令和4年度 校長室より

令和4年度 校長室より

日々の積み上げ(校長室より)

朝の9時。6年生の教室に誰もいません。

一泊旅行をしてきたため6年生のみ登校時刻を遅めに設定しました。

昨年度は、春から秋に延期をした関係で、同時期に日光に旅行をする学校が多く、どこへ行っても大混雑だった覚えがあります。今年は、それがなかった分、落ち着いて2日間を過ごすことができました。

梅雨の季節でしたが、東照宮で雨がぱらついた程度で、雨具の出番はありませんでした。

2日めはきれいな青空も見え、お天気には感謝感謝です。

心に残った1つの場面をお伝えします。
ホテルを出て行くときの子どもたちの様子を見ていた時のことです。フロントにいた係の方へ頭を下げて、丁寧に「ありがとうございました」とあいさつをしながら出て行く子どもたちを何人も見ました。

ここまでのご家庭や学校でのあいさつの積み上げの結果として、このようなあいさつができることは素敵なことだと思います。心に思っていることは、誰にもわかりません。伝わりません。思っていることは、行動として表すことで初めて人の目に触れます。ということは人目に触れる「行動」はとても大切であるということになります。

「丁寧なあいさつで感謝の気持ちを伝える」ことは人の中で生きていくための大切なスキルだなあと感じた瞬間であり、それができていた子どもたちに素直に感動しました。

身の回りには成長のチャンスはいくらでもあります。真面目に、丁寧にがんばって力をつけていってほしいと思いました。


学校ではできている黙食ができずにホテルの人から注意されたり、船に乗ってはしゃいで教職員が一般の方からお叱りを受けたり、自分たちでこわい話をしてこわくなり同じ布団で3人で寝てしまったことで距離を保てなかったり、旅行先ならではの年齢相応のエピソード満載の2日間でした。

子どもたちの6年生としての生活はまだまだ始まったばかり。まだ3ヶ月です。真の6年生になるのは卒業式のその日ですから、まだまだ成長の機会はたくさんあります。

1日1日を大切に、担任の先生やクラスメイトの中で元気にがんばっていきましょう。

(写真は梅雨のすっきりしない気候の中でもがんばる今日の子どもたちです。)