校長ブログ

おもいやりの心(校長ブログ)

 毎朝,昇降口で子どもたちを検温していると時々出くわす光景です。
 例えば先日は
登校してきた6年生2人が,私の少し前で立ち止まります。
 そして違う方面から,少し後に来た下級生の子を待って,先に検温させるのです。
 いったい誰に教わったのでしょう。
 多分本人が下級生の時に,
そうしてくれた上級生をまねているのだと推察しています。
 そのような素晴らしい行動が引き継がれるのは,なぜでしょうね。

 これは憶測の域を脱しませんが,
一つは下級生の時に「譲ってくれてありがとう」と
素直に喜べた経験があったのだろうと思います。
 もう一つは,その下級生をみて「喜んでくれて嬉しい」と同時に
「譲ってあげて良かった」という感情が湧いたのではないかと思うのです。

 本校には,このように環境が子を成長させる土壌が豊富だと感じます。
 ボランティアの方々がたくさん子どもたちに関わってくださっています。
各ご家庭で,おじいさん・おばあさんが孫の成長を温かく見守ってくれています。
 色々な人に接して,様々な仕草や言葉かけ,配慮や気遣いに触れ,
自身で受け止め,生活に自然に生かすことができているように思います。
 「我が町で富勢東小の子を育てる」という環境に,ただただ感謝です。