2022年2月の記事一覧

定期テストは何のため

テスト直前の生徒達の様子です。

 

 

 

 

今日は今年度最後の定期テスト日、学年末テストの最終日です。1年生は入学したばかりのような印象がありますが、もう1年が終わろうとしています。はじめは緊張感が大きかった定期テストだと思いますが、すっかり慣れたことでしょう。1時間目前に教室に行ってみましたが、互いに教え合う姿、一人黙々と自学する生徒、集中力を高めようと?している生徒、様々な姿が見られました。

また2年生はもうすぐ最上級生となり受験生と呼ばれるようになります。今日は千葉県公立高校の検査日ですので、丁度1年後には高校受検真っ最中ということになるはずです。

ところで、定期テストと言えば、忘れられない生徒がいます。私が中3の担任をしていた時、丁度この時期(公立高校合格発表直後)のことです。その生徒は検査日に、それまでの実績以上の力を出し見事第一志望の県立高校に合格しました。出願時には塾等から「無理だから他の高校に変更した方がいい。」「あなたはチャレンジャーだね。」等と言われていました。しかしどうしても合格したい高校だったとのことで、変更せずに受検し、当日は普段よりも70点程多く得点し、合格することができました。

その生徒が、成功の秘訣は?との問に話してくれたのは、「定期テストの間違い直しを徹底してやってきたこと。」だそうです。確かに定期テストは、それまでの学習内容がどれだけ自分の身に付いているのかを知るためのものです。どうしてもマルが付いている部分ばかりに目がいきがちですが、本当に大切なのは×だった部分です。そこが自分の身に付いていない部分ですので、×の問題を徹底して復習していくことは非常に重要なことであり、学力を高めていくには合理的な方法です。

3年生になっても、1年生の時のテスト直しノート(毎回の定期テスト問題と解答用紙が貼ってあり、隣のページに解説や再度問題を解いた形跡がある。)を見返し、復習に使っていたとのことです。テスト直しノート3年間分では何冊位になるのでしょうか。ボロボロになったノートに向き合う姿が目に浮かびます。

せっかく多くの時間を割いて臨む定期テストです。点数だけに一喜一憂するのではなく、できる限り活用していった方が得策だと思われます。(文責 飯田)

 

楽しそうな「確率」の授業

   

   

   

昨日、2年生の数学で「確率」の単元導入の部分が授業公開されました。単元の最初の授業ですので、生徒達が「確率」への興味関心を高め、今後の授業に意欲的に取り組んでいけるようにすることがねらいの一つです。

「確率」というと数字の羅列のようなイメージがあり、数学が余り得意ではない生徒にとっては意欲的に取り組みづらい単元のような気がします。しかし昨日の授業は,教科書巻末にある「特別なさいころ」を各自が作成することから始まり、実際に転がして統計をとり、班員や学級内でその結果をシェアして学びにつなげていくというものでした。

数学では教科書とノートで学習し、反復して身につけるイメージが大きいですので、昨日のような導入授業は新鮮な感じがしますし、生徒達も仲間とコミュニケーションをとりながら、時には大いに盛り上がり、学習を進めていました。「特別なさいころ」で学習意欲を高め、今後、主体的に学習を進めていけるようになるといいですね。(文責 飯田)

最後の授業日

  

       

      

来週はいよいよ大舞台、千葉県公立高校の入試日です(生徒達にはわざわざ緊張感を煽るようなこんな言い方はできませんが・・・)。このことに伴い、コロナ感染を避けるために、次週の月・火曜日は3年生のみ休業で自宅学習日になります。また入試が終了した後は奉仕作業や卒業式練習等を行う学年内日課となるため、3年生にとっては本日(2月18日)が最後の授業日になります。

今日3年生の教室を見に行きましたが、公立入試直前ということで緊張感漂う中での授業でした。あるクラスはテストの予想問題に取り組み、あるクラスは学年末テスト返却の中で、「入試ではこんなことが問われるかも・・・」などの解説がなされているようでした。また女子体育はダンスのまとめ、男子は体力が衰えぬよう元気にサッカーをやっていました。いずれにしても最後の授業日などという感傷に浸っている場合ではなく、目指すべき所に向かってラストスパートをかけている状況です。

先日の3年生の進路集会では、「最後まで後輩達に良い後ろ姿を見せてあげて欲しい。」ということをお願いしました。すでに進路が確定している生徒もいますが、頑張っている仲間達の妨げにならぬよう一人一人が意識して「良い後ろ姿を見せられるように」生活してくれているようです。3年生の学年のチームワークの良さを感じます。ともかくコロナ感染等、例年よりも気を遣いながらの追い込みになりますが,持てる力を100%発揮し、全員が成功できるよう祈っています。 (文責 飯田)

学校評議員会

     

本日、学校評議員会を実施しました。本校の学校評議員は元ふる協会長、青少協役員、民生委員等、地域から選ばれた7名の方々に務めていただいています。学校の様子を見ていただき、学校運営に対しての意見をいただく場となります。元々は年間に3回実施する予定でしたが、コロナ禍にあり、1,2回目は書面開催としたため、最終回の今回初めてご来校いただくことになりました。

本来ならば授業参観等を行い生徒の様子を見ていただくなどした上で、ご意見をいただければ良いのですが、それも叶わず、先日実施した保護者の皆様にもご協力いただいた学校評価を参考とし、ご意見をいただくのみとさせていただきました。

評議員の皆さんからは、コミュニケーションスキルの重要性、あったか挨拶の定着度合いの高さや、タブレット活用に対する前向きな考え方、また、(ありがたいことに)教師の頑張り等について肯定的な意見をいただきました。一方で、YouTubeやSNS等の使用についての注意喚起や、不登校生徒への対処等については、継続指導の必要性等の課題があるとのご意見をいただきました。

今まで生徒や保護者の皆様と直接お会いいただく機会があまりなかった学校評議員の皆様ですが、いつも影ながら学校を支えてくださいました。次年度より、コミュニティースクールへと移行することとなりますので、今回を最後に解散となります。長らく学校運営に協力いただきましたことに心より感謝申し上げます。

コミュニティースクール化した際には、学校評議員の皆様にご意見をいただいていた時よりも、学校と地域との距離はさらに近くなるはずです。今後も地域と共にある学校を目指していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  (文責 飯田)

保健指導

  

先日、1年生全クラスで、保健指導を実施しました。コロナ禍ですので、養護教諭が一教室からリモートで発信し、他のクラスはリアルタイムでスクリーンを見ながら学ぶという形での実施です。両教室を行き来してみましたが、どの生徒達も真剣な表情で学んでいました。

さて、指導の内容ですが、大きく分けて次の3つです。(1)思春期の体の変化 (2)思春期の心の変化 (3)いろいろな性 についてです。家庭ではなんとなく話し辛い雰囲気があるかも知れませんが、子どもたちが学校で学んでいる内容は保護者の皆様にも知っていただく必要があると思いますので、キーワードのみですが、ご紹介します。

 (1)思春期の体の変化

   ・ホルモンと二次性徴 ・精通 ・初経 ・受精の仕組み

   ・性的衝動と性差 ・プライベートゾーン(水着で隠れる部分)

 (2)思春期の心の変化

   ・思春期のイライラとのつきあい方(「もうひとりの自分」)

 (3)いろいろな性

   ・LGBTQ

また、保健指導に先立ち1年生からとったアンケートの概要は次の通りです。

男子については、「悩みあり」が21人、「悩みなし」が48人、一番多かった項目は「勉強や進路のこと(9人)」でした。

一方、女子については、「悩みあり」が61人、「悩みなし」が34人、一番多かった項目は「勉強や進路のこと(18人)」、次いで「友達関係(13人)」、「自分の性格や心のこと(11人)」という結果でした。

全体として、女子の方が、悩みを持つ生徒が多いとことが分かります。

指導のまとめとして「思春期は悩みや不安が多く、時には家族や友達とぶつかることもあります。身体の変化にとまどう人も多いと思います。そんな時には、心の中の『もう一人の自分』と向き合いいろいろなことを考えて欲しいです。」と養護教諭から話されていました。  (文責 飯田)

修学旅行準備が始まっています

生徒達が冬休み中にまとめてきた成果物です。2年生の廊下に掲示してあります。

  

 

次年度(令和4年)5月17日~19日に実施予定の修学旅行まで3ヶ月余り、本格的なコース決め等に先立ち、先週金曜日には、旅行業者の方に事前説明に来ていただきました。アイスブレイクと称しての簡単なクイズやプチ情報、京都・奈良の人気スポットの紹介に続き、学級別コース決めや、班別行動のポイント等を分かり易く説明していただきました。コロナ禍ですので、学年室からのリアルタイムでの配信でしたが、とても上手で興味をそそるような説明でしたので、生徒達も行きたい気持ちをさらに高めたことと思います。

大きな不安材料はコロナの感染拡大です。修学旅行の実施日時については、修学旅行列車(新幹線)使用の関係で(関東地方では、関西方面に旅行する学校がほとんどであるため)毎年入学後間もない時期に2年後の実施日時が決まります。昨年度(現3年生)は、この時期にはJRからコロナ感染者拡大に伴う実施日時変更の打診があったらしく、当初5月中旬予定だった期日を7月前半に変更していますが、本年度はまだそれがありません。林間学校等と同様、生徒達の健康を第一に考えて進めていきたいと思います。

オミクロン株拡大に伴い、見通しが不透明で、この先どのようになっていくかはわかりませんが、今は実施できることを信じて計画を立てています。まだ見ぬ京都・奈良への思いを馳せるお子さん達に、ぜひ訪問計画のアドバイスをしてあげてください。(文責 飯田)

「薬物は怖いです。」(生徒の感想箋より)

 

 

 

 1年生各クラスの生徒達:皆、真剣な表情で取り組んでいました。

寸劇をやるクラスも・・・

昨日1年生全クラスで、「薬物乱用防止」の授業が行われました。中学校では1年に1度実施することになっており、本校では1学年で実施しています。まだ早いのでは?という声も聞こえてきそうですが、「薬物の種類にはどのようなものがあるか。」との教師の問いかけに、麻薬、シンナー、大麻等々結構多くの回答がすぐに出されました。数十年前とは比較にならない程、情報が入手しやすくなっている時代ですので、生徒達にとっては、大人が思っているよりも身近に感じられるものなのかもしれません。

授業は、20分程度の動画視聴を元に行われました。薬物に手を染めることになるきっかけや、薬物から逃れられなくなり身の破滅を起こすまでの様子等がリアルに上映されました。今まで何度も見てきた動画ですが、視聴する度に「決して手を出してはならない」と思わせてくれる内容です。今回の授業をきっかけに生徒達の意識も高まっていると思いますので、ご家庭においてもぜひ、話題にしてみてください。子ども達全員が、絶対に薬物に手を染めることなく、健全に成長していけるよう見守り、声をかけていくのが我々大人の努めだと思います。(文責 飯田)

〔生徒達の感想箋より〕

・薬物をやると、大事なものを失い、家族や友達を悲しませてしまうことを知りました。

・日頃から「自分は絶対にしない」という強い意志をもつことが大切だなと思った。

・隠語のハッパ、アイス、アンパン、チョコなどにだまされないようにしたいです。

・そんなものが必要ないように、ストレスの発散や、悩みがあれば相談できるようにしたいと思います。

・少しの誘惑にも負けてしまったら自分の身に危険が生じてしまうので、今後誘われても必ず断るようにしようと思います。

・友達から誘われたときの断り方を知れて良かったです。

・周りの人や自分をつらくさせないために、誘われてしまったら、きっぱりと断りたいと思います。本当に薬物は怖いものです。

・薬物乱用防止の動画を見た人だけではなく、見た人から家族や友人に伝えていく事も薬物利用者を減らす1つの解決策であると思った。

主体性と想像力を育む新しい音楽

   

とても楽しそうに取り組んでいました。             タブレットなので指で操作できます。

  

 ◯や△などが、音になります。                 ◯には自然と目がついて顔になります。        

「楽しい~!」始まって間もなく、生徒から絶賛の声が上がりました。あじさい2組の音楽です。コロナ感染レベル3となり、授業内容に苦慮している教科の一つに音楽があります。合唱や打楽器以外の楽器演奏に制限が加わり、できることが限られています。制限された前回は、鑑賞やハンドクラップ等を中心に授業を行っていましたが、制限期間が長引くにつれ、そればかりでは厳しくなってきます。そのような中、昨日参観した授業では、一人一台のタブレットを活用した今までにない授業をみることができました。

「クロームミュージックラボ」の中の「カンディンスキー」というアプリを使用しての音楽です。上記画像を参照しながら読んでいただくと分かり易いのですが、画面に指やマウスで描いた◯△□などの図形が音楽になります。左側から右側に向かって音楽が流れていくことや、上の方に描くと高い音、下の方に描くと低い音となること等、まさに楽譜と同じような規則性があり、音楽作りの手掛かりを学ぶことができます。

また、タブレットを使用しての学習ですので、タブレットに慣れることはもちろん、主体的に学ぶ習慣や想像力を身につけるもできる等、今までとは少し異なる音楽の授業になっていると感じました。私もこのアプリに触れてみましたが、誰にでもすぐに本当に簡単にできるアプリで、かなり楽しいです。授業では、このアプリで身につけた感覚をどのように発展させていってくれるのかが楽しみです。(文責 飯田)

 

  

コロナと「正常性バイアス」

本日の生徒の様子(3年生美術:黙々と作業する生徒達)。下記本文と画像とは関係がありません。

  

コロナ陽性者が確認された旨のすくすくメールは、今日で4件目となりました。TVの情報番組でも放送されているとおり、全国的に、そして千葉県でも、最近、過去最多が更新されました。柏市からの情報では、柏市内の小中学校においても急激に陽性者が増加しているとのことです。今まで行事の延期・中止、授業での制限等、感染予防対策に腐心してきただけに、何とかとどまって欲しい、そして感染された方には早く回復して欲しいと祈るばかりです。

さて、昨日、学級閉鎖の連絡をさせていただきましたが、今回の学級閉鎖については、数年前まで冬場に行われることが多かったインフルエンザによる学級閉鎖とは若干違いがあります。今回の閉鎖にあたっては、教育委員会の学校保健課から情報提供をいただきながらの決定となりましたが、感染力の強さがインフルエンザとは異なりますので、少人数でも学級閉鎖ということにしました。

また、学校内での生徒達の様子を見てみても、インフルエンザの時には風邪ひき生徒数名が教室内で「ゴホゴホ咳をしている」という状況がありましたが、今回に関しては、前日まで見かけは元気でも、急激に熱が上がり陽性になるというようなイメージがあります(あくまでも私の個人的感覚です。)。

今登校している生徒達や教室の様子を見てみると、風邪が蔓延しているという状況は全くなく、むしろ、皆元気に活動していると言えます。このような様相だからこそ、少しでも具合が悪い場合には早めに受診し、ご家族に風邪症状の方がいる場合には、生徒本人を登校させないことを徹底する必要があると思っています。ぜひ、ご協力をお願いします。

大変な状況に陥った際、「正常性バイアス」が働き、「自分は大丈夫だ」と思い込むことがあるといいます。しかし今回については、風邪症状等がある場合には、「万が一陽性だった場合には、本人も辛い思いをするし、周囲の仲間にも感染させてしまうかもしれない。」というような想像力を働かせていただき、早めの対処をお願いします。刻一刻と変化していく社会情勢の中、学校とご家庭とが同様の考え方をもって、子ども達を守っていけるよう協力をお願いします。(文責 飯田)