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2025年7月の記事一覧
7月を迎えて
【7月の学校便りより】
色とりどりの紫陽花が雨に濡れてきれいに咲いています。紫陽花の花の色は、土壌の酸性度によって変化するそうです。同じ種類でも環境によって色が変わる紫陽花を見ると、人間も同じだなあと感じてしまいます。元々持っているその子の特性や可能性も、環境によって変化すると考えてしまうからです。環境の影響は、大人よりも子どもの方が大きいのではないでしょうか。大人は自分の意志で環境を変えることができても、子どもはなかなか難しい・・・そう考えると、子どもたちの育つ土壌をより良くし、その子の持っている可能性を十分に伸ばせるような環境をつくっていくことは大人の使命だと思います。
先日の授業参観で、「子どもの権利条約」についてみんなで学びました。子どもの権利を守り、子ども時代を豊かに安心して過ごせるよう、学校も家庭も一緒になって子どもたちを支えていきたい、改めてそう思いました。子どもたちには、今も未来も自分で幸せをつかめるようになってほしいと願っています。そのための教育活動をこれからも続けて参ります。
6月16日(月)~21日(土)までの間、異学年の自由進度学習に全校で取り組みました。これも、子供たちの可能性を伸ばす土壌づくりの一つです。
異学年で学習することの良さは、自己肯定感や自己有用感が育まれること、学習の予習や復習ができたり、学びあいがしやすくなったりすることにあると考えています。異学年が混ざり合うと、心理的な安心感が高まり、自然に「教えて」や「分からない」という言葉も出ます。私は、そうした環境の中で、子ども達が自分の持っている力を十分に発揮し、可能性を伸ばしてほしいと願っています。
自由進度学習も、全校で行うことで、教員同士がチームを組み、みんなで子ども達の支援をしました。「教える」から「学ぶ」への授業観の転換を図り、自立した学習者を育てることがねらいです。私達は、これからも、子ども達の主体的な学びの伴走者となり、子ども達一人一人が自分らしく、自分の色の花を咲かせられるように、また、学ぶことが楽しいという喜びを得られるように、豊かな土壌を作っていきたいと思っています。
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