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校長室より
整理整頓は心の掃除に通じる
ドイツには「整理整頓は、人生の半分である」ということわざがある。日ごろから整理整頓を心がけていればそれが、生活や仕事に規律や秩序をもたらす。だから整理整頓は人生の半分と言えるくらい大切なんだ、という意味だ。このことわざに僕も賛成だ。試合に負けた日などは、何もしたくなくなって、部屋が散らかってしまうときがある。あの場面でああすれば良かったという未練や悔しさが消えず、自分の心の中が散らかってしまっているのかもしれない。そんな時こそ整理整頓を面倒くさがらなければ、同時に心の中も掃除されて、気分が晴れやかになる。
(中略)
朝起きたら簡単にベッドメイキングする。本は乱れていたら整理する。ダイニングテーブルの上には物が散らかっていないようにする。ただあまり整理に気を使いすぎると精神的に負担になるので、100点満点で言えば80点くらいの清潔感を保つようにしている。 きれいになった部屋を見たら、誰だって心が落ち着く。僕は心がモヤモヤしたときこそ、身体を動かして整理整頓をしている。心の掃除もかねて。
『心を整える』 長谷部誠 著 幻冬舎 より 抜粋
仕事が重なって忙しくなるとデスク周りが乱れる。その結果、使いたい資料が見つからなかったり、イライラしてミスを繰り返してしまうことがある。逆に、デスクや棚を整理していると、探していたものがふと見つかったり、新しいアイディアがひらめいたりする。忙しければ忙しい時ほど、デスクの整理整頓を心がけ、心を整えたいものだ。