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3月13日(金)巨大な卒業証書をモチーフにした横断幕
〇曇り空のしっとりした朝で、出勤するとどことなく昨日の卒業式の余韻が学校の中に残っているのを感じました。校内の桜もまだ咲いていたり、玄関には昨日の卒業式会場を飾っていた色とりどりの鉢植えが飾られていたりと華やかで良い香りが漂っています。
〇昨日の令和7年度第79回卒業証書授与式は、予定通り1時間半で実施されました。天候にも恵まれ、学級でのお別れ終了後も、昼過ぎまで校庭などで友人や先生方との別れを惜しむ姿がありました。
〇今年からPTAサポーターから寄贈していただいた撮影スポット用の横断幕を校庭に張り出しました。卒業式の記念撮影用として、巨大な卒業証書をモチーフにした横断幕が大人気でした。
〇従来ですと校門前の立て看板に並ぶ長蛇の列ができていましたが、今年はゆっくりと特別な1枚を撮影できるスポットとして活用されています。横断幕は3×4メートルなどの大型サイズで、本物そっくりのレイアウト(証書の本文、日付、学校名、校章)です。まさに「映えるスポット」で、来年以降も使用させていただきます。
〇卒業証書授与の際には、私から一人ひとりに声をかけました。それぞれ三年間の一場面が想起され、嬉しそうに笑う生徒、恥ずかしそうに伏目がちな生徒など様々でした。しかし全員が、卒業証書を手に胸を張って壇上から降りていきました。感動しました。
〇校長式辞の一部を紹介します。
・皆さんは、新型コロナウィルスが感染爆発し、小学校では自宅待機を余儀なくされ、入学式も大きな制約の中で行われました。中学校生活が始まっても、感染防止が最優先され、授業をはじめ学校行事や部活動等も大きな影響を受けざるを得ませんでした。この状況は、皆さんの心理にも暗い影を落としたと想像しています。
・皆さんが生まれた十五年前の二0一0年(平成二十二年)・二0一一年(平成二十③年)には、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還、日本航空の経営破綻など、激動の出来事が多かった年です。政治の面でも当時の民主党が選挙で大敗し、国内が揺れていました。またご存じのとおり、十五年前の三月十一日に発生した「東日本大震災」と「福島第一原発事故」が想定外の影響を与え、日本中が未曾有の災害と停電、物流分断に見舞われた年でした。また国外的には、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で、日本と中国が対立し中国各地では激しい「反日運動」が起こりました。今も中国とは、台湾問題をめぐってマイナスな面が目立ちます。
・この十五年間だけでも、ウクライナとロシアの戦争をはじめ、世界中で対立や紛争が勃発しています。グローバル化の進展や技術革新の加速によって、我々は、社会、経済、環境など様々な分野において、前例のない変化に直面しています。
・「この地球は宇宙に浮かぶ一つの船である」という認識は、人類はその乗組員として協力し合い、限られた資源を共有する運命共同体であるという考え方です。現代において、地球環境問題、パンデミック、国際的な経済紛争などを通じて、この「運命共同体」としての認識は、かつてないほど必要とされています。(途中略)
・私が一番危惧して訴えたいことは、ズバリ「面倒くさいと言わない」と「窮屈さを楽しめ」いうことです。皆さんが日常生活の中で普段から「面倒くさい」が口癖になっていたり、人との人間関係が「窮屈でしかない」と思っていたりしないかを振り返ってみてください。学校に行くこと、学ぶこと、人とつきあうこと、つまり生きていくことは基本的には「面倒くさくて窮屈なこと」なのです。
・明治大学の斉藤孝教授は、「どうして友達が必要?」という問いに対し、「友達が必要かどうかは、人生の時期によって違うが、中学生から高校生にかけての時期は、友達は必要。どうしてか。【友達が必要】というよりも、【友達をつくろうとする行為、行動】が必要だから。自分以外の他の人とどうやって関係を結び、どうやって共存してくか、工夫や努力をする、そういう行動スタイルを学習することがどうしても必要だ」と指摘しています。(途中略)
・最近よく使われる言葉に「レジリエンス(精神的回復力)」があります。聞いたことはありますか?レジリエンスとは、困難からストレスが多い状況にもかかわらず、上手く適応する過程や能力のことです。そしてレジリエンスの高い人には、いくつかの特徴があります。その中でも「他人と自分を比較して、自分を卑下しない」や「自分の強みと弱みを客観的に理解している」「いざという時に信頼できる友人や家族がいる」ことは、成長段階の皆さんにはとても重要なことだと思います。
・特に本当に苦しくなったら、信頼できる人たちに、「ヘルプ」を出してください。私は真の「自立・自律」とは、「周囲の人に適度に依存ができること」だと思っています。自分の気持ちをありのまま聞いてくれる人がいれば、話しているうちに「そうだ!次はこうしてみよう」と見通しが持てるようになります。(途中略)
・私も六十年以上生きてきて一番実感しているのは、「失敗を成功で上書きする」ことが人生の醍醐味だということです。少し大袈裟かもしれませんが、失敗を失敗のまま終わりにせず、それを小さな成功つなげていけば最終的に「私は失敗しません。なぜなら失敗をそのままにせずに次にいかすから」と堂々と人前で言い切ることができます。
・昔、ナイキというスポーツメーカーのCMに、マイケルジョーダンというバスケットボールのスーパースターが出演していました。バスケットボールに興味がなかった私も彼が私と同じ年齢ですので、その存在感には注目していました。その彼のCMの中でのセリフが今でも頭に残っています。紹介します。「キャリアで失敗したシュートは9000本。300試合で負けた。26回ウィニングショットを外してきた。今までミスしてきた。何度も何度も・・・。だから私は成功する」。皆さんは彼を知らないかもしれませんが、みんなからスーパースターと言われている人でも、数知れない失敗を経験してきていることは知っていてほしいと思います。(途中略)
・最後に、「主体的に」「失敗をおそれずに」生きていこうとする皆さんにとって、一番大切なのは健康です。「健康」という言葉を初めて使ったのは、江戸時代の臨済宗の白隠禅師です。今は、「健体康心(けんたいこうしん)」を略して、「健康」になっていますが、身体が健(すこ)やかで、心が康(やすらか)であれば、今できることを精一杯に実行し、自分だけでなく、周囲のみなさんも幸せになれるように貢献できる自分になれます。土中は今年度、「学び成長し続ける土中」を掲げてきました。私も今日の話の中に、数名の方の名前を紹介しましたが、日頃から本や新聞を読み、自分とは違う考えを持った人や素晴らしい実績を残している人から学ぶこともその一つです。
〇職員反省会では、「元気な学年でした。今日の答辞のパフォーマンスも自分たちで考えていました。」や「在校生が何人も泣いてくれて、それを見て後輩に泣いてもらえる卒業生になったことを嬉しく思います。」との報告がありました。卒業おめでとうございます!
須藤昌英
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