校長雑感ブログ

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2月20日(木)ヒトはなぜ、歩くのか?(その1)

〇昨日までの千葉県公立高等学校入学者選抜で本校では、具合の悪い生徒などはおらず、全員無事に終えました。したがって追検査を受検する生徒もいません。結果は来月の4日です。良い結果を待ちます。

〇今日から来月の卒業式まで、20日間をきりました。3学年は来週から特別日課になります。生徒たちには3学年がそろって生活する残りの日々を大切にしてもらいたいです。

〇一年前のくらいの雑誌「Tarzan(ターザン)」に、生物学者で青山学院大学教授の福岡伸一氏が、表題のテーマで随筆を投稿していました。その一部を引用させてもらいます。

〇まず副題が「誰に教えてもらわなくても、ヒトはあるとき歩き始める。実はそれは、生き物としてのとても希有で難しいアクト。大人になると我々は歩くことを億劫に感じてしまう。実はそれは、生き物としての在り方から遠ざかる行い。そもそも『歩く』という行為にどんな意味があるのか?」とあります。思わず内容に引きずり込まれてしまいました。

CHAPTER1(直立二足歩行の恩恵)

〇人間は生物の中でも非常に特殊な存在です。特殊性の一つは直立二足歩行をするということ。アライグマは立てますが一瞬ですし、鳥やかつて存在していた恐竜は二足歩行ですが体幹が前傾していて直立ではありません。重心が足の真上にあってすっくと立って歩けるのは人間だけなんです。

〇それ以前に比べて高いところから遠くを見渡せるようになり、獲物や敵をより早く見つけるようになりました。また手が使えるようになって、道具が扱えるようになり、同時に手をコミュニケーションの道具として使えるようになりました。肉親や友達などの手助けをし、これが他者と共存し共生する、利他的な行為になったと考えられます。

CHAPTER2(歩きこそ、動的平衡)

〇まず2本の脚で立つということが難しいんです。カラダの中を血液が循環していたり呼吸をすることで重心が常にゆらいでいるので、常にバランスを取り直さなければならないからです。この動きながらバランスを取ることが生きていることの本質、動的平衡です。

〇歩いて前に進むには一歩踏み出さなければならない。その結果、一本脚で立つ瞬間が生まれます。これは立つ以上に不安定な状況。でもあえて不安定な状態をつくり出すことによって、前に進む推進力を生み出す。そして不安定さを回収するために次の一歩を踏み出す。

CHAPTER3(生物の老いと、歩き)

〇「エントロピー増大」という宇宙の大原則があります。これは形あるものはいずれ必ず形がなくなる方向にしか動かない。(略)歩くという行為も同じです。元気なうちは脚を高く上げて大きな不安定さをつくり出せますが、歳を取ると筋力が衰えて、推進力も鈍くなります。

〇動物は常に新しい環境を求めて動き回ります。(略)ところが今は、インターネットやAIが何でも教えてくれる。自分自身が移動して新しい者を探索するのではなく、寝転んでネットを世界に触れられるので動いているという錯覚に陥ります。でもこれでは、エネルギー代謝も鈍るので、動的平衡の行為を放棄することになってしまいます。

最後に・・

〇脳は五感からさまざまな外部情報を取り込んで、それを交通整理する器官。予測不能な自然の中で感覚器官を全方位的に開いているときこそ、新しい思考が浮かんできます。歩こう。水辺を、公園を、森の中を。

〇いかかでしょうか?歩くという当たり前のことも、人類史上では多くの経緯があってのことだがわかります。私も意識して月に数度は、徒歩で出退勤をしています。自宅から学校へはたった2㎞(往復4㎞)ですが、朝や夕方に歩いていると、見慣れた風景でも新しい発見があって楽しくなります。自動的に様々な思いや新しい考えが整理されているような感覚を覚えます。

〇3年生との校長面接では、「何かを覚えたりするときに歩いたり口に出したりすると記憶に残りますよ」と数人にアドバイスしました。まさに福岡教授が指摘しているとおり、手足などの感覚を研ぎ澄ますことは、良い面が多くあります。人口知能AIは、自分の興味や関心などに関係なく多くの知識を蓄えていますが、ヒトは好きなことや知りたいことを徹底的に探究すれば良いので、その為には歩くのも有効です。

須藤昌英

2月19日(水)3学期期末テスト(1・2学年)

〇昨日の3年生の千葉県公立高校入学者選抜は、公共交通機関の遅れから、すべての高校で開始1時間遅れのスケジュールに急遽変更されました。ここまで大きなトラブルは私も経験した記憶がありません。

〇その後は無事に終わったようですが、引き続き今日も実施されます。それに合わせて、1・2年生は今年度最後の定期テストを昨日から受けています。

〇朝の登校時間にも参考書などを手に抱えている生徒も多く、意気込みが感じられます。中学生期は一生の中で一番、知識や技能を脳に蓄えたり身につけたりすることの出来きやすいので、今の自分(物忘れが徐々に多くなって)を考えるとうらやましい気がします。

〇前にも書きましたが、東大薬学部教授の池谷裕二氏よると、そもそも勉強は「復習」に主眼をおくべきで、覚えられる範囲をストレスなく覚えること、これが記憶の性質に適した学習方法です。比でいうと、『予習:学習:復習=0.5:1:4』が理想的だそうです。

〇池谷氏は、「脳の海馬という部位に入ってきた情報が溜まっている期間は、情報の種類によって異なりますが、短いと1か月程度です。海馬は情報を1か月かけて整理整頓し、『何が本当に必要な情報なのか』を選定しています。もし入ってきた情報を際限なく記憶していくと、脳のキャパシティーはいっぱいになり、パンクしてしまうということでしょう。」と指摘しています。

〇また心理学者ビネーは、「脳はインプット(入力)よりもアウトプット(出力)を重要視している」と示しているところから、復習の中でも手で書いたり口で話したりすること(アウトプット)で、海馬に「この情報はこれほど使用する機会が多いのか、ならば覚えねば・・」と判断させ、「短期記憶」から「長期記憶」に格上げさせることが有効な方法です。

〇つまり「詰込み型(ガツガツと一方的に覚える)」よりも「知識活用型(余裕をもって双方的に身体を使ってみる)」の方が効率的だということです。そのようなことから教科書や参考書を何度も見直すよりも、問題集などを何度も解く復習法の方が良いと言われています。

〇当然毎回の定期テストも「1つのアウトプットの機会」と考えられます。テストへ向けて準備をしてきたことを一気に押し出すように解答用紙に吐き出すイメージでしょうか。ただし私もそうでしたが、学習したことを正確にアウトプットするのも結構大変で、「失敗(不正解)」することも多々あります。

〇しかしまたその失敗が脳に強い刺激を与え、「あのとき失敗したからこそ今ではそのことをきちんと覚え理解できている」ということもあります。生徒たちの奮闘を期待します。

須藤昌英

【武道場前の紅梅は6分咲き】

2月18日(火)千葉県公立高等学校入学者選抜

〇いよいよ本日と明日、千葉県立及び柏市立高等学校の学力検査が行われます。昨日の給食の時間は、いつもよりもどことなく大人しく緊張感をもっていることを感じました。無事に自分の力を出し切れるように祈っています。

〇合同帰りの会を事前指導として体育館で行い、確認事項(時間、持ち物や身だしなみなど)に加え、「トラブル対応」も話しました。

【受検票を忘れた】

・あわてずに受付に『学校名、氏名、受検番号等』を申し出て相談する

・受検票は合格発表の際も必要なので、受検後も大切に保管する

【電車やバスを乗り間違えた】

・できるだけ公共交通機関を利用する(ただし感染症対策で車の場合は保護者判断)

・もし待ち合わせの相手がいてもその場所に時間とおりに来なければ、自分一人で予定通りに高校へ向かう

・もし間に合いそうになかったら、直接志望校に公衆電話等や近くのコンビニにお願いして連絡する

【体調不良(感染の疑い)】

・前日までに判明した場合には、富勢中に連絡する

・当日の場合には、直接志望校に連絡し、その後富勢中にも連絡する

・追検査(27日)を受けることになった場合、はやい回復を目指してしっかりと休養する

〇千葉県の入学者選抜の歴史をさかのぼると、今から38年前までは、一部の専門学科を除きすべての普通科では、1回のみ(2日間で行う学力検査等)でした。その後当時の文部省の通知で「受験機会については、同じ高等学校においても定員の一部を留保して、入学者選抜を2回にわたって実施するなど、受験生に複数の機会を与える工夫をすることが望ましい」とあったのを受けて、昭和61年度から平成14年度までは、「推薦」と「一般」に分かれ、徐々に募集定員に対する推薦枠を拡大(普通科で最大40%)していきました。

〇さらに平成15年度から22年度は、「推薦」に変わり「特色ある入学選抜」が導入され、生徒の多様な能力・適性等を多元的に評価するようになりました。そしてその理念を継承しつつ、3年前までは、「前期選抜(2月中旬)」と「後期選抜(2月下旬)」の2回行っていました。確かに受験生にとっては2回受けられるという精神的な安堵感や受験パターンを戦略的に構築できるなどのメリットはありました。

〇上記のような入学者選抜の推移をみると、単純に言えば今の制度は40年前に戻っているということですが、中学校の校長としては、「いつまでこのような選抜を行うのか・・、志願者はすべて入学させるような制度はいつになったら構築されるのか・・、少なくともそうなるための選抜方法の議論を不断に継続してほしい・・」などの疑問や要望があります。

〇学力検査(国語・社会・数学・理科・英語:マークシート解答)以外の検査については、各高等学校が決めて実施しています、いくつかを紹介します。

・面接(複数の面接官と受検生の個人面接や集団討論など)

・適性検査(作文・小論文を書く、運動・音楽の技能の検査など)

・自己表現(当日にパフォーマンスや実技等を行うなど)

・思考力を問う問題(論理的思考力や表現力などを問う内容)

〇公立高等学校を受検しない3年生は、1時間だけ登校しその後下校します。私立高等学校へ内定をもらっている生徒がほとんどですが、かれらも仲間の健闘を心から願っています。

〇過去には2月は雪の影響などで、受検会場に行くことを心配したことがありましたが、今日と明日はそれはないので、防寒対策をしっかりして、全力を出してほしいです。ガンバレ!126名!!

 須藤昌英

【朝から良い梅の香りがただよい3年生を応援しています】

2月17日(月)令和7年度学校教育活動年間計画の作成 

〇暖かい週末でした。あちこちで梅の花の香りがし、少し身体を動かすだけで、汗ばむようでした。1・2年生も定期試験前でしたので、自宅で準備をしていたようです。

〇ただまた今夜あたりから寒波がくるそうで、明日と明後日の公立高等学校の選抜試験に臨む3年生には、万全の体調を確保してもらいたいです。健闘を祈っています。

〇あと6週間あまりで、4月を迎えます。現時点で令和7年度当初の予定として、始業式は4月7日、入学式は4月10日(ただし中学校は午後)と決まっています。

〇これは柏市内の小中学校で統一です。同様に各学期の始業式・終業式、夏・冬・学年末の休業期間などはあらかじめ市教育委員会から通知されています。

〇その他の学校行事は、校長の責任の下に各学校で決定します。本校でも昨年末から検討を続け、来週の職員会議で最終的な案を決めていく予定です。

〇そもそも学校教育は、人間性豊かな生徒の育成をめざして、組織的・計画的に行われるものです。そのために、各学校では、適切な教育計画を作成し実施することが求められています。

〇教育計画の中でも、生徒の指導に直接かかわる「教育課程」は、教育活動の根幹をなすものです。その教育課程とは、「学校教育の目的や目標を達成するために必要な教育内容を、生徒の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画」です。

〇具体的には、各教科(9教科)、道徳科、外国語活動、総合的な学習(探究)の時間及び特別活動について、学年に応じて、その目標、内容、指導に充てる時間等を組織的に配列したものです。

〇教育課程の編成の基準である学習指導要領の総則(文部科学省発行)に、教育課程の編成の原則として、「各学校においては、学校の教育目標の具現化を図るために、さらなる創意工夫を加え、適切な教育課程を編成しなければならない」と記述があります。

〇視点を広げれば、よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を学校と社会とが共有し、それぞれの学校において、必要な教育内容をどのように学び、どのような資質・能力を身に付けられるようにするのかを明確にしながら、社会との連携・協働によりその実現を図っていくことが重要です。

〇学習指導要領では、教育課程全体を通して育成を目指す資質・能力を、ア「何を理解しているか、何ができるか(生きて働く「知識・技能」の習得)」、イ「理解していること・できることをどう使うか(未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力等」の育成)」、ウ「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性等」の涵養)」の三つの柱に整理するとともに、各教科等の目標や内容についても、この三つの柱で整理されています。

〇さらに、資質・能力の育成が実現されるよう、単元や題材など内容や時間のまとまりを見通しながら、生徒の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を行うこと、その際、各教科等の「見方・考え方」を働かせ、各教科等の学習の過程を重視して充実を図ることが示されています。

〇先ほどの行事の実施日も大きな視点で 式行事(入学式、卒業式など)、学校行事(体育祭、合唱コンクール、定期試験、避難訓練、授業参観など)、旅行的行事(修学旅行、林間学校、校外学習)、生徒会行事(新入生歓迎会、3年生を送る会、生徒総会、生徒会選挙など)をバランスよく配置していきます。

〇ただし一度は決めたものでも、諸事情の変化から新年度がスタートしてからの予定の変更もこれまでありました。これはもちろんできるだけ少ない方がよいことは承知していますが、その場合にはできるだけ早めにお知らせをしていきますので、ご了承ください。

〇特に来年度の大きな変更点としては、これまで三学期制で実施してきたのを二学期制への変更を検討しています。前期と後期の入れ換えは10月初旬となる見込みですので、また正式に決まりましたらお知らせします。

須藤昌英

【作成中の令和7年度年間行事予定表:あくまでもイメージです】

2月14日(金)小惑星が地球に衝突する?と宇宙への憧れ(その2)

〇昨日の強風には閉口しました。乾燥しきった土埃がそこら中に舞い上がり、玄関や窓を閉めてもどこからか廊下や教室に入り込み、朝に清掃した意味がなくなるくらい汚れてしまいました。

〇また昨日は、窓拭き業者による清掃がありましたが、始まってすぐに業者の方が職員室に来て、「命の危険があるので、作業は後日に延期させてください」との申し出がありました。確かに4階まである校舎の窓を拭くのは、プロでも危険だと思います。

〇私も昨日は数回うがいをしたりいつもよりも入念に手洗いしたりしました。どこか喉がガラガラして目もいつもより乾燥気味でした。花粉症の生徒に声をかけると、「つらいです」と言っていました。受験生の体調が悪くならないように・・と願います。

〇その分今朝の校庭は穏やかで、いつもよりも多くの鳥の鳴き声が響いていました。春は近づいています。ただ今朝の清掃の時間は、いつもより生徒たちに頑張ってきれいにしてもらわないといけません。

【昨日の小惑星(隕石)については、まだ書きたいことがありますが、この先はやたら長いので、興味のない方は読み飛ばしてもらってけっこうです。】

〇45年前くらいの高校生くらいの時に、もう一つの興味深い学説を知りました。それは「地球の生命の起源は、隕石によってもたらされた」という仮説です。

〇その説によると「誕生してしばらく経った頃の地球に存在していたのは水、アンモニア、二酸化炭素などの無機化合物ばかりで、生命の元となるアミノ酸やDNA、RNAを構成する核酸塩基などの有機物は無かった。それが隕石が地球に衝突したことで、それらの元素がもたらされた」というから驚きです。

〇もしこの地球外の宇宙から我々生物の起源がもたらされた説が正しいのであれば、そもそも私たちは「地球人」というよりも「宇宙人」だということになります。高校生の私は常識を疑うことをこのことから教わりました。

〇その話とも関連しますが、宇宙を考える一つの材料として、「地球カレンダー」というのがよく知られています。簡単に言えば、地球の約四十六億年におよぶ歴史を一月一日から始まる一年(365日)に見立てたものです。

〇地球ができて一億年が経った頃、地球カレンダーでいうと一月十二日に月と地球が分かれたというのが宇宙学会では定説のようです。原因は大きな隕石が地球に衝突したからで、この時にまっすぐに垂直だった地軸が23.4度斜めにずれたそうです。そのおかげで今の春夏秋冬の四季が生まれたのです。

〇ここではなぜ地軸がずれると四季ができるのかを説明しませんが、丁寧にその理由をたどると、「なるほど!」と納得できます。

〇四十一億年前、地球カレンダーの二月九日に水ができたそうです。三十八億年前、地球カレンダーの二月二十五日、最初の生命(微生物)が生まれました。二十七億年前、五月三十一日で酸素ができました。

〇酸素というと体に必要なものと思いますが、もともとは有害な毒でした。シアノバクテリアという微生物が水を分解して酸素を出し、この酸素が大量に発生したことによって、シアノバクテリア自身も死んでしまったようです。

〇自分で出したものが、自分に降りかかってきたということは、ただいま人間がたくさんのプラスティックなど生み出して使っていますが、それによって環境や人体に悪い影響を与えているのと同じようだなと感じます。

〇二十四億年前、六月二十四日、マイナス五十度という氷河期だったのでそうです。二十一億年前にあたる七月十日に細胞に核を持つ真核生物が誕生し、これによって生命に多様性が生まれたそうです。

〇十一億年前にあたる九月二十七日、多細胞生物が生まれました。六億年前にあたる十一月十四日、オゾン層が形成されて、この厚さわずか3mmのオゾン層によって有毒な紫外線を遮ってくれるようになりました。

〇五億年前にあたる十一月二十日、生物が多様化して魚類が現われ、四億二千万年前、十一月二十八日頃、魚類から両生類に別れて陸にあがるようになりました。

〇受精卵が胎内に宿って一月ほどたつと、受精卵が魚類から両生類、は虫類、哺乳類へと進化を遂げてゆくので、出産前のつわりが起きる頃というのは、海から陸にあがるときだという話は知っていましたが、深い話です。

〇三億年前の十二月三日昆虫が現れ、二億五千年前の十二月十三日、恐竜の時代になりました。また最古の哺乳類はネズミのような小さいものだったそうです。恐竜に襲われないように、夜行性になっていたそうです。今も哺乳類の七十%は夜行性とか、人間にも夜行性があるのは、この頃の名残りなのでしょうか。

〇十二月二十六日に鳥類が出て、十二月二十七日あたりから哺乳類が繁栄しました。四百万年前、十二月三十一日午後四時になって、ようやくアウストラロピテクスが現われました。今の人、ホモサピエンスは午後十一時四十分頃なのだそうです。

〇午後十一時五十八分五十二秒から農耕牧畜が始まったそうです。五十九分三十秒になって世界の多くの宗教が始まりました。五十九分五十八秒で産業革命、地球カレンダーではたった二秒でこれだけの産業を発達させたといえます。

〇人生百年といっても地球の歴史では、たったの0.2秒なのだそうです。ただし地球誕生の前の宇宙創始は、今から百三十八億年前ですので、さらにその上をいく壮大さです。

〇強風がたった一日吹いただけでも右往左往している我々も、もう少し視点をあげていく必要がある?と感じます。

須藤昌英

【誕生から46億年経った地球】