校長室より

令和4年度 校長室より

3学期最終日(校長室より)

各クラスで、今年度最後の通知票を渡しました。

 

3学期の子どもたちのがんばった様子が各ご家庭に伝わると良いのですが。

4月から始まった令和4年度。あれから1年になります。日に日に成長していく赤ちゃんのように目に見える成長として感じることは年齢を重ねるごとに減っていきます。

 

それでも、学校で過ごした1日1日が、子どもたちの成長にとっての栄養となり、また一回りも二回りも大きくなったと感じます。みんな、よくがんばりました。

 

 

そして、子どもたちの成長に関わった、土南部小学校とお別れする先生方との式も行いました。

 

本校でのお仕事の期間には差がありますが、みなさん間違いなく子どもたちの成長を考えながら関わってくださいました。ありがとうございました。

4月からのご活躍をお祈りするとともに、どこへ行っても子どもたちへの熱い応援、よろしくお願いします。

 

改めまして令和4年が終わります。保護者のみなさん、地域のみなさん、本校学校教育にご理解、ご協力をいただき誠にありがとうございます。終わりますが、すぐに始まります。引き続きよろしくお願いいたします。

 

なお、ホームページの更新は新学期になってからとします。

大掃除(校長室より)

大掃除と聞くと年末をイメージしますが、4月始まり3月終わりの学校という場所なので、この時期にも大掃除をします。

 

3時間目をまるまる掃除の時間にあてているので、普段の15分ではできない場所やできないことをして、できる限りきれいにします。

今子どもたちが使っている教室はもちろん、机、椅子も新しい子どもたちが使います。気持ちよく新学期をスタートできるように、今できることをします。

1年間子どもたちの大切な居場所だった教室。いよいよお別れが近づいています。

もちろん、教室以外の掃除もしました。

限られた時間、限られた人員で一生懸命掃除に取り組んでいた子どもたちです。

ご苦労様でした。いよいよ明日は3学期最後の登校日です。

桜(校長室より)

木によって差はありますが、校庭の桜の花がかなり開いてきました。

 

桜の花を見ると、必ず思い出す話があります。

 

6年前にいた学校でお世話になった校長先生のその年の修了式でのお話です。

 

桜は、その木の一輪目に咲いた花は、その木の最後のつぼみが花開くまで、ずっと咲き続けている。二輪目も三輪目も同じように咲き続ける。だから「満開」という状態が起こる。先に咲いたから、先に散るのではなく、最後までみんなが咲くのを待っている。早い人、遅い人、いろんな人が学校にはいる。みんなも、そんな風に待っていられる、みんなでみんなの成長を喜べる人になってほしい、そんな願いもあって小学校などの学校に植えられているのかも知れない。

 

あらすじはそのようなお話でした。

 

今咲いている敷地内の数本ある桜の木も、その木ごとに最初の方に咲いた花たちは、その木の最後の花が咲くまで長い時間じっと待ち、最後の花が咲く瞬間を待っている。そしてその時が来たら「やったぜ、みんな」とはらはら散っていく。

 

そうだとしたら、今、最後の花を待っている花たちは雨にも風にも負けずにがんばって踏ん張って咲き続けているのだろうなと思うと、応援したい気持ちがわいてきます。

 

1年間、新しい学年、新しいクラス、新しいクラスメイト、新しい先生とともに生活を続けてきた子どもたち。大人なら理屈でわかることでも、子どもは子どもという生き物ですから、大人が思うように考えることができない、行動できないことがたくさんあります。小さいことから大きいことまで、本当にたくさんのトラブルを経験し、乗り越えながら成長していく、我々大人もそうやって子ども時代を過ごしてきたのです。忘れてしまっているのだけれど。

 

そういう意味で、子どもたちにとっての今は修行の期間。完成なんてまだまだまだまだ先のこと、そんな思いを持ちながら子どもたちを見てきました。

 

自分たちでどんどん正しく進んでくれたらどんなに大人(教職員も保護者の皆さん)も楽になるか、と思いたくなる気持ちはありますが、それは先の話です。しばらく手がかかる期間は続きます。子どもですから。

 

人との関わりの中で、少しずつ少しずつ大きくなっていくのです。関わりをやめることはできません。

 

今年度の学校生活も残すところあと2日です。でもまだまだ今の場所での成長を。そして、また4月を迎えます。

しっかり成長を(校長室より)

巣立っていったので当たり前なのですが、6年生の教室には誰もいません。

静まりかえった教室に足を踏み入れてみると、何とももの悲しい気持ちになります。

毎年毎年この繰り返しです。この学校で教えることはもうなくなった卒業生。それぞれが他の誰とも同じではない「真の6年生」となりました。次のステージでの活躍を祈るばかりです。中学校の入学式までの約3週間。新しい生活が始まってしまえば、もうあれこれ考えなくてもみなさんの日々にきちんと向き合うことがみなさんを中学生にしてくれます。

1年生から5年生は、まだまだ今の学年でするべきことがあります。

6年生がいない学校ではありますが何も変わらない当たり前の日常が続きます。残り数日とは言え、終わってはいません。学校では今日もみんながんばっていましたね。

それぞれの担任の先生のもとで、修了式のその日まで、目の前のするべきことにきっちり向き合って、しっかり成長してほしいです。

「真の○年生」までもう少しです。

卒業証書授与式(校長室より)

第54回卒業証書授与式を行いました。

 卒業式の最大の目的は「卒業証書を渡すこと」です。卒業生116名全員に壇上で証書を渡すことができました。

 

マスクを外して証書を受け取る卒業生の顔は子どもらしく、そして晴れやかで、とても素敵でした。

 

「マスクは個人の判断で」どおりに、呼びかけも歌もマスクの制限なく実施しました。子どもたちの声が会場に響き渡る久しぶりの雰囲気でした。

「卒業式は良いものだね」と参加してくださった学校運営協議会委員の方も言っていました。

 

良い緊張感を持ちながら練習を続けてきた卒業生。その成果がしっかり出た卒業式となりました。土南部小学校の「真の6年生」となって巣立っていきました。どんな状況であっても、自分のすべきことをきちんと積み上げていくことの大切さを感じました。

 

保護者のみなさん、改めましておめでとうございます。

温かなメッセージをお寄せいただいた皆様、ありがとうございました。

 

第54回卒業生に関わってくださった全ての教職員のみなさん、ありがとうございました。お疲れ様でした。

 

 

いよいよです(校長室より)

5年生がお弁当持ちで、教職員と共に卒業式の準備をしました。

保護者の皆さん、お弁当をありがとうございました。

お昼ご飯を食べた子どもたちは職員と一緒に自分の仕事に一生懸命取り組みました。

5年生ありがとう。先生方もお疲れ様でした。会場や教室の完成した様子は明日をお楽しみに。

6年生の先生方はフォルダにはさみながら、卒業証書の最後の確認を行いました。

西門の桜の木が花をつけ始めました。

いよいよです。

 

6年生奉仕作業(校長室より)

いよいよ卒業の日が近づいてきた6年生です。給食も終わり、3時間授業を心穏やかに味わいながら過ごしたいところです。

しかし、高学年の時間はいつの時代もギリギリです。

学校では授業を行う時間の確保が最優先です。国で決められた標準時間を下回るわけにはいきません。

教科書を使った授業以外にも、学期ごとに各教科のテストがあります。例えば1枚に1コマの授業時間を使ったら、3年生以上は4教科1学期25枚として25コマが必要ということになります。その他にドリルをする時間や授業以外の行事や行事の準備などをする時間も必要です。標準授業時間にも必要な時間があるということです。

こうしてどんどん、限られた時間がなくなっていきます。そして学期末、学年末にそのしわが寄ってくるのです。

「奉仕作業をして学校をきれいにしたい、でも、自分のことが終わらないんだよね」そんな子どもたちの声が聞こえてきそうな6年生の2,3時間めでした。

良いのです。自分のことを行ってください。だって明後日卒業なんですから。

そんな中でも何とかやりくりして、自分のことが終わった6年生は、1階の廊下や家庭科室をきれいにしていました。限られた時間の中で、ありがとう、お疲れ様、6年生。

給食最終日(校長室より)

今年度最後の給食でした。1年間の子どもたちの健康と成長を支えてくれた給食も、今年度は今日でおしまいです。

1年生も1年間で給食の準備にもすっかり慣れました。

6年生は6年間で身も心も大きくなりました。給食の力も大きいです。

 

栄養士の秦野先生、調理員のみなさん、暑い日も寒い日も朝早くからおいしい給食づくりをありがとうございました。

本校の子どもたちは、給食に興味を持っている子が多い印象があります。そう思う理由は、廊下や事務室で「今日の給食おいしかったです」のような子どもたちの報告の声が聞こえることが多いからです。食べることに興味があることは大切なことだと思います。バランス良く作られた給食を好き嫌い言わずに食べ、体づくりにつなげていってほしいです。

保護者のみなさんにつきましては、毎月の給食費を納入していただきありがとうございます。(もちろん教職員も払っています。)

風そして雨が(校長室より)

朝から吹いていた風で、敷地内の梅、モクレン、こぶしの花びらが散り始めました。

そして昼過ぎから冷たい雨が降り始めました。雨は今はあがっていますが、気温が下がっています。体調を崩さないように気をつけていきましょう。

 

今日は、6年生が卒業式学年予行練習を行いました。明日が予行練習なので、その前日に学年として最終確認をしようという時間です。

私から子どもたちには、南部中の3年生が立派に卒業していったこと、次はみなさんの番であることを伝えました。

また、「真の6年生」として胸をはって卒業するために、卒業式のその日まで成長を続けてほしいこと、そのためにできることは目の前のことに一生懸命取り組むことであると伝えました。

良い緊張感を持って練習は進んでいます。

今日はまだ、念のためマスク着用での練習です。卒業式本番当日、どれだけの子どもたちがマスクを外すのでしょう。ぜひ顔を見せて卒業していってほしいという願いは伝えつつ練習は続きます。

3.11(校長室より)

あれから12年になります。

お亡くなりになった方々のご冥福を心からお祈りいたします。

 

この日を迎えると必ず12年前のことを思い出します。体験した方ならきっと同じだと思います。私は母校である柏五小で教務主任をしていました。校長室で面談中に大きな揺れが起こり、職員室へ走り、校内放送で第一次避難を全校に呼びかけました。職員室の窓を開けた時、近所のお家の屋根がわらがはねているのが見えました。経験したことのない揺れでした。自然災害で初めて恐怖を感じた瞬間でした。

地震大国日本です。いつ起こっても不思議ではない地震。校内においては、避難等の判断は教職員が行いますから、子どもたちにとって大切なのは「緊急の時にきちんと耳を傾けて大人の話を聞いて行動する」ことです。日常的にしていることが生きるはずです。

施設面では、校舎や体育館には耐震工事が施されています。外が安全か、中が安全かは、その災害の種類や規模によって判断して避難を行います。

 

 ちなみに、昨年度も書きましたが、12年前のあの時、共働きの我が家の娘(当時18歳)はお向かいの家から声をかけてもらい、私たちが帰宅するまでそのお家で過ごさせてもらっていました。大きくなってはいましたが、とても心細かったところでのご配慮でした。そのご家族の温かさに感謝しています。日頃のご近所とのつながりの大切さも感じます。

改めて色々と考える1日、週末にしたいですね。