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子供たちの“あこがれの人”は・・・

 日中、今の時季にしては暖かい日が続いています。「11月並みの陽気」というお天気キャスターの表現も多く聞きますが、先週の土曜日のような寒い日もあって、寒暖の差が体調不良につながらないように気をつけなくてはいけないですね。昨日、帰宅途中に寄ったコンビニエンスストアで、お菓子が詰まったクリスマスブーツが並べられているのを発見!「へーっ、もうそんな時季なんだ」という思いになりました。考えてみれば12月も中旬に入ります。冬休み、クリスマスが近くなっているので今までは当たり前のことではあったはずなのに、今年は感染症の影響と暖かさもあって、季節感を味わいにくくなっているんでしょう。昨日のクリスマスブーツに年末近しを実感させられました。今、職員玄関にはクリスマスツリーならぬ、冬のイルミネーションが飾られています。図工専科の鈴木教諭による作品です。「季節感を味わってほしい、心を和ませてほしい」という願いを込めて設置してくれました。初めて目にした子供たちの様子は校長室にいても感じられ、きっと子供たちを和ませてくれているはずです。今週末の授業参観の折に、ぜひご覧ください。
 昨日の朝は読書タイムで、「おはなしのへや」の皆さんによる読み聞かせがありました。しいの木、すまいるの子供たちは1か所に集まって、絵本を見ながら夢中の様子。教室を覗くのにも思わず、途切れさせないようスローになってしまいました。そんな中、1年生の教室では5年生の子供が読み聞かせをしていました。子供司書の子供たちです。読み終わって拍手をもらい、廊下に出ると「フーっ」と一息。「もう無理だ~」そんな声も漏れました。とても緊張した様子で、後悔しきりです。それでも真剣に聞いてくれた1年生にホッとし、練習を繰り返してきた上での今日であったため、それなりの達成感も味わえたようです。その場でちょっとした振り返りをして、満足した表情で教室に戻っていきました。きっとこの子達、朝から充実した1日を過ごせたことでしょうね。私はこの子達の頑張りに和まされました。
 先週の新聞記事に「小学生 あこがれの人」アンケートが掲載されていました。ベスト10の中に、第1位の「竈門炭次郎」をはじめとした『鬼滅の刃』から7人も入っていて、その人気ぶりには驚きます。それにしても7人の名前にある漢字の難しさにはビックリ!ルビはふってあるので読むことはできるんでしょうが、ずっと見ているとこの文字に興味を持ち、意味や書き方も身についちゃうんだろうな…そんなことを考えてしまいました。7人以外の3人はと言うと、「2位 お母さん」「4位 先生」「5位 お父さん」。正直、4位に「先生」というのはやはり、嬉しいですね。「あこがれの人」を選ぶ理由として子供たちは、「力を合わせて立ち向かう」「困った時に助けられる」ということをあげています。お母さんもお父さんも先生も、子供たちにとっては「身近な人」。身近にいる人を子供たちはしっかりと見ていると言うことでしょう。でも「力を合わせてほしいなあ」「助けてほしいなあ」という、現実には叶わない子供たちの願望と言うこともあるかもしれません。ベスト10に選ばれた者として、喜びつつ、しっかりと受け止める必要があります。『鬼滅の刃』キャラクターのようにかっこよく、気持ちよくとは行きませんが、身近にいる者として「子供たちの力になる存在」であり、子供たちを支えていきたいですね。ある研修会でも教員でない方が、このアンケートをとりあげて「先生にあこがれる子供たちの思い」について話していました。「子供にあこがれを持たれる“先生”という仕事は素晴らしいですね。そんな職に就いている先生たちには自信と誇りを持ってほしい」本当にそうですね。地道な仕事ではあるけれど、子供たちの未来のためにやるべきことを確実にやっていこうと、話を聞きながら思いました。