令和4年度 校長室より

2022年6月の記事一覧

情報モラル(校長室より)

5年生対象で情報モラルの出前授業を行いました。参観希望のある5年生の保護者の方も後方で見ていただきました。

講師は柏市教育委員会 児童生徒課 指導主事の小原先生です。

昨年度も来ていただいた、土南部小学校での勤務経験のある先生です。

題名は「正しく学ぼう 情報モラル トラブルから皆さんを守るために・・・・・・」です。

インターネットについて、では、子どもたちの遊びの中にもインターネットが関わっているというお話から始まりました。空き缶1つで暗くなるまで遊んでいだ私が子どもだった昭和時代とは、信じられないほど遊び方も変わりました。とは言え、どんな遊びにもトラブルはつきものですからどちらが良い悪いということではありません。

柏市としての端末持ち帰りのルールも確認しました。ルールはあっても、それを守って初めて自分や友達を守ることにつながります。守れているかな。

国内や県内で実際にあったトラブルの事例を紹介しながら、子どもたちにその危険性をうったえかけていただきました。当たり前のことですが、事例の取り扱いは、「そういうことがあるのか。自分は気をつけよう。」と考えることを期待してのことです。

いくつかのSNSやオンラインゲームでの危険性についてもお話がありました。匿名性が高い部分での書き込みや悪ふざけ、知らない人とのつながりの怖さなどが話題になりました。

トラブルになりそうなとき、なったとき、「困ったときは大人に相談」、これにつきます。子どもたちの声が聞こえる、そばにいる大人として、アンテナを高くしていたいものです。

最近、よく聞くようになった情報機器の脳への影響についても触れていただきました。中毒性があるという話は、今日、小原先生の話にも出てきた「スマホ脳」という本にも書かれています。それによる子どもたちの生活への影響は軽く考えてはいけないものだと思います。

生活を便利に豊かにするためにたくさんの道具があります。例えば「はさみ」という紙を切るための道具も、その目的のために気をつけて使えば便利な道具ですが、間違った使い方をすれば危ない道具になります。つまりは、どんな道具も、正しく使うことが大前提です。

情報モラルのお話は、年々発表用のパワーポイントの画面の数が増えているのを感じています。内容が増えているということです。気をつけることが増えているということです。そのような気をつける必要のある道具を、多くの子どもたちが当たり前に持っている、使っているという時代なのです。渡しっぱなしで良いはずはありません。しかし実際には、渡したら管理しきれない部分も出てきます。

学校でも今日のような時間を設けて呼びかける機会はありますが、お家でも話題にしていただき、機器の管理や扱う時間、時間帯について考えていただければと思います。全ては、子どもたちが余計なトラブルに巻き込まれないために、こわい思いをしなくて済むようにするためです。

小原先生、本日はお休みのところ、朝早くからありがとうございました。

 

清掃2(校長室より)

週に4回だった掃除を週3回にした令和4年度。

1日に1度、たった15分校内全体で「学校をきれいにする」という同じ目標に向かって活動する貴重な時間。全員でがんばれたらきっときれいになる。

回数を増やしたからきれいになる、というものでもなく、回数を減らしたから汚くなるというものでもない。やはりその瞬間に本気できれいにしようと行動できたかどうか。

とりあえず、私も自分の持ち場を掃除しているので、校長室掃除の子以外の子どもたちがそれぞれの場所でがんばっているか確認できない。というわけで、まずは放送で呼びかけています。「週の最初の掃除です。みんなできれいにしよう。」とか、「週の最後の清掃です。力を合わせてきれいにしよう」とか。

わかってほしい大切なことは、何度でも言い続けることが大事。「何回言えばわかるんだろう」「何度言ったと思っているのだ」いやいや子どもですから、何回言ったってできるようになるとは限りません。だから、とりあえず、何度でも言いましょう。伝えましょう。

そんな気持ちで、声をかけています。校長室掃除が終わった後、ダッシュで何ヶ所かの掃除の様子を見に行きました。うん、がんばってますね。その調子です。

良いことは、それを続けていると、良いことがちゃんとできる力がつきます。良くないことは、それを続けていると、良くないことがちゃんとできる、つまり、できない、やらない、という力がついてしまいます。どちらも継続は力です。どうせ力がつくなら、良いことの方がいいよね。

掃除の時間を、みんなで同じ行動ができる時間にしていきたいです。

第1回学校運営協議会(校長室より)

令和4年度第1回の会議を開催しました。

今日は柏市教育委員会と千葉県教育委員会の方々の見守りの中、会を進めました。

最初に、会長と副会長を学校長として推薦させていただきました。

会長は南部地区青少協会長の西條様、副会長には民生委員主任児童委員の入道様にお願いすることにし、みなさんから承認をいただきました。

次に、今年度の学校経営について校長から考えをお示しし、承認をいただきました。

昨年度末までに、この会議において「地域の力を学校に」の合い言葉の元、4つの場面を設定しました。

今年度は具体的な動きにつなげていく1年にしたいので、とにかく「1学期中に、各グループで、何か1つは活動しよう」という目標のもと、すぐにできそうなことについて話し合いました。

話し合いのきっかけとなればということで学校からの提案としては、「下校時刻に合わせたお散歩(安全)」「敷地脇の坂道のフェンスあたりの草の処理(環境)」「プリント類などの丸付け(学習)」「休み時間の見守り(生活)」などをあげさせてもらいました。

学校運営協議会の委員となってくださっている地域の代表の方々が、土南部小学校や土南部小の子どもたちのために具体的にできることを考えたり、話し合ってくださっている姿を見ていて、とてもわくわくしました。

これからの動きがとても楽しみです。

委員のみなさん、本日はご多用の中、お集まりいただきありがとうございました。

子どもたちのために、よろしくお願いいたします。

県教育委員会のみなさん、遠方よりご来校ありがとうございました。

柏市教育委員会のみなさん、いつもサポートありがとうございます。

まだまだこれからなのです(校長室より)

一年生の教室です。


全く別の場所で生まれて、それぞれの環境の中で育ち、別々の幼稚園や保育園に通った子どもたちが、ある年齢になったタイミングで小学校に入学します。

生活経験もばらばら、知識もバラバラ、同じクラスに集まって1学期がスタートして、6月。

自分のことに一生懸命になれる子もいれば、周りが気になって仕方のない子もいます。先生の話を聞ける子もいれば、手いたずらをしていて一歩出遅れる子もいます。学習環境で言えば、学習用具がそろっている子もいれば、忘れてきている子もいます。筆箱の中身が整頓されている子もいれば、この時期にすでに鉛筆が1本しか入ってなかったり先が丸い物ばかりの子もいます。

人間関係で言えば、相手に言葉で思いを伝えられる子もいれば、うまく話せなくて友達に手を出してしまう子もいます。素直に謝れる子もいれば、意地を張ってしまう子もいます。

それでも、同じ教室で生活していくためには、考え方はそろわなくても、行動がそろわないことには先に進めません。

「ほめてほしい」というよりは、「見てほしい」というのが子どもたちの思いです。学校では大人数を相手にしているのでなかなか1人1人十分に満たしてあげられない部分も多いのは申し訳ありません。もちろん子どもを見るのは学校だけではありません。家庭だからこそできることもあるのだとすれば、たっぷり見てあげてほしいと思います。1年生にはなりましたが、まだまだ手を離すには早すぎます。

小学校6年間、中学校3年間、合わせて9年間の義務教育。この期間は、基本的なことをたくさん学んでほしい期間です。良いこともそうでないことも、とことん経験した上で血肉にしていってほしいわけです。若いときの苦労は買ってでもしろ、っていう言葉もあります。(若いというより幼いが正解な年齢だけれども。)できないことばかりでもよいのです。できなくてもあきらめずに少しずつできるようになっていけば良いのです。

思いつくままに書いてしまいましたが、やはり思うのは、この1日1日が確実に子どもたちを土南部小学校の1年生にしていくということです。願いを持ってかけた言葉なら、それがうまく響かなくても、むだということにはならないと信じています。関わることはあきらめずに、今日も明日も先生方の働きかけは続きます。

保護者のみなさん、学校のことで心配なことがあるときは遠慮なくお知らせください。

土南部まつり運営委員会(校長室より)

秋に行ってきたPTA主催の行事がここ数年開催できないまま令和4年を迎えました。

今日は、秋の行事担当の保護者のみなさんにお集まりいただきました。まずは体育館に集まっていただき、今年度の取り組みについての説明をしました。各学年の担当の中から代表2名を決めて、家庭科室に改めて集まってもらいました。

イベント当日は、各学年1時間という限られた時間です。それまでに、何をするか、を考えていきます。今日は集まっていただいてありがとうございました。

 


学校では、このコロナの状況の2年間で「本当に必要なことは何か」を考えてきました。全国どこの学校でも同じ動きをしています。去年も行ったから今年も行う、と当たり前にしてきたことを見直してみるということです。

「やめる決断を」「変える決断を」は管理職としてもあちこちで言われてきました。

ただその決断、判断の根拠が、「何となく」ではなく、「学習指導要領」であったり「目的は何か」であったりする必要があるわけです。

PTAの活動についての見直しも学校と同じように必要になってきています。「任意の団体である」ということが明示されるようになり、考え方がそれぞれ違う保護者のみなさんのPTAへの関わり方も、この後いろいろ変わっていくことが予想されるからです。

目的をはっきりさせて、できることを、できる時に、できる人が、行っていく、そういう活動になっていくのだと思います。

今、平行して、本校ではコミュニティスクールとしての動きが始まっています。
学校に地域の力を活用するという考え方で進めています。場面としては学習支援、生活支援、環境支援、安全支援の4つに分かれています。ボランティアによる活動となり、具体的な動きにつなげていこうとしているところです。

「地域」の捉え方として、地域住民のみなさん、そこには保護者のみなさんも入りますし、土南部小学校の職員も入ります。進めていく中でPTA活動との関わりも当然生まれてくるはずです。子どもたちのための活動をみなで行っていけたらよいと考えています。