柏市学校図書館紹介blog

市内小中学校63校の学校図書館活用の様子を紹介しています

令和7年度 司書教諭・学校図書館指導員合同研修会

 7月1日(火)沼南庁舎にて、司書教諭・学校図書館指導員合同研修会が実施されました。

<研修内容>

(1)講演「学校図書館の活用化を図るIII 〜図書資料の活用とまとめ〜」

   講師 学校図書館スーパーバイザー 藤田利江先生

 今年で3回目となる藤田先生の講演は、はじめにいつも通り学校図書館法に触れ、学校図書館の目的や役割を確認しました。教員と学校司書の職務については、職務の役割分担を共通理解していることが大切ということや学習指導要領にも触れ、学校図書館などを利用し、学習活動における学校図書館活用の必要性を再度理解しました。

photo1

 ワークショップでは、6つのワークシートを順番に体験していきました。

 小学2年生と小学5年生の引用の仕方を教える方法、要約の仕方、マトリックス表の説明、年鑑や百科事典の使い方などポイントを聞きながら取り組みました。「分からなかったことが調べたら分かったという体験を数多くさせていくことが大事」という言葉が心に残りました。

 学校司書の仕事として、課題に対応する教材(資料)を探すことが大切というアドバイスをいただきました。また、学校図書館が学習の重要な拠点になるために、調べ学習や授業で使う本のリストの紹介がありました。0〜8類の本を充実させることが学習センターとして機能するになるというお話でした。

 今回も情報活用、図書資料についてご教授いただき、これからの時代に求められる学校図書館の役割やさらなる可能性について深く考えるきっかけになる講演でした。


 講演の後の研修は、小学校と中学校が2か所の会場に分かれました。

(2)研修「Sagasokka!を使ってみよう」

   ポプラ社 有住春香さん 木村英子さん

 「Sagasokka!」を使用し、ポプラ社作成の研修用ワークシートの問題を解いていきました。答えを探すにあたって、便利な操作や検索のことばのポイントなどサイトの活用の仕方を教えていただきました。

(3)研修「LibraryNAVIを使ってみよう」

   笹間教育専門アドバイサー

 LibraryNAVIという「図書館利用者をナビゲートする、手のひらサイズのじゃばら折りリーフレット」の作り方と利用の仕方を教わりました。このツールを使用する時は、必ず表紙に「LibraryNAVI」のロゴを入れます。実際に用紙を斜めに切り、折ってみると、見出しの場所やあとがきの記入欄などが分かりました。生き物ひみつブックや修学旅行ガイドブック、文豪ナビカードなど様々な調べ学習のまとめとして使えます。学校の先生方にぜひおすすめしたいツールです。

 司書教諭と学校図書館指導員が共に研修を受ける貴重な時間に、主に調べ学習をさらに発展させていく方法を学ぶことができた研修でした。9月から学校図書館が探求の学習においてさらに活用されていくことでしょう。