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校長室 令和5年度

運動部の活動風景

 運動会後に始まった運動部の活動ですが、来週水曜日(12日)に市内陸上大会が開催されます。

 感染症の影響により、3年ぶりの大会となります。

 立派な競技場で子どもたちが活動できることをうれしく思います。

 子どもたちがベストの状態で大会に臨めるよう、集中して練習に取り組んでまいります。

 

 そんな運動部の活動(練習)の1コマをご紹介いたします。

 

     <100m走>            <80mハードル>

    

 

<1000m(男子)、800m(女子)>     <走り幅跳び>

    

 

     <ボールスロー>           <走り高跳び>

   

 

 大会当日も、選手、補欠、応援の児童に関しましては、お弁当のご用意をいただくことになります。体調管理も含め、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

新校舎への移転に向けて④

 今週の月曜日に、新校舎移転に関する定例会が開催されました。

 今月の主な議題は、

①   次年度の教育課程の編成方針について

②   学級編成の方法について

③   児童数の最新値について

④   子どもルーム利用者数の見込みについて

でした。

 

 ①   については、おおむね現在の北小の教育課程に準ずる形で編成していくこととなりました。よって、主な学校行事等の実施時期は、今年度に近い形になると思います(1・3年生の校外学習は、秋に変更する可能性があります)。現在も、北小と田中小の教育課程に大きなずれはありませんので、問題なく検討が進められると思います。

 ②   については、新2~6年生の学級編成は、北小・田中小それぞれで原案を作成し、組み合わせるという方法に決定しました。どのように組み合わせるかも大きな検討事項になりますので、例年よりも1カ月くらい早めに検討を開始することとなりました。

 ③   については、新1年生の人数が若干減り、203名になりそうだということでした。また、今後、兄弟と同じ田中小学校に学区外就学の申請をされるケースもありそうだということでした。よって、次年度の1年生は200名前後の6学級になりそうです。

 ④   については、田中小の子どもルームから北小の子どもルームに移る児童が70名程度おり、全体で200名くらいになりそうだということでした。

 

 なお、工事は順調のようで、12月には建物の仕上げが完了するだろうとのことでした。

 

 10月末に次回の定例会がございますので、また進捗をご報告させていただきます。

関わり合う力

 昨日の2校時、ポプラ学級・太陽学級合同の体育の授業で、ティーボールを行いました。

 計6人の児童が参加しましたが、6人で体育の授業を行うのは初めてだということだったので、私も一緒に1時間

過ごしました。

 

 非常に楽しく、盛り上がり、子どもたちの良さや成長を感じた1時間でした。

 

 特に素晴らしかったのが、子どもたち同士で励まし合ったり、教え合ったり、喜び合ったりしていたところです。

「いいよ。」「がんばって。」「こうするといいよ。」「こうするんだよ。」「すごいね。」「またやりたい。」など

の声をたくさん聞くことができました。

 

 子どもたち同士が関わり合う中でこそ育つ力、関わりがなくては育てられない力があります。

 授業や遊びの中で、積極的に周囲の人と関わろうとする力を高め、子どもたちがお互いの良さや頑張りを認め合い、

助け合うことができるよう努めてまいります。

 

運動部始動

 10日(土)に開催いたしました運動会に際しまして,保護者の皆様,地域の皆様には多大なるご理解とご協力を

賜り,誠にありがとうございました。

 子どもたちの体調管理,前日準備,当日の片付け等,様々な点でお力添えをいただいたおかげで,無事に現校舎最後

の運動会を終了することができました。

 また,練習期間も含め,日中の音楽や音声などに関しましても,寛大なお心でご容赦いただき,感謝の気持ちで

いっぱいです。

 現在,保護者の皆様からいただいたご意見を集約しております。次年度に向けた課題解決のヒントをたくさん

いただいておりますので,子どもたちにとってより良い運動会が実施できるよう,検討を進めてまいります。

 

 さて,13日(火)から運動部の活動がスタートしました。6年生19名,5年生28名,4年生29名,総勢76

名が参加しております。13日,14日の2日間はお試しで自分のやってみたい種目に参加し,来週からは自分で

決めた種目の練習に本格的に取り組むという流れで進めてまいります。

 10月12日(水)に行われる「柏市小学校陸上大会」で,参加した選手が自己ベストを出せるよう練習をして

いきたいと思いますが,記録や結果以上に,「仲間とともにチーム一丸となって頑張る力」や,「目標とする記録に

向かって粘り強くチャレンジする力」を高められるよう頑張りたいと思っております。

 

 また,練習の様子など,ホームページでご紹介させていただきます。

 

運動会前日

 いよいよ運動会が明日となりました。

 本日に至るまで,ご家庭でも,表現運動の練習をしてくださったり,体調管理に努めていただいたり,本当に

ありがとうございます。

 未だ感染が収束しない状況下にあり,児童全員そろっての運動会とならないのが残念ですが,参加する児童は精一杯

の演技・競技を見せてくれると期待しています。

 明日は,子どもたちが1学期の終盤から練習してきた成果を発揮し,達成感を得られるよう,そして,保護者の皆様

にお子様の成長を感じていただけるよう,職員一同,子どもたちを支えてまいります。

 

 さて,今年の運動会のスローガンは「この校舎最後の運動会を,学年をこえて助け合い,団結しよう」です。児童会

を中心に,子どもたちが考えたスローガンです。子どもたちの思いのつまった,いいスローガンだと思います。私は,

子どもたちから「助け合う」という言葉が出てきたことを,大変うれしく思っています。

 学校も,感染症対策のため「密」になることを避けなくてはならず,子どもたち同士の人間関係を築くのが難しい

状況にあります。そのような状況下で,「一人では大変だから手伝って欲しい。助けて欲しい。」と思っていても,

そのことを口にできなかったり,すごくうれしいことがあって,友だちとハイタッチしたいのにできなかったりという

ことがあると思います。

 人間関係を築くには,「助け合う」ことや「喜びを分かち合う」ことが大切です。普段なかなかできないからこそ,

運動会では,このような場面を作りたいと思っています。そして,そのような時には,職員も一緒に助け合ったり,

喜び合ったりしたいと思っています。

 もちろん,感染症対策は十分に行ってまいります。

 

 明日の運動会,子どもたちの笑顔と頑張りを見ていただけましたら幸いです。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

2学期の始まりにあたって

 昨日,約1カ月半ぶりに,子どもたちと再会しました。

 あいにくの雨の中での登校となってしまいましたが,子どもたちの笑顔や気持ちの良い挨拶に触れ,改めて「学校に

子どもたちがいるのは幸せなことだ。」と思いました。

 保護者の皆様,地域の皆様のご理解,ご協力を賜りながら,今学期も子どもたちの成長のために,職員一同力を

合わせて様々な教育活動に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 以下に,昨日の始業式で子どもたちに話したことを記載します。

 

<始業式で話した内容>

 田中北小学校の皆さん,おはようございます。

 42日間の夏休みが終わり,今日から2学期が始まります。

 皆さんは今,どのような気持ちですか?

 「もっと夏休みが続けばいいのに」と思っている人,「友だちや先生に会えてうれしい」と思っている人,「運動会

がんばろう」と思っている人など,様々だと思います。

 また,「何となく不安だなあ,心配だなあ」と思っている人もいるかもしれません。そういう時は,相談できそうな

先生に相談してください。先生たちは,皆さんの心配な気持ちや困っていることなどをしっかり聞いて,一緒に

どうしたらいいかを考えていきたいと思っています。

 

 さて,2学期のスタートにあたり,スローガンを考えました。スローガンというのは,目指す姿をわかりやすい言葉

にしたものです。

 そのスローガンは「考動」です。

 ふつう,「こうどう」という場合は,「行動」を使います。

 でも,田中北小学校の皆さんには,「行動」の一歩先を行く「考動」を目指してほしいと思っています。

 5年生は,この「考動」をテーマに,林間学校を頑張りました。校長先生は,5年生が2日間で成長する姿を

しっかりと見ていました。

 ぜひ,全校の皆さんにも「考動」,つまり「考えて動く」習慣を身に付けてもらえたらと思っています。

 思ったことをすぐに口にしてしまう前に,相手がどう思うかを考えてから口にする。今自分がどうすればいいのかを

考えてから動く。このようなことができると,友だちとの関係が良くなったり,落ち着いた行動ができるようになる

ので勉強面でもよい結果が得られたりすると思います。

 

 2学期,皆さんが様々な場面で「考動」している姿を見ることを楽しみにしています。

 

夏休みに考えたこと②

 8月19日(金)に,田中中学校区の4校合同研修会(田中中・田中小・花野井小・本校の,4校の教員全員が参加

する研修会)が行われました。

 テーマは「子どもの人権をどう捉えるか」でした。

 講師は,東京弁護士会子どもの人権委員会委員長の,弁護士佐藤香代先生でした。

 佐藤先生は,1つの事例をもとに,問題を見立てる際の視点,問題解決の手立てのステップ等について,大変

わかりやすく,法の視点を入れながらお話をしてくださいました。

 事例は以下のようなものでした。

 
 担任の注意を聞かずに手遊びを続けていた児童がいました。担任は,「言うことを聞けないなら,教室から出て

いきなさい。」「あなたが出ていかないなら,私たちが出ていきます。」と言い,当該児童をひとり教室に残し,他の

児童を連れて隣の空き教室に移動し,授業を続けました

 

  この事例を見た時に,問題点が3点あると感じました。

 ①児童の「安全」に関する問題

   ⇒ 担任たちが教室を出ていった際に,すぐに支援員が当該児童のそばに行ったということですが,短い時間

     であったとしても,児童を教室にひとりぼっちにした点

 ②児童の「心情」に関する問題

   ⇒ 教室にひとりぼっちにされ,隣の教室で授業をされたことについて,当該児童がどう感じるか等への配慮に

     欠けている点

 ③行動の「背景」に関する問題

   ⇒ 児童に,「なぜ手遊びをするのか」を聞いていない点

 

 佐藤先生からは,上述の点などについて詳しく丁寧にご講義いただいたのですが,特に印象深かったのが次の3点です。

 ①人権の中核となるのは「安心・自信・自由」の権利であること。

   ⇒ 安心 : 心穏やかに生きていく権利

     自信 : ありのままの自分を尊重してもらえる権利

     自由 : 自分の道を自分で選ぶ権利。自己決定権

 ②子ども本人への意見表明権を保障すること。

   ⇒ 子どもの声から,何が問題になっているかを考えることが重要。

 ③ソーシャルワークの視点から,行動の背景要因を探ること。

   ⇒ 当該児童は,この時,「なぜ手遊びをしていたのだろうか?」「どうすれば手遊びをなくせるだろうか?」

     を考えることが重要。

 

 学校が,子どもたち一人一人の「安心・自信・自由」「意見表明権」を保障し,指導する際には行動の「背景要因」

を探るよう,全職員で共通理解を図り,2学期の始業式を迎えたいと思います。

 

夏休みに考えたこと①

 8月5日(金)午前中に,秋田県大館市教育長 髙橋善之先生の講演を聴く機会を得ました。

 

 大館市は,全国学力テストで好成績を収め続けている秋田県の中でもトップクラスの自治体です。しかしながら,

特別なテスト対策は一切行っておらず,10年以上に渡って「ふるさとキャリア教育」に取り組んできた成果が,

テストにも表れているのだとおっしゃっていました。

 

 髙橋先生が教育長として10年以上取り組まれたことの中には,「子どもハローワーク」(子どもたちが休日や

夏休みを活用し,希望する市内の職場やイベントなどで働く体験ができる事業)や,「未来人財プロジェクト」(地方

都市の維持に欠かせない,医師・薬剤師・教師等の専門職を意図的に育成する事業)など,非常に興味深い取り組みが

多々ありました。

 

 このように,大変学ぶことの多い研修だったのですが,私が最も感銘を受けたのは,髙橋教育長が冒頭に話された

「教育交流の意義」でした。その内容は3つありました。

 

 ① 窓を開けなければ,新しい風は入ってこない。

 ② 旅に出ないと,空がひとつであることに気がつかない。

 ③ 志を掲げないと,生涯同志に出会うことがない。

 

 ①の窓というのは「心の窓」のことです。心を開かないと,新しい価値観や理念,未来への希望・展望は開かれ

ないということだと解釈しました。

 ②については,大舘の空も柏の空も同じで繋がっていると話されました。私は,どこにいても,教育の本質や

目指すべきものは一緒なのだと解釈しました。

 ③を聴いた時には,身体が震えました。志(理想や理念を含む)を持つだけでなく,それを表明することが大事だ

ということ,そして,同志と繋がることが重要なのだということを強く感じました。

 

 日々の慌ただしさに負けてしまいそうなこともあったのですが,髙橋教育長に勇気と元気をいただくことができ

ました。

 

 髙橋教育長は次の言葉もおっしゃっていました。「子どもたちに希望を語り,胸に誇りを刻む学び」「子どもたち

に,生涯を支える種をまくこと」「小さな完成品を作るのではなく,大きな未完の器を育む学び」を大切にされている

と・・・。

 

 世の中,理不尽なことも多々ありますが,子どもたちが未来に希望が持てるように,自分や仲間,日本に誇りを

持てるように,自分にできること,すべきことを行っていこうと決意した夏休み前半でした。

 

働き方改革について②

 前回に引き続き,私の目指している働き方改革について記したいと思います。

  前回,教育界が3つの危機に瀕していると記させていただきました。

そのことから,

 ①教員の心身,つまり「健康」を保つこと

 ②教材研究を勤務時間内にできるようにすること

 ③学生が学校で働きたいと思えるような「働き甲斐」のある職場環境づくりを行い,その情報を開示していくこと

が重要だと考えました。

 

 ①については,心身の健康を維持するには,様々なストレスを少しでも軽減することが肝要であると考えて

います。

 ストレスの軽減は,個人でできること(私の場合はテニスをして汗をかくこと)もありますが,職場としては,遠慮

なく「助けて」と言えることや,ヘルプのサインが出された際に,話を聴いたり,手伝ってあげたりできることが重要

だと思っています。

 「大変さを分かち合うことのできる職場」を構築し,職員が1人でストレスを抱え込むことがないようにして

いきたいと考えています。

 

 ②については,週に1回は放課後の時間に,できれば協働して教材研究ができる時間を捻出したいと考えて

います。東葛地区は,小学校でも「部活動」と称して,通年で運動や音楽に取り組んできました。しかしながら,

中学校でも,部活動を地域に移行する動きが本格化しています。そのようなことから,小学校の部活動も,今までの

当たり前を見直す時期にきているのではないかと考えました。

 以上のことから,本校では,大会やコンクール等の2カ月前から,週3日の放課後練習という形で部活動を運営

したいと思います。残りの2日間に関しては,月曜日を研修日,木曜日を会議日とするなどして,研修日の一部

(の時間)を教材研究の時間にしていきたいと思います。

 

 ③については,学生にとって働き甲斐があるか否かは,当人たちに聞いてみなくてはわからないので,まずは,

実際に働いている職員にとって働き甲斐のある職場づくりを進めていきたいと考えています。現在,職員の意見を

聴きながら,本校の強みと弱み(課題)を明らかにし,課題解決のための手立てを考えているところです。この点に

ついては,集約できたところでお知らせいたします。

 

 以上のことから,

  ・職員のストレス要因を分析し,その解消に向けた取組を実践すること

  ・大変さを分かち合える職員集団をつくること

  ・週に1日でも,教材研究を勤務時間内に行うことができるようにすること

  ・実践していることについて,積極的に開示していくこと

に取り組んでいきたいと考えております。

 

 これらの取組を通して,職員が笑顔でいきいきと子どもたちと向き合うことができるように,働き方改革,改め,

働き甲斐改革」を進めてまいります。

 

 

働き方改革について①

 ここ数年,「働き方改革を進めよ」と事あるごとに言われます。理解はできますし,進めるつもりもあるのですが,

自分の中で「腑に落ちない」ところもあります。それは,「長時間勤務の縮減」や「早く帰宅すること」,つまり

「時短」=働き方改革とは思っていないからではないかと自己分析しています。

 

 そこで,今回と次回(来週)の2回に分けて,働き方改革が求められる背景や,私の目指す働き方改革について

記したいと思います。

 

 「働き方改革を行う理由」は,教育界が以下の3つの危機に瀕しているからであると考えられます。

 

 1 教員の心身の危機

 2 未来の教育の危機

 3 人材獲得の危機

 

 1については,25年前に比べ,1日に約1時間半(90分)教員の勤務時間が増えたというデータがあります。

また,勤務時間増に比例して,病休者や精神疾患も増加しているというデータも示されています。これらのことから,

今のような働き方をしていては,心身に不調をきたす教員がさらに増えていくという危機感があることが伺えます。

 

 2については,ある調査結果では,教員の3/4が「教材研究(構想を練ることも含めて,主に授業の準備)の時間

が足りない」と思っていること,そして,教員の1/3が「月に1冊も読書をしていない(できていない)」ことが

示されていました。読書については,「時間がない」という理由だけではないと思いますが,教材研究に関しては,

複数人で行わなくてはならない校務分掌上の業務や会議,研修等を優先せざる得ないために,教材研究は勤務時間後や

帰宅後に行っているというのが,ほとんどの教員の実態だと思います。

 

 3については,「教員採用倍率の低下」や「教師不足(担任が足りず,教務主任や教頭が担任を兼務せざるを得ない

状況など)」は各種報道等でもご存知かと思います。この点は本当に危機的状況で,「ブラックな職場」という

イメージが定着してしまったために,教員になりたいという人材が急減しているという状況があります。

 

 私は,「未来の日本を支える人材(子ども)を育てる」教育という営みは,非常に責任が重いですが,やりがいの

ある仕事だと思っています。

 子どもたちに,社会や組織で求められる力,これからの時代を生き抜くための力(正解のない問いに対して,仲間と

協働して納得解を導く(合意形成を図る)力など)をつけるために,学校としてどのような学ぶ機会を用意し,学び方

を伝えていくかなどを考えることにやりがいを感じています。

 なので,学生から逃げられる(避けられる)職場ではなく,大変かもしれないけど自分もがんばってみようと思って

もらえるような職場にしていきたい(していかなくてはならない)と思っています。そして,その取組を発信して

いきたいと思っています。

 

 話が長くなってしまいましたが,今回は,働き方改革が求められる背景とそのことに関連する私の考えを若干

記させていただきました。

 次回は,私の目指す働き方改革についてお伝えしたいと思います。