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活動の様子(R05年度)

ミクロ

顕微鏡でなければ見れない花粉管について学んでいた3年生。

既に肉眼では観測できない世界のことを学習していましたが

染色体の学習に入り、学校にある顕微鏡では視認できない

ミクロの世界まで踏み込みはじています。

目では見ていないので想像するのが難しそうですが、生徒達

は染色体がもたらす遺伝の法則について紙にまとめて発表。

法則を図に表して説明するほどしっかりと理解しています。

生徒達が図で解説した「3対1の比率で遺伝的な特徴が現れる」

ことを確認する実験では、染色体に見立てた2色のビーズを

ひたすらフィルムキャップから出しては戻してもを繰り返す

ことで染色体の動きをシミュレーションします。クラス全体で

力を合わせて400回ほどのデータを取り、見事に3対1に

近い数字を算出して法則の正しさを確認していました。

生の声

次年度の制服の在り方について、生徒会役員と生活委員会で意見交換を

しました。ジャージ登校を経験した生徒達の口からは「着替えるのが楽

だった・動きやすい・体温調節しやすい」とプラスの意見ばかりが出て

いました。逆に制服については「肌触りが気になる・冬場のスカートは

寒い」とマイナスな側面を挙げる意見ばかり。こうなると、もはや制服は

必要ないように思えてしまいますが、制服は無くても良いのかと生徒に

尋ねると、誰一人として無くして良いと答える生徒はおらず「式典には

必要・受験を意識した服装の練習」といった意見が出てきます。全ての

生徒達がTPOの概念を持っていることがわかり、その精神年齢の高さに

驚かされます。

自分達だけでここまで建設的な話し合いを展開できる生徒達であれば、

子どもの主張を中心に新たな校則を作り出していくことにも問題が無い

ように思えてきます。

難しい

平和主義を憲法に定めつつも世界10位の水準で軍事費に予算を割いている

という情報が出てくる日本。自衛隊や集団的自衛権について学習している

3年生は、これらの事柄が平和主義に反していないのかを考えています。

生徒達も色々と悩んで自分の意見を出していましたが、日本を取り巻く国際情勢

の説明を聞くと考えが変わっている場面もありました。

正解がなさそうな難問ですが、こうした問題についてしっかりと考えている

子ども達がいれば、未来の地球は今よりも良くなっているかもしれません。

風が吹いても大丈夫

今週の月曜日に菜の花学級が種を蒔いた「リナリア」と「大根」が

早くも発芽を始めています。10月に入り涼しくなり、植物にとっても

過ごしやすい天候になってきたと言ったところでしょうか?

大根の栽培では、新たな試みとしてマルチングシートを敷いています。

シートが飛ばないほどの溝を掘るのは大変ですが、生徒達は根気よく

掘ってはシートに土をかぶせる作業を繰り返します。その結果、昨夜

のやや強い風にも飛ばされない頑丈なマルチングシートとなっていました。

上手くいけば100本くらいは大根が出来そうな規模の畑に、今から

収穫の時が楽しみでなりません。

 

意識しすぎ

修学旅行のリハーサルを意識しているという1年生の校外学習は

準備の段階で3年生と同じ旅程表を使って計画を立てています。

校外学習当日にはカメラを持って行動するようで、準備だけでなく

活動内容まで修学旅行を意識していることが伝わってきます。

廊下には3年生の修学旅行新聞コンテストで優秀な成績を収めた

新聞がお手本として既に貼りだされており、校外学習実施後の

活動まで考えて生徒達は動いています。

授業が少し早く終わった時間には写真撮影の練習までしていた

ので、明日の校外学習で心配することは何もなさそうです。

いいね

社会に貢献する建築を信念として活動している建築家「板 茂さん」が

書きおろした「紙の建築」という題材で勉強する2年生。文字通り

教科書に出てくるお手本と言える、働くためのモチベーションを学んだ

2年生は、学習のまとめに「働くことでどうやって社会に関わって

いきたいか?」を発表しています。「どのような仕事でも社会の歯車

の1つであるので、小さなことから貢献していきたい」といった、

板さんが乗り移ったかのような発表もあれば、賃金を効率よく稼ぎたい

という労働の本質を追求する発表もありました。教科書を読んだ後だと

後者の発表が間違っているようにも感じてしまいますが、発表後には

どんな意見にもクラスメートからの前向きなコメントが寄せられていました。

本格的歌声

本日から合唱特別日程が始まり、帰りの会の時間に本格的に合唱の練習

をしています。さすがに2・3年生は初動が早く、既に指揮者と伴奏者が

曲の進行をリードしています。声変わりが来ていない幼さが残った歌声

も相まってか、元気一杯に歌っているように聞こえる1年生。先輩達に

負けないやる気をひしひしと感じます。

練習全体を見回っているのは、吹奏楽部の東関東大会出場に一役買った

若き名将である吹奏楽部の顧問。ふらりと現れては一瞬で歌のポイントを

把握して改善点をアドバイスしていました。本番までの1ヶ月弱で、生徒

達はどこまで上達するのでしょうか?

真摯

受験対策として、3年生の生徒達は小論文と面接の練習をしています。

好きな漢字をとその理由を述べる小論文では、1つの漢字から自分の

夢・力を入れてきたこと・人生観・知識の広さ等々、あらゆる話題に

話を広げています。自分なりの信念を持って中学校生活を送ってきた

3年生だからこそ出来る芸当ではないでしょうか?

面接はというと、入退室の所作は既に校長から100点満点の評価を

受けるほど洗練されています。受け答えをする際にも、その手に資料

等は一切なく、志望動機や自らのアピールポイントは完全に頭の中に

入っているように見えました。また、高校進学後の未来も既に描いて

いることも生徒達の凄いところ。面接官に柏三中の生徒が夢に向かって

努力するビジョンを浮かばせるに十分な迫力で夢を語っていました。

声色から緊張している様子はありありと伝わってきましたが、ただの

練習にもそれだけ真剣に向き合っている証拠でもあります。緊張を悪

と思わない陽転思考で練習を続けてほしいですね。

見どころがありすぎる選挙

本日は生徒会役員立候補者の立会演説会がありましたが、前日の

リハーサルでは演説が制限時間の2分を超えてしまうケースもあり

立候補者達も若干の不安を残したまま演説へと臨んでいることが

予想されます。しかし、リハーサル終了後にすぐさま立候補者

と推薦責任者が演説内容を見直している姿を見ると、本日の演説

までにしっかりと軌道修正してくるのではないかという期待もあります。

3年生の応援責任者が2年生の立候補者の演説時間を確保するため

自らの演説内容を削るという調整をしているペアもあり、憧れの

先輩が自分を立てるために一歩引いてくれる姿を見て、やる気と

プレッシャーが倍増している姿もありました。遅くまで残っている

立候補者と応援責任者ですが、その決選方法は信任投票であり、

「よほどのことがない限り落ちないだろう」と高をくくっても

不思議ではなさそうですが、自らの思いを全力で伝えるべく最後

まで演説内容を考え抜いていました。もはや選挙前から最高の

生徒会が誕生することを確信してしまいます。

いざ本番では、候補者・応援者ともに熱い思いを感じる名演説の

連続。応援者も生徒会で力を発揮してほしいと思ってしまうほどの

傑物ぞろいでした。話を聞く生徒も、面接の順番待ちかと思うほど

素晴らしい姿勢をキープしています。

そんな素晴らしい選挙を運営したのは選挙管理委員会の生徒達。

立候補者の演説が終了した途端に拍手が沸き上がり、次に控える

応援責任者の話すタイミングが数秒遅くなるという突然の事態にも

素早く反応してタイマーを止めます。2分間の演説のために膨大な

準備を費やしたした生徒達に対し、公平な選挙を提供しようと徹底

していました。演説会終了後も票数をトリプルチェックしており

1票たりとも漏れがないように細心の注意を払っていました。

(保護者用のページを更新しました)

美化委員会が1日でやってくれました

2年生が臨時の清掃見直し会議を開いています。会議の最初には、2年生美化委員会

が撮影・編集した動画が流されます。臨時の会議ということで十分な準備時間はなかった

はずですが、ここまでの動画を作る美化委員会の仕事の速さには驚かされます。

動画から美化委員会の熱意を感じたのか、掃除について話をする担任の声にも自然と熱が

こもっているように聞こえてきます。その場で掃除用具を取り出し正しい箒の使い方を

確認しだすクラスもありました。掃除担当者の最適な編制まで見直しており、正に基礎

に立ち返っての確認という印象を受けます。

広がる選択肢

現在生徒達が力を入れて勉強しているであろう国語・数学・理科・社会・英語

の5教科。これらの知識が満遍なく活かされる職業があるのかと考えると、意外

と思いつくものがなく、世の中の職業の多くは専門性が求められているように

思えてきます。

このように書くと勉強が必要ないもののように思ってしまいそうですが、

本校の研究主任が若手職員に配付している研修用の広報誌に載っていた

「学ぶことで人生の選択肢が広がる」という言葉を聞くと、あらゆる教科を

学ぶ必要があるように思えてきます。

進路学習で職業について調べている2年生も、マーシャラー(航空機の着陸を誘導する係)

などの、聴き馴染みの無いような仕事まで調べて自らの将来の選択肢を

増やしていました。世の中の働く人たちがどんな仕事をしているか勉強

すれば、勉強に対する意義を今以上に見いだせるかもしれません。

蘇る夏

朝晩がだいぶ涼しくなり、夏の終わりを肌で感じる季節となってきました。

しかし、2年生の廊下に飾られている「夏休みの思い出川柳」を見ていると

楽しかったり、部活に燃えていたりと、生徒達の色々な夏休みが脳裏に浮かん

できます。

部活動を題材とした川柳では涙というワードが出てくるものがあります。

同じ涙でも流した時の感情には違いがあり、生徒達が酸いも甘いも経験した

夏となっていることが伝わってきます。旅行先や何気ない日常の景色に感じた

心の動きを詠んだ「これぞ川柳」という作品もあり、夏休み中の経験を通して

生徒達の人生に深みが増しているように感じます。

未来へと繫がる訓練

ネットで地震について検索すると「南関東でマグニチュード7クラスの地震が

今後30年以内に起こる確率は70%になる」といった情報が出てきます。30年

以内という大きな括りで見れば、生徒達が人の親として災害に直面する可能性も

十分にあります。そう考えると、防災に対する教育というものは、生徒達の子ども

にまで影響を与える重要なもののように思えてきます。

本日の避難訓練では、一時避難の後、生徒達へと事前に取ったアンケートの結果

を共有しました。アンケート結果は下の動画で確認できますので、ご家庭でも

防災対策について話し合いをしていただけたら幸いです。