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「書写」の授業

 今年も6年生の書写の授業に関わっています。今週の25日、今年度の最後の授業を行いました。最後の教材は『私の一文字』ということで、子供たちが小学校を振り返り、中学校への思いを込めた漢字一字を選んで書きます。私が校長に就任以来、ずっと続けている取組です。用紙を配り、一文字を選びます。ただ選ぶのではなく、その理由を添えて書き込みました。そして今週は半紙に毛筆で書きます。
 絆、真、努、正、変、翔、現、実、支、幸、挑、夢、桜、咲、窓、創、褒、大、未、健、算、一、点、翼、育、勇、優、友、知、勝、志、敬、莉、学、宙、賢、詩、音、修、謝、憧、憲、共、二、煮、…
まだまだあって書き切れません。小学校卒業を間近にした6年生が選ぶ漢字は中学校での活躍を誓うものが多く、決まって登場する漢字も多くあります。その一方で、毎年新しい漢字が登場するので感心します。今年新たに登場した漢字は、
 親、点、恩、別、警、諦、算、寮、褒、海、闘、狂、乗、早、再、詩、亀、憧、虎、…
と、まだまだあります。今までで一番多いかもしれません。
 親…今までお世話になった親に感謝の気持ちを!
 恩…お世話になった先生方に恩返しをしなければ…
 算…算数は難しかったなあ。中学では数学、算数は小学校で終わり。
 褒…褒められると力が出る。嬉しい気分になる。
 警…将来、警察官になりたい!
「諦」を選んだ子も数名いて、「何でこの文字?」と思いましたが、その理由には「諦めないようにする」・・・なるほどなあと納得しました。子供たちがその文字を選んだ理由を読むと、自分をしっかりと見つめ、将来への誓いが感じらるものばかりです。「さすが6年生!」と感心しつつ、嬉しくなりました。選んだ文字を毛筆で書く子供たちは、いつもより一生懸命に取り組んでいるように感じたのは、一人一人の思いが込められていたからですね。選んだ理由に支えられた毛筆の作品は、個性があり、重みがあると感じます。
 子供たちが選んだ文字をもとにして卒業のメッセージをつくる…この後の私の仕事です。6年生の思いを受け止めながら頑張ります!
 来週月曜日は3月1日。卒業まであと「12」日です。