校長室より

2020年9月の記事一覧

6年生校外学習

 コロナ渦の中,多くの学校行事が中止になりましたが,できる限りの対策を講じて,校外学習だけは行かせてあげたいと考えていました。

 今日は今年最初の校外学習。6年生が先陣を切りました。行き先はイオンモール幕張新都心内にある「カンドゥー」です。

 カンドゥーは,様々な仕事を体験できるテーマパーク。警察官,歯科医,カフェの店員,警備会社,キャビンアテンダント,モデル,弁護士・・・など約30の仕事場所が用意されています。スタッフが仕事内容を丁寧に説明してくれて,子どもたちは練習し,実際に体験をします。コスチュームも充実していて,気分も盛り上がります。

 子どもたちは,楽しくも多くを学ぶ5時間を過ごしました。いろいろなことを我慢しなくてはならなかったこの数か月の中で,久しぶりに子どもたちの生き生きした表情を見た思いです。 (芳賀 修一)

文部科学大臣からの手紙

 家庭にはお手紙で配付し,子どもたちには,給食中の放送で手紙を読みました。大臣からの手紙をあらためて載せます。

 

     児童生徒等や学生の皆さんへ

新型コロナウイルスが広がってから、皆さんは、学校はどうなるのだろう、この先どうなるだろうと、不安だったのではないでしょうか。新しい学期を迎えるに当たって、皆さんに伝えたいことがあります。

まず、感染症にかからないようにするには、いくつかの方法があります。すでに皆さんが取り組んでいるように、話をするときにはマスクをしたり、手を洗ったり、具合が悪い場合には学校を休んだりしてもらうことです。そして何より、健康的な生活を送ることが大切です。それでも、これまでも皆さんは風邪をひいたり、インフルエンザになったりしました。今はさらに新型コロナウイルスが課題になっています。

この三つは、症状がよく似ています。ですから、今後、皆さんの誰もがこうした症状を経験することがあるでしょう。具合が悪い人の中には、新型コロナウイルスに感染したと診断される人も身近な人の中から出るかもしれません。もちろん、それが友達だと分かったら自分は大丈夫かなと不安になることもあるでしょう。

新型コロナウイルスには誰もが感染する可能性があります。感染した人が悪いということではありません。学校やクラスの中で感染することは悪いことだという雰囲気ができてしまうと、新型コロナウイルスに感染したと疑われることをおそれて、具合が悪くなっても、その後は言いだしにくくなったり、病院に行くのが遅くなったりしてしまいます。そうすると、さらに皆さんの地域で感染が広がってしまうかもしれません。

感染した人や症状のある人を責めるのではなく、思いやりの気持ちを持ち、感染した人たちが早く治るよう励まし、治って戻ってきたときには温かく迎えてほしいと思います。もし、自分が感染したり症状があったりしたら、友達にはどうしてほしいかということを考えて行動してほしいと思います。すでに、感染した人達が心ない言葉をかけられたり、扱いをされたりしているという事例が起きています。こうしたことが皆さんの周りでも起きないように、皆さんにも協力してほしいのです。

また、高齢者や病気がちの人は、感染すると症状が重くなってしまう危険があります。自分は元気だから大丈夫ということではなく、そのような人たちに感染させることがないよう、思いやりの気持ちを持ってほしいと思います。

新型コロナウイルス感染症が広がり、皆さんの日々の生活は一変したと思います。以前のようには、友達と会いにくくなり、スポーツや文化に触れる機会も少なくなり、将来への不安やストレスを抱えている人も多いでしょう。

これまでも、私たち人間は、新型コロナウイルスのような新しい病気を経験してきました。そのたびに、世界中の研究者が病気の原因を探り、予防方法を見つけたり、薬の開発をしたりしてきました。そうして、私たちは、病気と共存していく。この歴史は繰り返されています。新型コロナウイルスも研究が進んで解明されれば、予防と治療ができるようになり、新たな共存生活が始まります。

私たち大人は、皆さんの応援団として、将来の見通しを持ち、未来の社会の担い手である皆さんが学ぶ機会、遊ぶ機会、交流する機会を最大限作っていきます。それまで、皆さんは今自分ができる予防をしっかり行い、将来の目標を持ち、家庭や学校で日々の学びを続けてほしいと願っています。

令和二年八月

                          文部科学大臣  萩生田 光一

9月に入り

2学期がスタートして10日ほどがたちました。依然暑さ指数は高く,容赦ない日差しが照り付けています。新型コロナウィルスの猛威もとどまる気配を見せず,季節感のないまま気が付けば9月に入りました。

本校では,これまでに2名の児童が新型コロナウイルスに感染しました。2件とも職場から家庭へという感染経路です。幸いなことに保護者の周りの方の感染がわかった時点で,お子さんを休ませていただき,学校に感染が広まることが避けられました。

 今全国的に,いつだれが感染してもおかしくない状況にあり,特に職場内感染,家庭内感染が増えています。大人から子どもへの感染を最大限避けるため,ご家庭でも引き続き感染予防の徹底と健康観察をお願いいたします。私たち教職員も家庭や職場での感染予防を徹底しながら学校教育に取り組んでまいります。(芳賀)