校長ブログ(令和7年度)

校長ブログ(令和7年度)

12月の学校便りより

 11月は、修学旅行から始まり、全校遠足で終わるという「特別活動」の重点月間となりました。子ども達は、全校遠足に向けて、各学年や縦割りグループでそれぞれの役割を果たし、準備を進めてきました。全校遠足の行き先は、初めての国立科学博物館。高学年がリーダーシップを発揮し、みんなで協力しながら行動し、たくさんの発見や学びを得られたようです。改めて6年生の存在を頼もしく思いました。子ども達は行事を通して成長するとよく言われます。海外でも日本の「トッカツ」は高く評価され、広がりを見せています。私達はこれからも「子供主体の特別活動」を目指していきたいと思います。

修学旅行を終えて・・・

11月6日(木)、7日(金)に6年生と修学旅行へ行ってきました。

行き先は鎌倉と都内、電車での修学旅行です。

コロナ禍を経て本校では、都内と県内(成田・佐原・佐倉方面)を中心に旅行をしていましたが、バス代の高騰もあり、電車で行かれる場所を探して、今年度初めて鎌倉方面への旅行を実施することにしました。

まずは我孫子駅から北鎌倉駅へ。市内散策は、8時30分から14時まで自由行動。子ども達は事前に行きたい場所を申告し、グループを決めていきました。

班ごとに寺院や大仏を見学したり、小町通りで食べ歩きをしたり・・・。思い思いに旅行を楽しむ姿が見られ、外国の方へのインタビューも積極的に行っていました。普段の外国語の授業の成果も十分に発揮できたようです。

宿泊先は、浅草のホテル。夜は、スカイツリーから大都会の夜景を楽しみました。

2日目は、東京証券取引所と国会議事堂の見学。1日目は、歴史を学び、2日目は経済と政治を学ぶ。修学旅行としてはかなり充実した内容だったと思います。

電車での移動は、貸し切りバスと違い、引率する側としても常に緊張感が伴いますが、子供たちがマナー良く乗車し移動してくれたおかげで、予定通り進めることができました。

6年生のたくさんの笑顔と成長ぶりに触れられた修学旅行は、初めての試みも多くありましたが、本校の歴史に残る素晴らしい修学旅行だったと思います。

ご協力いただいた保護者の皆様、旅行先でお世話になった方々に心から感謝したいと思います。ありがとうございました。

また、何よりも主役の子供たちにも感謝したいです。2日間よく頑張りましたね。

新たな歴史を刻んでくれて、これからに続く第一歩を踏み出してくれて、本当に嬉しく思います。皆さんと過ごした思い出は、ずっと忘れません。本当にいい修学旅行でした。どうもありがとう。

   

 

 

11月の学校便りより

 今年度から始まった委託での水泳学習が10月29日で終わりました。限られた回数でしたが、最適な環境の中で、専門的な指導を受け、子ども達はどんどん泳げるようになっていきました。一人一人の経験や泳力にはかなりの差があり、今回は4つのグループに分かれての指導でしたが、どの子もめいっぱい活動する姿が見られ、その子に合わせた指導がいかに大切であるかを実感することができました。

 学校現場では今、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指す授業」が求められています。これは、誰一人取り残さず、すべての子の可能性を最大限に引き出すためのものです。水泳学習のように、他の授業でも私達はすべての子にとって最適な学びをこれからも追求していきたいと思います。

                           

 

             

前期を終えて・・・

10月3日(金)に前期の通知表を配付します。

本校では4月から9月を前期、10月から3月を後期として評価をしています。

今年度は全校教科担当制に変わったため、それぞれの教科担当が3段階の評価をし、所見は担任がまとめるという形になりました。

また、4年生以上は、総合的な学習の時間に「フリースタイルプロジェクト」(個人探究)に取り組んだため、その内容を記録として記載しました。

初めての探究学習だったので、内容が十分でなかった子もいたかもしれませんが、通知表の記録を見ていると、それぞれの興味関心が分かり、個性が光り輝いているように見えました。自分の好きなこと、興味のあること、自分が疑問に思っていることを追求することは、自分を知り、自分の良さを伸ばすことにつながると思います。また、お互いの発表を通じて、友達の新たな一面に気づき、相手を知ることにもつながったのではないかと感じました。

後期の総合的な学習の時間は、学年ごとに「地域の担い手を育む」を主題に取り組みます。今度は、地域の方々や富勢地区の子供たちと交流しながら、地域の良さや現状を知り、課題を解決する力をつけていってほしいと思います。

また、前期は、記録的な猛暑で、外遊びや運動の機会が十分に取れませんでした。後期は、体力向上にも積極的に取り組んで参りたいと思います。

10月の学校便りより

 9月19日は、お陰様で素晴らしい会場で思い出に残る音楽発表会を行うことができました。ご協力いただき、本当にありがとうございました。子供たちは、いつもと違った雰囲気にかなり緊張した様子でしたが、練習の成果を見事に発揮してくれました。子供たちの合唱や合奏の音色、一生懸命な姿に私も感動しました。みんなで何かを成し遂げた経験が、子供たちの心の豊かさや成長につながってくれているといいなと思います。これからもたくさんの経験を積ませてあげたいです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

来週から2学期が始まります!

 今年の夏は「災害級の猛暑」という言葉が聞かれる程、記録的な暑さが続きました。外で遊べる時間が限られ、厳しい夏休みだったかもしれませんが、お陰様で本校では大きな事故もなく、2学期が迎えられそうです。ありがとうございました。子ども達に会えるのが楽しみです。

 さて、この夏、私は宮城県石巻市震災遺構大川小学校へ行ってきました。東日本大震災の津波によって児童74名、教職員10名が犠牲となった学校です。「止まった刻」という書籍を以前に読み、胸に迫るものがあったため、もう一度読み直してから行きました。敷地に一歩入ると、校庭から子供たちの声が聞こえてきそうで涙があふれ、そして「なぜ」という問いが何度も繰り返し頭に浮かびました。子ども達の命を守ることは学校の第一条件。しっかりと防災・安全対策を行い、命を守る教育をしていかなくてはと改めて強く感じました。本年度も、9月1日にシミュレーション引き渡し訓練を行います。2学期も様々な教育活動にご協力をよろしくお願いいたします。   

7月を迎えて

【7月の学校便りより】

色とりどりの紫陽花が雨に濡れてきれいに咲いています。紫陽花の花の色は、土壌の酸性度によって変化するそうです。同じ種類でも環境によって色が変わる紫陽花を見ると、人間も同じだなあと感じてしまいます。元々持っているその子の特性や可能性も、環境によって変化すると考えてしまうからです。環境の影響は、大人よりも子どもの方が大きいのではないでしょうか。大人は自分の意志で環境を変えることができても、子どもはなかなか難しい・・・そう考えると、子どもたちの育つ土壌をより良くし、その子の持っている可能性を十分に伸ばせるような環境をつくっていくことは大人の使命だと思います。

先日の授業参観で、「子どもの権利条約」についてみんなで学びました。子どもの権利を守り、子ども時代を豊かに安心して過ごせるよう、学校も家庭も一緒になって子どもたちを支えていきたい、改めてそう思いました。子どもたちには、今も未来も自分で幸せをつかめるようになってほしいと願っています。そのための教育活動をこれからも続けて参ります。                     

 

6月16日(月)~21日(土)までの間、異学年の自由進度学習に全校で取り組みました。これも、子供たちの可能性を伸ばす土壌づくりの一つです。

異学年で学習することの良さは、自己肯定感や自己有用感が育まれること、学習の予習や復習ができたり、学びあいがしやすくなったりすることにあると考えています。異学年が混ざり合うと、心理的な安心感が高まり、自然に「教えて」や「分からない」という言葉も出ます。私は、そうした環境の中で、子ども達が自分の持っている力を十分に発揮し、可能性を伸ばしてほしいと願っています。

自由進度学習も、全校で行うことで、教員同士がチームを組み、みんなで子ども達の支援をしました。「教える」から「学ぶ」への授業観の転換を図り、自立した学習者を育てることがねらいです。私達は、これからも、子ども達の主体的な学びの伴走者となり、子ども達一人一人が自分らしく、自分の色の花を咲かせられるように、また、学ぶことが楽しいという喜びを得られるように、豊かな土壌を作っていきたいと思っています。

これまでを振り返って

令和7年度が始まって既に3ヶ月・・・校長ブログの発信がすっかり滞っていました。

そこで、今回は、これまでの経過を5月と6月の学校便りを元に紹介していきたいと思います。

 

【5月の学校便りより】

 薫風に鯉のぼりが泳ぐ季節です。子ども達も元気に校庭で遊んでいます。入学式の翌日からプレイルームで6年生と 一緒に遊んで過ごしていた1年生も、学校生活に慣れてきた様子が見られます。今年から始めたこの朝の取組は、「スタートカリキュラム」という小学校への滑らかな接続を目的としています。先日、柏市教育委員会の視察も入りました。横浜市でも同じような取組がされているようですが、市内では初めてとのことでした。担任や他の園から来たお友達、6年生ともすぐに慣れ、朝の遊びを楽しみに登校してくる様子も見られました。このような取組の成果が市内でも広がっていくといいなと思います。

 学校は社会からの影響も受けますが、社会へ影響を与えることもできます。私達の小さなチャレンジが、教育のより良い未来へ繋がったら嬉しいなと思います。これからもみんなが幸せになる学校づくりのために何ができるか考え、実践していきたいと思っています。ご心配なことがあれば、いつでもご相談ください。ご理解とご協力の程、よろしくお願いいたします。                                    

 ※1年生は、その後のゴールデンウィーク明けも、そして今もみんな元気に登校しています。朝の支度も始業時刻に間に合うように自分でできるようになりました。休み時間には、プレイルームで友達と一緒に遊ぶ姿も見られ、プレイルームがそのまま子どもたちの遊び場、居場所の一つになっています。

今年から本校は全校教科担任制で、全校児童を教員みんなで見ていくという体制で取り組み始めました。1年生も入学直後から担任以外の教員が教科を担当しましたが、朝の時間を担任と一緒に過ごしたことで、担任との関係もしっかり築けたように思います。スタートカリキュラムは大成功でした! 

 

【6月の学校便りより】

 木々の緑が色濃くなり、清々しい季節です。今週末は、いよいよスポーツフェスティバル!子ども達の頑張る姿と元気な演技をご覧いただきながら、子どもも大人も楽しめるフェスティバルにしたいと思います。

 今年は、種目も選択制にしました。表現のダンスも演技する場面が選択できるような構成になっています。神戸大学が行った「所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる」という2万人調査によると、幸福感に与える影響は、健康や人間関係に次ぎ、「自己決定」が大きいということが分かったそうです。

 今年は、ウェルビーイングが最上位目標、「主体性」が全校の目標です。子どもが主語の運動会、みんなが楽しめる運動会を目指した時に、先生方が選択制を考案してくれました。その他にも教育課程のバランスや熱中症対策を考えると、以前のように運動会の練習を何時間もすることは現実的ではありません。自分で選んだ種目に全力で取り組む、そんな友達を温かく応援する、そしてみんなで行事を創り上げながら主体性を育てていく、それが今年度のスポーツフェスティバルの目標です。初めての試みですが、皆様のご理解とご協力、そしてあたたかい声援をお願い申し上げます。    

※スポーツフェスティバルに行った種目を紹介します。

①徒競走・・・50mと100mのどちらか

②レク走・・・運試し走と障害物走、借り物競走のどれか一つ

③団体・・・玉入れと大玉送りのどちらか

④表現・・・学団毎に踊る場所が決まっており、そこだけ踊ってもいいし、全部踊っても良い(2曲構成)

⑤親子競技・・・6年生のみ

⑥縦割り種目・・・縦割りグループで大人と綱引き 

 種目の選択は、教員による実演を見て、自分で決めていきました。学年制限や人数制限はありません。自己選択・自己決定したからでしょうか。いつも以上に意欲的で、最後までがんばる姿、思い切り楽しむ姿が見られました。のびのびしていて、表情豊か、とってもいい運動会でした。

 スポーツフェスティバルから数日後、思い出したかのように登校中の見守りをしている私に向かって、「校長先生、ボクね、6月1日のスポーツフェスティバル、今までの運動会の中で一番楽しかった!」と言ってくれた子がいました。突然の告白は、私の中にずっと残り、幸せな気持ちになりました。

来年はどんなスポーツフェスティバルになるのか、いや、していくのか・・・これからも楽しみです。

新年度がスタート!!

春爛漫の中、4月7日の始業式、10日の入学式を終え、新年度をスタートさせることができました。

今年度は、全校児童100名からのスタートです。

一人一人の可能性が花開き、百花繚乱の素敵な学校になるように、教職員一同力を合わせて参りたいと思います。

地域の皆様、保護者の皆様、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 

学校教育目標は、「自ら学び 心豊かに たくましく生きる とみせの子の育成」です。

今年度も、富勢中学校区4校で共通の学校教育目標を掲げ、コミュニティスクールとして、地域とともにある学校づくりを進めていきます。様々な面で地域の方々のご協力をいただきながら、地域の宝である大切な子どもたちを一緒に育てていきたいと思っています。

また、今年度の経営重点は、「自ら学び、自分で考え行動する子の育成」としました。

これからの時代は、変化の激しい先行き不透明の時代と言われています。職業や働き方も変化し、価値観も多様化しています。今後の社会の変化は、私達の想像をはるかに超え、誰も経験した事のない未来を私達も子どもたちも生きていかなければなりません。

だからこそ、世界共通の最上位目標「ウェルビーイング」を目指し、子どもたちには、「自分で自分の幸せをつかめる子」になって欲しいと私達は考えました。しかし、幸せの感じ方考え方は、人それぞれ違います。

そのため、学校もこれまでのように「みんなで同じことを、同じように取り組む」という一斉型から、できるだけ、子ども自身が自己選択・自己決定できる場面を増やし、子どもが主体的に学んだり、行動したりできるようにしていきたいと考えています。

子どもたちを幸せにすることが私達の使命です。

富勢東小学校は、子どもファーストな学校、子どもにやさしい学校、子どもが主語の学校づくりを目指し、今年1年間教育活動を行っていきます。どうぞご理解とご協力をよろしくお願いいたします。