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1月20日(火)大寒に思うこと
〇今日はその二十四節気の一つである「大寒」で、一年でいちばん寒さが厳しくなるころとされます。実際に今週は今季最強の寒波が日本列島をおおうと予想されています。各クラスのインフルエンザ感染の報告が増えつつあり、今後の動向を見極めようと考えています。 〇日本の「二十四節気」は、立春、立夏、立秋、立冬など4つの季節を表す言葉の他、春分、夏至、秋分、冬至などが良く知られています。1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたので、4×6の「節気(せっき)」があります。
〇私も一昨年に「還暦」を迎えるにあたり、日本にあるそのような数学的な規則性を色々と調べました。そもそも地球自体が自らの自転と太陽の周りを規則的に公転しているので、その性質を数字で表現すれば、算数・数学に関わることが多くなるは当然です。
〇私は普段は飲酒の習慣はありませんが、さすがにお正月はお客様などと一緒にお酒をいただくことが多かったです。特に日本酒に詳しい方から、日本酒は「寒仕込み」のものが美味しいということをよく聞きます。「寒造り」とも呼び、冬場の寒い時期に仕込むのが、日本酒伝統の製法らしいのです。
〇「なぜ、冬場に仕込むのか?」を少し調べてみると、まずは原料である新米が秋に収穫されることや寒い時期だと雑菌が繁殖しにくいことがあげられるそうです。また日本酒の仕込みは、温度管理がとても重要で、低温だと余計な雑菌の繁殖を抑え、お酒をつくる微生物が、よい働きをしてくれる(もろみをゆっくりと時間をかけて発酵させる)ことを初めて知りました。そういう知識があると、今度飲むときには、違った味わいになるかもしれません。
〇また「大寒」前後には、武道では「寒稽古」、神事では「寒中水泳」などをして自分の心身を鍛えることなど、昔からの風習があります。あえて厳しい条件で自分を磨くことは、自分の可能性を伸ばすことになるということでしょう。
〇AIに「なぜ寒い時の方が暑い時よりも、心身が鍛えられるのか?」と質問してみました。主な回答は次のようなものでした。
「暑い環境よりも寒い環境の方が心身を鍛えられるとされる理由は、主に【体温を維持しようとする身体の防衛機能(身体的な負荷)】と【寒さからくる不快感に耐える精神力(精神的な負荷)】の双方が強化されるためです。具体的には、以下のメカニズムが働いています。
1. 身体的な強化:エネルギー消費と代謝の向上
熱産生によるカロリー消費増: 人間は寒いと体温を維持しようとして、筋肉を震わせたり、基礎代謝を上げたりして熱を作る。その為、同じ運動量でも暑い時よりエネルギー消費量が多く、脂肪燃焼効率が高まる。
心肺機能・免疫力の強化: 寒さの中で心臓や血管が収縮・拡張を繰り返すことで、血管運動神経が鍛えられ、自律神経の調整機能や免疫力が向上する。
2. 精神的な強化:ストレス耐性と集中力
逆境への耐性(メンタルタフネス): 寒いという不快な環境にあえて身を置くことは、心理的なストレス管理能力(レジリエンス)を高める。寒冷刺激は、ノルアドレナリンやドーパミンを放出させ、集中力、警笛性、気分を向上させる効果があるとされている。
意思力(ウィルパワー)の強化: 暖かい室内から寒い屋外へ出るなど、寒さに向き合う行為は「快適性」を犠牲にして「規律」を優先させる行為であり、強い精神力を鍛える訓練になる。
3. トレーニングとしてのメリット
効率的な鍛錬: 暑い時期は心拍数が上がりやすく、脱水や熱中症のリスクが高い一方、冬は心臓への負担が比較的少なく、かつ酸素消費量が多くなる為、効率的な体力向上・脂肪燃焼が期待できる。
4 注意点として、寒い環境で運動する場合は、急激な寒冷刺激による血管の収縮(血圧上昇)や、怪我を防ぐため、十分なウォームアップをして体を温めてから取り組む必要がある。暑い時期は心身を「リラックス」や「体温低下」に振り向ける傾向があるが、寒い時期は「活動」と「熱産生」に振り向けるため、能動的に動くことで、心身のタフネスを向上させやすいと言える。
〇「さすが・・」と感心しました。今まで何となく考えていたことも、ここまで説明されると腑に落ちます。一見すると寒いのにあえて自分を鍛える・・など、とても不合理だとも言えます。「大寒」の反対は「大暑(一年中で一番熱い時:七月下旬)」です。毎年の夏の猛暑を思い出すと、暑い中では熱中症などから命にかかわる危険もあります。しかしいくら寒いからと言って凍死することはあまりないので、寒い方が自分を鍛えるには合理的かもしれません。
〇「鍛える」と言えば、有名な徳川家康の遺訓の一部があります。
「人の一生は重荷を負ふて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。不自由を常とおもへば不足なし。心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。(略)」です。読めばほぼ意味がわかりますが、おおよそ「人の一生というものは、重い荷を背負って遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。不自由が当たり前と考えれば、不満は生じない。心に欲が起きたときには、苦しかった時を思い出すことだ。」と言っています。不自由なことや苦しかったことが逆境になると味方してくれるという教訓だと思います。
〇コロナ禍前までは、多くの中学校で放課後に、「冬季合同トレーニング」を実施していました。日没が早い冬季は、各部活動の放課後の活動時間が短く、練習量の確保が難しいのですが、部活動の枠を超えて、希望者が部活動終了時間からグラウンドに集まり、夕闇のなかを走ったり筋力トレーニングをしたりして、基礎体力を養っていました。体力もそうですが苦しいことに自ら向き合うことで個人が精神的にも成長します。
〇本校でも12月から希望者を募り、毎週火~金の朝の45分間で、ペース走、インターバルトレーニングなどを行っています。あくまでも個人の能力に合わせたメニューが中心です。ある意味走ったり筋トレしたりすることは単純作業なので、一人ではなかなか継続しにくいものです。そこで仲間同士で励ましあい、目標達成する連帯感が生まれ、それが各種目のパフォーマンスや体力の向上に役立ちます。何よりも先ほどのお酒をこの時期に仕込むと同様に、人間もこの時期に「自分磨き」をするとよい・・かなと感じています。
〇一番心配なのは受験生です。この時期、体調管理に細心の注意をはらいつつ、目前の入試に全力で取り組んでいます。自分の経験からも以前から「この寒い時期に受験があるのはかわいそうだ」と感じています。もっと気候的に条件がよく、感染症対策も容易な夏から秋にかけて実施した方が良いと思っています。しかしすぐには変わらないので、無事に実力を発揮することを願っています。
須藤昌英
【体育の時間のインターバル走に取り組む生徒たち】
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