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6年生 国語「言葉は時代と共に」
6年生は、国語「言葉は時代と共に」という学習から、日本語の変遷を学びました。
授業では「江戸時代の日本に存在しない言葉」というクイズをしました。提示された10単語からいくつでも選ぶことができ、存在する言葉を選べば1Pt、存在しない言葉を選んだら-2Ptというルールです。たくさん選ばないと高得点は望めませんが、リスクが高まります。さて、解答は解るでしょうか。このページの1番下で紹介します。
実は、このクイズは2回目で、子どもたちに好評だったので2回目の開催としました。言葉の変遷に興味を持ったので、タブレットPCで子どもたちも言葉探しをしました。
しかし、単に「探して」では、手がかりがなさ過ぎます。そこで「レトロニム」という言葉を教えました。
レトロニムとは「ある言葉の意味が時代とともに拡張され変化し、古い意味を特定的に表すために後から考案された言葉」です。一例を挙げると「固定電話」がそうです。かつては単に電話と呼称していましたが、「携帯電話」が登場したことにより、差別化を図るために「固定電話」という言葉が生まれた、というわけです。このようなレトロニムを調べることで、日本語の変化が現代にも起こっていることを学べたと思います。
<解答>江戸時代にない言葉
○意識…明治時代に哲学者の西周が命名して生まれた言葉。江戸時代にはありません。
○チョコレート…明治時代になってから「千代古令糖」「貯古齢糖」などの当て字から言葉として一般化しました。
○演説…明治時代になってから、福沢諭吉らがつくった造語です。
ちなみに、「沸騰」「酸素」「温度」などの化学用語は、江戸時代に宇田川榕菴という学者が西洋書を読んで和訳して誕生した言葉です。これらの言葉が江戸時代に存在していたとは、意外ですね。
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(6年担任 澤井)