校長ブログ

ご飯で言うと(校長ブログ)

ここ数日、職員との面談をしています。「ここまでの1年間を振り返って」ということが内容になるのですが、どうしたって「感染症対策の1年」「行事のない1年」「交流のない1年」というような言葉が共通ワードとして出てきます。

ご飯で言ったら「いつも同じおかずの毎日だった」ということになるでしょうか。(ならないかな。)「えー、またこれ?」と言ってしまって、「しょうがないでしょ。」と言われて終わる、そんな感じでしょうか。



どんな状況でも、その時に口にできるもので、お腹を満たすしかないし、その中から取れるだけの栄養を摂取しなければ倒れてしまう。不平不満を言っていても食べないわけにはいかないし、食べないことには何も始まらない。「日々、出されたものをよくかんで食べるしかない」ということが一番大切なことなのでしょう。ご飯に例えるなら。




学校生活の話に戻せば、特別なことはないけれど「日々、目の前のことに一生懸命取り組むしかない」ということになるでしょう。今、目の前にあることに一生懸命取り組む、それは実は一番シンプルで一番大切なことであり、それができる力はこれから先も必ず必要だと思います。




子どもたちは、淡々と過ぎているような毎日を「
目の前のことに一生懸命取り組み」ながら、地道に積み重ねてきました。その成長は今年度は特に目には見えにくかったかもしれませんが、精神的な部分で一回りも二回りも大きくなったと言える1年になったのではないか、学校の中で不平不満を口にせず過ごしている子どもたちを見ているとそう感じます。本当に子どもはたくましい。