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活動の様子(R05年度)

実に難しい

物事を数値化するのは、多くの人が同じ指標を持って何かを考えるのに非常

に便利かと思います。3年生の理科では仕事の大きさや運動エネルギーと

いった、目には見えない力を数字で表そうと色々な計算式を学んでいます。

荷物を持って運ぶという重労働に思える動作も、理科の世界では働いていない

扱いになるようで、なんとなくのイメージで回答すれば正解へはたどり着け

ない難しそうな単元です。生徒達は、時に黙々と計算し時に友達と相談しな

がら、理科の新たな世界の扉を開いていました。

運動エネルギーの授業では、速さが2倍になると衝突するエネルギーは二乗

となり4倍になるという解説があります。運動エネルギーの計算式と共に交通

事故の恐ろしさも学べる一石二鳥な授業となっていました。

運動エネルギーの恐ろしさを学んだ3年生であれば、夏休み中は自転車事故

に注意して生活をしてくれるのではないでしょうか。

終身名誉応援団長

明日から3連休ですが、総体を控える部活動に所属する生徒達は浮かれる

ことなく最終調整に勤しんでいます。

とにかく声を出して雰囲気を盛り上げているのはテニス部の生徒達。練習

の最後には、輪になって三中の応援をしており、全体の士気はかなり高まって

いるように思います。

男子バスケットボール部には、昨年度の体育祭で応援団長を務めたOBの

生徒が激励に駆けつけてくれています。在校生を引き立てているように

見えるプレーをしつつも、時折見せる鋭い動きはさすが高校生という印象

を受けます。柏市選抜でプレーした経験もあるうえ、高校でも研鑽を続け

ているOBと練習したとあれば、総体でどんな選手とマッチアップしよう

とも気後れすることはないと思われます。色々と忙しそうな高校生活の

合間を縫って後輩の応援に駆け付ける姿は、終身名誉応援団長と言っても

過言ではないと断言できます。

良い雰囲気で練習を終えていった生徒達であれば、総体では周りから応援

されるチームとして活躍してくれそうです。

(保護者用ページの「部活動」のページを更新しました)

最高の先生

保護者参観でご覧になった保護者の方がはご存じのことかと思いますが、

体育の授業で体操をする1年生は、思わず心配してしまうほど勇猛果敢

に技の練習をしています。失敗する姿すら、見ていて気持ちよくなるほど

豪快です。

体操の県大会に出場する生徒がいるクラスでは、最高のお手本を間近で

見ることができます。友達の雄姿に刺激を受けた生徒達は技のコツを

あっという間に掴んでしまったのか、難しい技にも関わらず、あと一歩

で出来そうに見えるほど急激に成長していました。

 

悩み多き年ごろ

3年間の集大成である夏の総体が近づいている3年生ですが、同時に

進路についても今まで以上に向き合う必要のある夏が近づいてます。

担任と面談をする生徒達の話を聞くと、夢を叶えるための免許を取得

できる大学まで進学するビジョンを持っていたり、安くはない諸経費

を払って塾の夏季講習を受けるかどうか、家庭の事まで考慮して夏の

勉強方法を考えていたりと、各々がしっかりと受験と向き合っている

様子が伝わってきました。

部活動に燃える生徒にとっては部活に専念したい時期かとは思いますが、

生徒達は自分の将来のため、高校のリサーチや実力テストの自己採点

など、テストの点数を延ばす以外のことも力を入れています。

スポーツ医学も学べる技術科

ミニトマトの栽培というと、小学校2年生というイメージがありますが

中学校2年生も技術科の授業でミニトマトを栽培しています。育てている

場所は生徒達の自宅であるため、細かく観察している姿を保護者の方々も

目の当たりにし、生徒達の成長を実感しているかもしれません。

観察日記には「大きな鉢に植え替えたら大きくなった」「日光に当てたら

元気になった」などなど、生徒達が試行錯誤してミニトマトを栽培している

様子がうかがえるとともに「母親に世話をお願いした」「兄にいたずら

をされた」などの家族との関わりも分かる面白いものになっています。

トマトの縦の成長を抑え、横に大きくして収穫量を多くする技術「摘芯」

を「関東中学生陸上競技選抜合宿」のコーチを務める技術科の教員が解説

する時には、子どもが過度な筋力トレーニングをすると身長が伸びづらく

なるメカニズムも交えて説明していました。(筋肉の修復にエネルギーが

取られ、骨の成長に十分なエネルギーが行き渡らないという説があるそう

です)

生徒達のマメな観察記録によって、色々な気付きや面白さに溢れた楽しそう

な授業となっています。

 

生きてる

答えは1つだけですが、そこに至るまでの過程や考え方は何通り

かある数学。1年生では、6本の棒で構成された図形が100個

連続で並んでいる時の計算式を考えていました。

過程や考え方が何通りかあれば、生徒達の考えのまとめ方にも

いくつか方法があります。考えをまとめたタブレットには、文字

による解説だったり図による解説だったりと生徒達の個性が溢れて

おり、同じ計算式で答えを求めた生徒でも、同じように解説をした

タブレットのデータは無いのではないでしょうか?

生徒達により違った発表をするため、クラスによってまったく違う

展開が繰り広げられる、生きた授業となっていたのではないでしょうか?

風流

菜の花学級では短冊に願い事を書いて黒板に張り付けており、季節に

あった活動をしています。学級の人数じたいは少ない菜の花ですが、

1人で何枚も短冊を書いくことで、とても見栄えのする賑やかな笹

となっていました。願い事といえど、いくつも上げるとなると意外

と考える必要もあるため、自分や周囲の物事をしっかりと見つめる

ことが出来た証拠のようにも思います。

 また、願い事は自分達だけでなく教室に訪れた職員にまで書かせて

くれるという優しさを見せてくれます。後から来た職員が図々しくも

笹のセンターの一番上という、一番良さそうな位置に短冊を貼っても

笑って許してくれる、懐の深い菜の花学級でした。

心のこもった壮行会

本日行われた部活動壮行会では、全校生徒による応援がありましたが、練習は

本番前に実施した3回のみでした。まさに「ぶっつけ本番」という表現が正しい

ように感じる応援でしたが、体育祭でも活躍した2年生の応援団が3年生すら

引っ張るほどの堂々としたリーダーシップを発揮して見事に成功を収めていました。

練習すら全力で声を出していたため、体育館の外で待機していた選手達には

丸聞こえだったかと思いますが、練習すら全力を出す応援団の心意気は、ある

意味本番の声援よりもグッとくるものがあるようにも思います。

生徒会としての進行役と吹奏楽部としての入退場のBGM演奏の二足の草鞋を履く

生徒は、体育館前面で閉会の言葉を言ったとたん、体育館後方までダッシュして

演奏の準備をします。学校代表の選手達のため、多くの生徒が奮闘する素晴らしい

壮行会でした。

(選手達の決意表明は「保護者用ページ」の各部活動のページをご覧ください。)

関西の未来を憂う2年生

言葉のイントネーションから関西出身であることが一瞬で解る2学年

の社会科担当教員から「大阪が今後発展するかどうか?」という学習

問題を出される2年生。衰退しますとは言いづらい雰囲気に感じますが、

生徒達は交通や自然といった条件から大阪の強みや問題点を想像して

忌憚のない意見を発表しています。意見の中には2年後の大阪万博の

影響を考慮しているものもあり、生徒達が時事的な話題もしっかりと

勉強していることが伝わってきます。

大阪についての学習が終わると次は京都についての勉強となりますが

黒板に書かれた学習問題は「京都の伝統を守り続けるべきか?」という

もの。修学旅行の定番であり外国人旅行客も多く訪れる京都は、守って

当然という、ある種の崇拝のようなものが日本人にはあると思います。

しかし、観光地としてにぎわう一方、現地で暮らす人には不便なことも

あるということが学習を進める中で解ってきます。すると、少数ながらも

京都の建造物に手を付けるべきではないかという意見も上がってきました。

色々な立場から物事を見て、当たり前を疑える2年生ならば、日本の未来

を変えてくれるのではないかと思わせてくれる授業でした。

迷える学習委員

3年生の廊下には「修学旅行新聞」が貼られています。修学旅行終了後は

体育祭・中間テストと行事が続き、なかなか集中して新聞づくりに取り組む

時間が少なかったようにも思えますが、完成した作品はそんなことを微塵も

感じさせない傑作ばかりです。

完成した新聞が揃うと、学習委員会の生徒達による厳正なる審査の元に様々

な賞が贈られる「新聞コンテスト」が開催されます。学年トップクラスの

作品は甲乙つけがたいようで、学習委員会が集まる審査室では「どっちも

同じ(くらい上手)に見える」という声が聞こえてきました。それでも

審査員としての役割を果たすべく1枚1枚の新聞を丁寧に読み込み、時に

相談しながら仕事を進めていました。

学習委員会の心を掴み見事に受賞を果たした新聞には特製の勲章が付け

られていますが、確かにどの新聞も惚れ惚れしてしまうほどの美しさを

放っています。