柏市学校図書館紹介blog

市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています

生涯を通じて学び続ける力をつける 大津ケ丘中学校

 大津ケ丘中学校は創立46周年になる生徒数600名の学校です。昨年度より2期制(前期・後期)になり、10月中旬に後期が始まりました。図書館は2階にあり、日当たりもよく、教室と職員室の真ん中にあるため、人が行き来する素晴らしい立地となっています。一番目につく入口周辺には、新聞と旬な情報や学校行事関連本や授業で使う本などを展示しています。

大津中1

<ワールドカップ企画>

 後期中間テストが終わり、11月下旬から12月はワールドカップ企画で盛り上がりました。2年前、リニューアルされた書架の一部を展示スペースとして使い、サッカー選手の本やサッカーについての本、国旗の本、参加チームの国や食べ物が調べられるようにしました。

 また、優勝チームの予想やごちゃまぜにした国旗の国名を当てるクイズも用意しました。優勝予想は、先生方も参加していただき、生徒も楽しく参加していました。国旗クイズでは、普段お昼休みに図書館ではあまり見ない生徒が問題を解いて、持ってきてくれました。

大津中2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<学習面>

 大津ケ丘中学校の学校図書館教育の目標は、「情報を適切に活用する力をつける」「様々な教科で横断的に図書館の資料を活用する」の2つです。

 後期の授業では、3年 国語「和歌の調べ」、音楽「自分の好きな曲のキャッチコピーを考えPOPを作成する」、2年 国語「坊っちゃん」近代文学の作品に触れる 「二千五百年前からのメッセージ」論語調べ、社会・総合「近畿地方」近畿地方の魅力を伝える(主に修学旅行で行くところ)で、図書やICTを利用しました。図書とWeb、長所と短所を理解した上で、授業内容によって適した情報活用を行っています。

大津中3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 12月から毎朝図書館を開館し、3年生が受験に向けて朝学習を始めました。7時30分~8時20分、集中して勉強することが目的で、約10名の生徒が利用しています。

<図書委員の活動>

 お昼休みは、週5日開館しています。今年度から、曜日に関係なくどのクラスも使用できるようになりましたが、落ち着いて本を読む場所という認識がまだまだされず、本を借りたらすぐ教室に戻る生徒が多いです。

 図書委員も図書館に興味も持ってもらえるように、POP作成や企画の声かけ、委員長の働きかけで、11月から図書委員のおすすめ本を教室に飾るなど活動しています。再度、withコロナの状況下で、図書館の在り方(心を整える読書、知識・教養を増やす、社会人の学び直しには図書館があるということ)を確認して利用に繋げたいです。

 冬休み明けには「新春フェア」を予定しています。新しい年を迎え、運命的な本に出合えるよう準備していきます。

大津中4

第5回 学校図書館指導員全体研修

12/12(月)沼南庁舎にて、全体研修が実施されました。

①授業実践研修

柏中学校で行われた国語の授業実践について、

担当された国語科の三浦佳菜子先生に報告をしていただきました。

「読書を通して知識を広げ、考えを深める授業を作る

 ~『薔薇のボタン』ノンフィクションの世界~」

教科書教材を学習後、たくさんのノンフィクションの本に触れ、

ビブリオバトルにつなげる実践でした。

学校図書館指導員としてどのような授業支援が必要とされているのか

学ぶことができました。

 

②グループワーク 「R5年版 学校図書館活用単元例〈柏モデル〉」改訂

今年度行った授業支援の情報を持ち寄り、来年度に向けての改訂作業を行いました。

 

 

 学校図書館を活用した授業づくりに生かしてほしいと思います。

 

③グループワーク 選書検討会

 今年度2回目の選書検討会です。情報交換することで

 自校の選書をより良いものにしていきます。

「来年度はこういうことを学びたい」という研修の希望もたくさんでました。

 

短時間の研修でしたが、対面で行うことで得られる情報も多く

実りの多い研修となりました。自校で生かしていきたいと思います。

学習に活きる学校図書館をめざして 富勢西小学校

 今年度、富勢西小学校は、創立40周年を迎えました。柏市北部の自然豊かな場所にあり、
全校児童は175名。全学年1クラスです。小規模校ならではの学年を越えたつながりがあり、
児童は明るく元気で素直です。
 図書館は2階にあります。向かいには2年生、1年生の教室があり、気軽に立ち寄って
くれます。
 昨年度、図書館のいすとカーテンが新しくなりました。

 今、図書館内に展示している「百舌鳥のはやにえ」です。百舌鳥は冬に備えて、餌を枝に
さして干物を作るそうです。干からびた蛙が枝に刺さっています。昨年の冬に、校庭で児童が
見つけたものです。図鑑と共に展示したところ、さまざまな反響がありました。

 

【めざせ!年間一人70冊】

 校長先生から、学校図書館だより4月号に「本は心の栄養です。本をたくさん読みましょう!
1年間に70冊以上が目標です。」とメッセージをいただきました。昨年度は残念ながら一歩
及ばず、68冊でした。今年度はリベンジに燃えています。
 年度初めの図書委員会では「みんなに年間70冊の本を読む目標を達成することができるよう
声をかけたい」という意見が出てきました。今年度は達成できそうです。

 

【本を身近に】

 富勢西小学校では、一回の貸出で一人3冊借りられます。3冊のうち1冊は、国語教科書
掲載本か今月学習している本のコーナーから借ります。今月学習している本には、国語だけでは
なく、算数、理科、社会、道徳、家庭科といった全教科の本を集めています。普段は手に取ら
ないような本も多く、でも読んでみたら「意外とおもしろかった」と言ってくれることも。

 また今年度、学校図書館の本を各クラスに持っていく学級文庫を始めました。学校図書館を
利用した際に、児童が学級文庫として読みたい本を選び、図書委員が本を持っていきます。
図書委員は大活躍です。学級文庫は、すきま時間に読まれています。
 昨今、読書離れが進んでいると言われていますが、本が身近にある取り組みを今後も続けて
いきたいです。

 おはなし給食の取り組みも紹介します。
 栄養士の先生の協力のもと、本の中にでてくる食べものが、実際の給食のメニューになります。
図書委員の読み聞かせを録画して、当日の給食の時間に、児童は見ながら食べます。おはなし
給食の本は「読みたい」という児童が絶えません。いつもは残しがちなメニューも、おはなし
給食になると不思議と食べてくれます。
 児童も先生もにっこりの楽しい取り組みです。

 

【ICT活用】

 今年度、富勢西小はGIGAスクール研究校2年目です。Sagasokka!(さがそっか!)の活
用も始まりました。
 3年生では、国語で「絵文字を説明する」という授業で使いました。児童は本、インターネ
ット、Sagasokka!とさまざまな資料を駆使し、ワークシートを作成していました。

 

 本をたくさん読み、本を身近に感じながら、学習ではICTと併用して本を活用していく。

学習に活きる学校図書館を目指して、これからも富勢西小は、変化をしながら取り組んでいきます。

 

第4回 学校図書館指導員全体研修

11/8(火)沼南庁舎にて、全体研修が実施されました。

今回も午前と午後に分かれての対面研修となりました。

 ①「授業支援について」 笹間ひろみ学校図書館コーディネーター

 学校図書館を活用した授業支援を紹介していただきました。

T2としての支援方法や、レファレンスブックの重要性を教わりました。

 

 ②柏市パスファインダー更新について 大野都学校図書館アドバイザー

 毎年新しい情報に更新するため、パスファインダーに記載されている本や、

インターネットサイトの確認作業を実施しています。今回は、リンク申請について

重点的に説明をしてくださいました。

 

 ③学校図書館紹介動画

 リニューアルされた柏第三小学校図書館と、田中小学校図書館を動画で紹介してもらいました。

設備や書架配置、蔵書コレクション、学校の取り組みなど、綺麗で明るい学校図書館でした!

 

 ④「学校図書館紹介」グループワーク 

 各学校の「ウリ」を紹介!ブックフェアの取り組みや掲示物など、

自校でも取り入れるアイディアをたくさんもらいました。

 指導員同士の横の繋がりを大切にし、これからも、より良い学校図書館環境を目指していきます!

 

やなぎっ子の「知りたい!学びたい!」を応援します 高柳小学校図書館

 柏市立高柳小学校は、柏市南部に位置する、児童数約700人の小学校です。

 昨年度、創立50周年を迎えました。地域の方々に見守られ、のびのびと教育活動が行われています。

 

 

 学校図書館は、校庭に面した5年生の校舎2階にあり、日当たりがとてもよいです。教室2つ分の広さのひと部屋に約11,000冊が収められており、本が探しやすく、落ち着いて読書ができる環境です。

 

【新着本で味見読書】

 

 10月初め、新着本展示会がありました。期間中の図書の時間に「味見読書の会」を行いました。「読書の秋の始まりに、たくさんの本を“味見″して読書の幅を広げよう」という目的があります。普段読書をするテーブルにディスプレイされた新着本。児童は全部のテーブルを巡り、たくさんの本を味見読みしました。たくさんの児童が、「読んだことがなかったけど、今度ぜひ読んでみたい!」と思えるような本を見つけることができました。

 

【頼れる存在その1!「図書委員会」】

 

 新着本展示会のためにすてきなPOPをつくってくれたのが、5・6年生の「図書委員会」と「子ども司書」です。

 図書委員会は、普段は休み時間にカウンター当番や本の整理をしていますが、このように特別なイベントを盛り上げるのにも一役買っている頼もしい存在です。

 現在は読書週間に合わせた「読書でビンゴ」のイベントを開催中。ビンゴ用紙や景品のしおりをつくったり、昼休みに感想を聞いてスタンプを押したりと、やなぎっ子がいろんなジャンルの本を読むきっかけになるようにがんばっています。

 

【授業でも活用されています】

 

 クラスに割り当てられた図書の時間には、ほぼ全クラスが学校図書館を訪れています。本の読み聞かせやブックトーク、図書を活用した授業や読書を行っています。

 1学期には、4年生国語「分類をもとに本を見つけよう」の授業を学校図書館で行いました。「日本十進分類法」を実際の書架で確認し、どの分類にどんなジャンルの本があるのかをクイズで確認しました。さらに授業のまとめとして「本のラベルで本をおすすめしよう」を作成しました。授業後、写真のように廊下に掲示し、他学年に授業の成果を見てもらうこともできました。

 全学年の廊下にはブックトラックがあります。授業に関連する図書はこのブックトラックに置かれ、児童がすぐ手に取れるようになっています。調べ学習や、並行読書に活用されています。

 

【頼れる存在その2!「子ども司書」】

 

 図書委員会の他に、学校図書館を支えているのが「子ども司書」です。

 昨年度認定された子ども司書の6年生は、図書館に欠かせない存在です。特に、本の修理の腕前はプロフェッショナル。修理のツールを使いこなし、破損した本をどんどんよみがえらせていきます。

 今年度は9名の5年生が講座を受講中です。過ごしやすく、魅力ある図書館をつくり、やなぎっ子がもっと本を好きになれるようにがんばっています。

 

 高柳小学校図書館は、図書を通じて、やなぎっ子の「もっと知りたい!学びたい!」という気持ちを応援しています。