何度も何度も繰り返していくなかで身についていくことです。

削った鉛筆を毎日持ってくる、鉛筆で書くノートには下敷きを敷く、連絡帳をきちんと連絡を書くなどの習慣も、毎日の繰り返しで身についていきます。

いずれのことも、その気になれば、いつでも学び直しができるわけですから、自分で気づくか、人に指摘されるか、タイミングは人それぞれですが、一つ一つのことに「そんなことに何の意味が?」という理屈は置いておいて、正しい形を身につけてほしいな、と願いつつ教職員一同指導を続けています。

マスク姿で職員紹介。

月火水の用務員さんです。

1年間よろしくお願いします。 

 

さて今日の最後は牛乳の話。

柏で生まれ育った私が子どもの時に給食で飲んできた牛乳はびんでした。

教員になってもずっとこれでした。

今は、紙パックです。ストローで飲みます。

そしてこの度、ストローなしで飲めるように

「横から開くよ」というメッセージとともに、開けて飲む方法が印刷されるようになりました。SDGs関係の取り組みの一環です。もちろんストローで飲んで良いのです。時代とともに変化している牛乳の話でした。

3人組(校長室より)

担任をしている時に子どもたちに色々な話をした中に「3人組には注意が必要」という話があります。
もしこの地球に、人がたった一人しかいなかったら…。


けんかはないし、怒られることもないし、自由だし、好きに生きていけるかもね。でも、話し相手もいないしさみしいかも。

では、そこにもう一人現れたとする。

色々話せるし、一緒に遊べる、楽しいことが増えるかも。でも、時にはけんかをすることもある。そんな時は「もういやだ、遊ばない」と離れるかも知れない。

そうなると、何が起こるか。またそれぞれひとりぼっちになる。

いやな思いをしなくてすむ。けんかもしなくてすむ。

でも時間がたてば、また話したくなったり遊びたくなったりするかも知れない。そうやって、近づいていく。

そしてとりあえず安定する。

 

では、そこにもう一人現れたらどうなるか。

一人増えたことで、話はさらに盛り上がり、遊びの種類も増えて楽しくなるかも。もちろん、けんかも盛り上がるかもね。3人の意見があるわけだから。

「もういやだ、遊ばない」と離れる。

さて、その後どうなるか。

こうなることがある。

2対1。


2人いる方は安定する。一人はさみしいから、仲間がいると安心だもんね。それをわかっているのに、あっちにいる一人に気遣うことができない。それはそうだな、こっちは二人で安定しているから。ましてや子どもだし。

で、一人の方が歩み寄っていければ良いけど、歩み寄っていけない場合もある。二人の方から声をかけてくれるともかぎらない。だって安定しているんだから。ひとりぼっちの子は一人のまま…。

いつもそうなるとは限らないけれど「3人組には注意が必要」ということを知っておくことは大切なことだよ。ふとしたときに「あっ、今、俺3人組になってる」「あっ、私3人組になってる」と気づいて、「注意!」って思えたら、すっとその場を離れたり、もう一人引き込んだり、バランス取らなくちゃと気を回したり、自分でも危険が回避できるかも知れないよね。

というような話です。いやいや先生、私はなかよし3人組でいつも問題なく過ごしていますよ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、長年子どもたちと過ごしていると、どうもこの「3人組には注意が必要」はあながち間違ってるとは言えないと実感しています。
念のためですが、3人組がいけないと言っているわけではありません。

子ども3人で上手にバランスをとることはなかなか難しいんだよ、ということを大人も子どもも知っておくことで、悲しいことを回避できる可能性や落ち着いて対応できるチャンスは生まれます。自分の身は自分で守るためにも、ぜひ、頭に止めておきたいことです。ちなみに、昨日、職員にもこの話は紙に書いて伝えました。

色々な経験をしながら、日々成長を続ける子どもたち。気になることがあるときは遠慮なくご相談ください。

防犯教室(校長室より)

柏警察署から、移動交番担当の方2名、生活安全課の方2名に来ていただき、防犯教室を行いました。

対象は1年生です。体育館で行いました。

目的は、子どもたちが「こわい思いをしなくて済むように」「こわい思いをしたときに正しく行動するために」です。

短いDVDを見てから、合い言葉「いかのおすし」の確認です。


いか…ついていかない
の …のらない 
お …おおごえをだす(防犯ブザーも)
す …すぐにげる
し …おとなにしらせる

防犯ブザーがすぐに触れるところにあることの大切さも教えていただきました。

実際に、声を出したり、いくつかの場面でのロールプレイングもしました。


実際には、こわい思いをしているまっただ中では、おそらく声も出ないかも知れません。

やはり、こわい思いをしなくて済むのが一番です。

みんなが登下校する同じ時間帯に登下校する、行きも帰りも寄り道をしない、一人で遊ばないなどは基本中の基本であり、しっかり身に付けてほしいことです。

今は、我々大人が路上で本当に困ったことがあっても、歩いている子どもたちに気軽に声をかけられない時代です。そういうことを大人もわかった上で行動をしないと、思わぬ誤解を招いてしまうこともあります。「公園で遊ぶ子どもたちを微笑ましい気持ちで眺めていた近所の方」が、「遊んでいる子どもたちをじろじろ見ていたあやしい人」になってしまうこともあるかもしれません。

悲しいことですが、それだけ子どもたちを取り巻く環境が安全ではなくなってしまっているということなのでしょう。

今日、いくつかのことを学びました。そんなこと知ってるよ、ということもあったと思います。実際に子どもたちはよく知っていました。しかし、正しいことがわかっていても、その通りに行動できるとは限りません。大人でもそうですから、子どもならなおさらです。

まずは基本的なことをきちんと行い、当たり前のことを身に付けて、一人でも多くの子どもがこわい思いをしなくて済むことを願います。柏警察署のみなさん、今日はありがとうございました。

1年生を迎える会(校長室より)

入学して2週間の1年生を全校で迎える会を開きました。

1年生は6年生と入場です。

1年生と6年生は全員体育館に集合です。

他の学年は、感染予防対策のために、発表する児童のみが入場して発表のために待機しました。他の子どもたちは教室で体育館の様子をオンラインで見守りました。


2年生は「歓迎の言葉」と「生活科」について

のぞみ学級は「土南タイム」について

3年生は「給食」について

4年生は「教室」について

5年生は「先生」について

6年生は「くじゃく」と本校マスコットキャラクター「つっちなん」について


それぞれの学年が、クイズや劇で、学校のことを1年生に伝えました。

 

次は全校で、体育館、教室、それぞれの場所で同じ曲に合わせてダンスを踊りました。

1年生からのお礼の言葉、校長の話で会は終わりました。

次の時間は、6年生と1年生が2~3人でチームを作り、校舎内をスタンプラリーで回りました。

校長室では「スタンプをもらう」と「私とじゃんけんをする」という2つのミッションがあります。

来室した1年生のうち26人が勝って部屋を後にしました。連れてきた6年生ともじゃんけん勝負をし、6年生にも楽しんでもらいました。無邪気にじゃんけんする6年生もとてもかわいかったです。

企画運営の児童会担当の子どもたち、先生方ありがとうございました。学年の発表の子どもたちありがとうございました。準備をしてくださった先生方ありがとうございました。とても明るく、楽しい時間となりました

全ての子どもたちが、まず自分のすべきことをできるようになってほしい。その上で、それぞれの学年の役割を意識して生活できたら良いですね。2~6年生は1年生を意識して格好良い上級生としてがんばってほしいです。