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5年生 全校児童に向けた「ディベート会」

 今日、5年生は、体育館で全校児童に向けてディベート会を開きました。

 なぜディベート会を開くことになったかというと、高学年という視点から学校を見て、ぜひ、「相手の気持ちを考えられる、過ごしやすい学校」にしたいと思ったからです。今まで作ってきたポスターやプレゼンではなく、聞いている人も最終的に、どちらの立場に説得力があったかを選ぶディベートなら、自分事として参加してくれるのではないかと考えました。

 

 ディベート会までに、たくさんの準備をしてきました。

 まず、テーマを考えることです。全校児童に、「自分に関係ある」と思ってほしいので、学校で、よくあるような出来事についてにしました。

 決定したテーマは、「よくないことをした時に、その都度、注意して教える」ということです。このことについて、利点側と問題点側に分かれて話し合うことにしました。

 よくないこととは、具体的には、①ろうかを走る、②掃除をしない、③ボールを片づけないということです。注意したり、注意されたりする経験は、ほとんどの人にあるので、自分事として考えやすいのではないかと思って、このテーマを選びました。

 話し合う時は、全校児童へのアンケートを作り、その結果をもとに、いろいろな根拠を考えました。

 

 利点、問題点側に分かれて話し合う以外にも、準備はたくさんあります。

 まず、低学年にもわかってもらうにはどうすればいいか考え、3つのグループに分かれて準備を進めました。

A:テーマについて具体的に説明する再現VTR

B:ディベートの説明、司会の原稿、ディベートの流れのスライド

C:結果の集計用・振り返り用のアンケート、テーマや目指す学校の掲示、ディベート会のポスター

 

 

 前日まで、A、B、Cの準備を頑張りました。

 

 その準備だけではなく、利点側と問題点側の根拠がしっかりしているか、その確認や、リハーサルも念入りに行いました。

 

 

 また、作ったポスターを、各クラスに届けました。

 そして、いよいよ本番です。全校児童が集まってくれました。低学年も、真剣に聞いています。

 

 ディベートのルールが難しいので、まずは簡単なテーマで練習をし、どちらが説得力があるか、考えて手を挙げてもらいました。

  

 再現VTRの上映も成功しました。よくないことをした人がいて、注意をしている人がいるというシーンを演じています。

 そこまで説明したら、いよいよディベートが始まります。

 

 5年生も、お互いの立場がどんな主張をしてくるのか、本番で初めてわかるので、反論は緊張します。

 スライドに主張や根拠のグラフを出しながら進めていました。特に映す画像がない時は、ディベートの流れのページを常に開き、見ている人に見通しがもてるように工夫していました。

 1年生にもわかりやすいように、「利点」は「よいところ」、「問題点」は「よくないところ」、「主張」は「意見」などと、言い換えていました。

 最後、みんなに、どちらが説得力があったか決めてもらいます。「説得力」も難しいかもしれないので、「気持ちが伝わった」という言葉にしていました。

 タブレット端末のForms機能で投票します。

 今回の結果は、問題点側の勝利でした。

 その後、振り返り用のFormsに、「気持ちがよく伝わりましたか」や「相手の気持ちを考えられる、過ごしやすい学校を意識しようと思いましたか」を入力してもらい、ディベート会が終わりました。

 回答してもらったアンケートを見ながら、振り返りを行いました。

 

【アンケートから】

・とてもいい学校にしたい。

・ろうかを走らない。

・相手の気持ちを考える。

・そうじをちゃんとしよう。

・5年生になるのが楽しみです。

 

 アンケートを見ると、良い意見もあれば、こうした方がいいという意見もあります。

 ディベート会を企画・運営した5年生は、いろいろな気持ちを経験しましたが、その気持ちを受け入れて、さらに前へ進んでほしいと思います。

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(5年担任 戸沢)