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心にゆとりを

 久々に朝から半袖でも過ごせる、爽やかな日になりました。途中、雲がかかって雨が降ってきそうな様子も見られましたが、「今日は晴れの一日」と言えるような日でした。感染症による影響もあって、見合わせていた保護者の皆様による読み聞かせ活動も今月から始まり、今日は2回目です。見守り活動後に外からではありましたが、3年生の教室を覗くと夢中になって聴いたり、見たりする子供たちの表情が目に飛び込んできました。マスク越しではありますが、お母さん方の強弱のある声と目の表情に、子供たちがひきつけられていました。短時間ではありますが、「本を読む」時間を持てることは貴重だと思います。
 校長室入り口の掲示板に、10月の掲示物が貼ってあります。「“読書の秋”楽しもう!」という見出しで、「本当の『頭の良さ』ってなんだろう」(齋藤 孝 著)に書かれている内容を紹介しています。
 ◎さみしいときには本を読もう!
 ◎本気を出して読む!
 ◎遠いむかしの人ともつながれる!
 ◎本を友だちにしたら、きみは一生、ひとりぼっちじゃなくなる!

 以上のようなことを紹介しています。そして最後には「秋は何をやっても夢中になれる季節。たまには本に夢中になってみるのもよいでしょう」と呼びかけましたが…。読み聞かせに取り組んでいただいている保護者の皆様の目的は、子供たちの読書活動を広げ、豊かな心を育むことです。本当にありがたいことです。少しでも本への興味が増し、読書活動が広がるように願いながら、この秋は過ごしていきたいと思います。
 3年生の様子を見てその後、昇降口に行きました。4年生の男の子がクツを整頓しています。以前に「4年生のクツをそろえる取組」を紹介しました。その子は「自分のクツが乱れているから直しに来た。そしたら他の子のクツも乱れていたので直していた」と話しました。「そうか、偉いな。心の余裕が自分以外のクツまで見られるようになったんだね。すばらしいね」とほめ、担任教諭にも伝えました。4年生の取組は自分のクツをそろえることが目的ではなく、その取組を通じて心にゆとりを持ち、そこからできることを広げることです。まさに今日のその子の行為はそのものズバリ!朝からとても嬉しい気持ちになりました。もちろん、そのことを伝えた際の担任教諭も嬉しそうでした。学校では子供たちの観察は本当に大事です。