校長雑感ブログ

5月14日(水)課題解決型授業と1学年音楽

〇本日より授業の様子を1時間の流れがイメージできるように、ポイントだけを押さえ4コマで伝えていきます。4コマはいわゆる「起・承・転・結」で、別の言葉で表現すると「見出す、広げる、深める、まとめあげる」です。

〇「見出す」の段階ではその授業の課題を把握し、1時間の見通しを持たせることを大切にします。ゴールはどこかをイメージし、主体的に授業に参加させるようにします。

〇「広げる」では、まず与えられた課題に対して自分で考えたり調べたりすることをさせます。つまり課題に対して「当事者意識」をもたせ、試行錯誤を通して自分なりの答えをもつようにします。

〇「深める」では、自分の考えと友達との考えを出し合う交流や対話をさせます。このことによりそれぞれの考えの違いや共通点が明確になり、いろいろな角度から課題を見つめることができます。

〇「まとめ上げる」では、1時間の授業でわかったこと、自分の考えが最初と最後ではどう変わったかの振り返り、さらに次時にはどのようなことを学ぶのかのイメージをもたせます。

〇教科ごとに身につけさせたい資質能力や学習内容は異なりますが、上記の4ステップはすべての授業で共通です。来月の2日~5日までの学校公開における授業参観でも、起承転結の流れを意識して参観して頂くと、担当教師のねらいがわかってくると思います。

〇昨日は1学年の音楽を参観しました。私は生徒になったつもりで、生徒の表情の変化やつぶやきを拾いました。長年の癖でどうしても教員の立場で授業をみることが多いですが、あえて生徒の学びの視点に立つことで、その授業の本当の姿がみえてきます。

須藤昌英