ブログ

自分で判断し、行動する力

 皆様にご協力いただき、児童と教職員の結果も併せた「学校評価アンケート」結果を昨日、メールでお伝えしました。情報量は少なくはないのですが、関心を持っていただき、今後の富勢小学校経営に多くのご意見をいただければと考えています。ご協力、誠にありがとうございました。 コロナ禍における学校の教育活動は難しく、試行錯誤をしながらも児童の頑張りと、保護者の皆様のご支援でここまで乗り越えられてきたと思います。「子供たちの学校での様子が見えない」という不安から、学習の定着度や体力についての評価が低いという状況はしっかりと受け止め、来年度の教育活動にいかしていきたいと思います。また学校からの情報発信の仕方にも工夫を加えていきます。「子供への対応の仕方に問題」教職員の児童への関わり方に厳しい指摘がありました。子供がけがをした際、トラブルがあった際の皆様への報告は必須であり、この点は「当たり前」にしていかなくてはいけません。また教職員の言動は「どう受け取られるか」が大事であり、私たちの思いを子供たちに確実に伝える必要があります。担任だけでなく学年、学校全体と、複数ある指導体制を機能させながら、理解と意欲につなげていきたいと考えています。
 子供たちには「自分で判断し、行動する力をつけてほしい」とのこと。「子供たちにつけたい力」の問いに対する皆様の願いです。どんな子供の姿をイメージするのでしょうか?「今は休校だから、計画的に勉強しなければ」「ゲームはここまでにして、明日の準備をしよう」「あんなことを言ったら、あの子はかわいそうだ。なんとかしよう」「今日はお母さんが忙しそうだから、お手伝いをしよう」・・・ちょっとこれはできすぎですかね。大人は「自分で判断し、行動する」ことはできるようにはなるので、子供から大人になるまでに何を求めて、どう気をつけさせていくのかによって変容の仕方は違ってくるはずです。コロナ禍の学校ではマスクをつけた生活が当たり前になっていますが、これは「自分で判断し、行動する力」が身についたと言えます。朝、登校途中で、みんなの様子を見ながらマスクを着ける子供も多くなっています。こんなことがありました。「走った後、マスクを外していたら、高学年の人に叱られた」とのこと。走った後にマスクを外すことも理解できるし、マスクをしていないことへの注意も理解できます。足りなかったのは相互理解ですよね。それがあれば、これも「自分で判断し、行動する力」になるはずです。やはりこの力は関わりの中でもまれながら、理解し、乗り越えていくことが必要になってくるんだと思います。「進んで学ぶ子」もやはりこの力ですよね。きっと「自分で判断して、宿題だけでなく、読書したり、自主的に勉強したりしてほしい」と思う方は多いでしょうね。「どうすればそうなるのか?」は簡単には言えませんが、先日配付しました『学校図書館だより』に、この1年の状況報告がありました。
○2~6年生の貸出冊数 28,084冊 平均47.2冊                (昨年は26,691冊 平均43.4冊)
 ○1年生の貸出冊数   5,749冊 平均60.5冊
(昨年度は5,937冊 平均57.6冊)

 「今年は休み時間に外で遊べなかったから」と言ってしまえばそれまでなのですが、「増えた」という実態は嬉しいですよね。本に興味を持った子がいるはずですし、それによってこれからも読書の選択肢はあるはずです。やはり学習は「やればできる!」という経験と動機付けにより、興味・関心を持たせること、そのための来年度の学習活動にも工夫を加えていきたいと思います。
 緊急事態宣言の2週間の延長が決まりました。制限のある活動が更に続きます。12日は中学校、17日は小学校と、卒業式も宣言下の中での実施となります。「解除されれば」と予定していたことはできませんが、何とか工夫していきたいと思います。先日、職員には伝えたのですが、この時期に感染したり、濃厚接触者に特定されたりすると、式に参加できなくなる場合があります。これは子供たちも同様です。どうすれば良いのかは難しいのですが、まずは自分の体調管理に努め、「いつもと違うな」と感じたら休養することです。頑張りましょうね!