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校長:「見方・考え方」を働かせる学び
日本の子供は、計算問題はよくできるが、ちょっと問題の出し方が変わると急にできなくなると指摘されることがありました。
そこで、解いたことのない問題に対しても、これまでの学習で身につけた知識や技能を生かし、問題解決の見通しを持つことが大切となります。
そのために必要となるのが「見方・考え方」です。
「見方・考え方」とは、教科等の特質に応じてどのような視点で物事を捉え、どのような考え方で思考していくのかという物事を捉える視点や考え方のことです。
今日の5年生の算数の授業では、階段のような体積の求め方を考えていました。
立方体や直方体の体積なら公式に当てはめて簡単に解くことができるのに、下記のような形になると、難しいと感じてしまう子供が多くなります。
まず、4年生の時に学んだ、2つの長方形がつながった形の面積の求め方を想起して、「分ける」「付け足して引く」「動かす」という見通しをもちました。
その見方を使って、自分で問題の解き方を考えていきます。
なかには、5通りの解き方を考えた子供もいました。
次に全体で、それぞれの考えを出しあったり、他の人の考えを聞いたりして、見通しが正しかったのか、話し合いました。
そして、本時の学習を通して分かったことを自分なりの言葉でまとめていきました。
授業の最後には、本当にこの「見方・考え方」で他の問題も解くことができるのか、確かめてみました。
とても印象的だったのは、授業が終わってからも「他のやり方」を試している子供や、できたかどうか教師に聞いている子供がいたことです。
「学びに向かう意欲」の表れだと感じました。
大津一小では、活動を通して「見方・考え方」を働かせ、子供たちに考えさせる学びを目指していきます。(校長 佐和)