校長日記

校長日記:柏幻霜ポーク 寺田さんの書籍

手賀東小の向かいにある養豚場で,柏幻霜ポークの生みの親である寺田治雄さんが,自叙伝を出版された。

霜降りブランド豚「柏幻霜ポーク」を作り出した養豚60年を振り返っている。

読ませていただいた感想を一言で言うと,とてつもない「アイディアマン」であるいうこと。

進駐軍の駐留や高度経済成長に伴うホテル業の発展によって出される残飯に目を付け,養豚に参入の後,温水ゴムマットや噴霧送風装置(特許)の開発など,他の人がやっていないことを次々手がけてきた。

さらに,広島から譲り受けた幻霜ポークに,独自の餌を開発したことで霜降り豚の安定生産ができるようになったとのことである。

霜降りと聞くと,コレステロールが心配になるが,一般の豚や鶏肉に比べても低いということにも驚かされた。

いまや,柏市のふるさと納税の返礼品にもなり,ブランドとして確立された「柏幻霜ポーク」であるが,60年間の努力の積み重ねの成果であることが書籍から伝わってきた。
このような立派な方が地域にいらっしゃることは,本校の子供たちにとっても,誇りである。(校長 佐和)