校長室より

2023年3月の記事一覧

令和4年度修了式によせて

 令和4年度も,今日が最後となります。この一年も新型コロナウイルス感染症のため,つらく悲しい思いをたくさんしたことでしょう。しかし,そんな中でも生徒たちは常に前を向き,「何ができるのか」「どうすればできるのか」を考え,「今できること」に一生懸命取り組んでくれました。本当にありがとう。コロナ禍の下,様々なことに挑戦し,努力して乗り越えていくことができた生徒たちは,確実に大きく成長しました。

 本日,生徒たちに「修了証書」を渡しました。これは各自が,この1年間努力して,それぞれの学年で学ぶべき学習や活動を修了することができたということを証明するものです。従って,「修了証書」を受け取った生徒たちは,4月からは1つずつ学年が進んで,最上級生・中堅学年になります。
 「進級,おめでとうございます。」
 2年生は,4月になると最上級生。そして進路選択をしていかなければなりません。自分をしっかり見つめ直し,自分の得意なもの・苦手なもの等,自分を知る事が大切です。
 1年生は,中堅学年。中原中の活動の原動力であり,同時に先輩になります。新しく入学してくる生徒に「先輩のようになりたい」と言われるようになってほしいと思います。

 さて,この1年間を振り返って,どんな1年間でしたか。自分の立てた目標に向かって努力することはできましたか。
 「夢なき者に目標なし,目標なき者に計画なし,計画なき者に実行なし,実行なき者に成果なし」  という言葉があります。
 夢を持って新しい年に計画を立て,実行してください。「時間」は,すべての人に平等に与えられます。それをどのように使うかで,その人の生き方の価値が決まると思います。

 最後になりますが,明日からは春休みです。今年度を振り返って,新しい夢や目標を立てるなど,新年度への準備を行いましょう。
 令和5年度の始業式は,4月6日(木)です。全員が元気に,笑顔で登校してくれることを楽しみにしています。

第37回 卒業証書授与式によせて

 やわらかな光が大地にあふれ、春の息吹が感じられるようになりました。
 本日,2年生と保護者の皆様に見守られながら,第37回柏市立中原中学校卒業証書授与式を挙行できますことを,心より感謝申し上げます。そして,このような状況の中,卒業式の実施に向けてご尽力いただきました全ての方々に,お礼申し上げます。

 さて,124名の卒業生のみなさん,ご卒業おめでとうございます。三年間の中学校生活を立派に修了し,新しい道に進もうとするみなさんの輝かしい前途を,心から祝福したいと思います。

 みなさんにお渡した卒業証書は,中学校三年間の学びが修了したと同時に,義務教育九年間が終了したという「証」であり,みなさんを支えてくれた家族・先生・友だち・そして地域の方々,みんなの「愛情」が込められた大切なものです。卒業生のみなさんには,この一枚の卒業証書の重みをしっかりと受け止めてほしいと思います。

 この大きな節目を迎え,卒業生のみなさんの胸には様々な思いがこみ上げているのではないでしょうか。

令和2年3月,政府からの臨時休業要請を受けて,学校は3ヶ月間休校しました。卒業生のみなさんは小学校6年生。卒業間近のことでした。
 あれから3年,6月の入学式に始まり,中原中学校に在籍した三年間はコロナ禍の影響で様々な行事が中止,延期,規模の縮小を余儀なくされてきました。誰も経験したことのない日々につらい思いをたくさんしたことでしょう。
 しかし,そんな中でもみなさんは常に前を向き,「今何ができるのか」「どうすればできるのか」を考え,「今できること」に一生懸命取り組んでくれました。
 10月の文化祭では,合唱練習もままならない状況の中,密を避けての練習を繰り返して,どの学級もすばらしい合唱を披露してくれました。そして,先日行われた『3年生を送る会』では,実に4年ぶりに体育館で全校合唱を行いました。たった2回の全体練習でしたが,3年生のリードのもと,先生方も感動する素敵な合唱を響かせてくれ,中原中学校の伝統である合唱を,守り・引き継いでくれていると,うれしく思いました。
 11月の全校体育大会では,3年生のみなさんが率先して競技や応援に積極的に取り組み,大会を大いに盛り上げてくれました。
 また,1年生の時から取り組んできた課題である『発信力』の強化。今年は1・2年生や小学生,保護者や地域のみなさん,外国の方々と様々な人に中原中学校の魅力を発信してくれました。みなさんからの「自分に自信がついた。」「自分の考えをきちんと持ち、伝えることができた。」「聞き手を意識するようになった。」という言葉に,みなさんの成長を感じました。
 そのようなみなさんの姿は1・2年生の良き手本となり,まちがいなく中原中学校をリードしてくれました。本当にありがとう。

 卒業生のみなさん,4月からは,みなさん自身が切り開いた新しい道を,胸を張って歩んでください。人と自分を比べる必要はありません。それぞれ得意なところを生かして,自分自身を大切に,夢に向かって邁進してください。
 もちろん,いいことばかりではないでしょう。時にはつらいことや,うまくいかなくて悔しい思いをすることもあるかもしれません。そんな時は,ぜひこの「卒業証書」を開き,どんな時もみなさんを応援してくれる人たちがいること,そして,この中原中学校で仲間と協力しながら立派に三年間過ごしてきたことを思い出し,頑張ってほしいと思います。みなさんが新しい場所で活躍する姿を楽しみにしています。

 保護者の皆様に申し上げます。
 三年前,新しい制服に身を包み入学したお子様が立派に成長され,卒業の日を迎えることになりました。感慨もひとしおのことと思います。お子様のご卒業,誠におめでとうございます。
 また,この三年間,どんなときも変わることなく,本校に対しまして深いご理解と温かなご支援を賜りましたこと,心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 それでは卒業生のみなさん,これからの社会は大きく変化することでしょう。様々な未来予想図が語られていますが,一つ確かなことは「未来はあなたたちがつくる」ということです。より良い未来をつくるために,『Smile』笑顔を忘れず,『Diversity』多様性を認め,『Update』謙虚に学び続け,『Challenge』勇気を持って新しいことに挑戦してください。

 みなさんの未来が,夢と希望で輝くことをお祈りしています。

三年生を送る会によせて

 令和2年3月,政府からの臨時休業要請を受けて,学校は3ヶ月間休校しました。3年生のみなさんが小学校6年生で,卒業間近のことでした。
 あれから3年,3年生のみなさんは入学式を6月に行うなど,中原中学校に在籍した3年間はコロナ禍の影響で様々な行事が中止,延期,規模の縮小を余儀なくされてきました。
 そんな中ですが,今日,全学年が体育館に集まり,1年生や2年生の思いや心が強く表れた,すてきな『3年生を送る会』を実施することができました。また,フィナーレでは実に4年ぶりに体育館で全校生徒が一つの曲を合唱しました。
 様々な制約の中,あきらめるのではなく「どうすればできるのか」「どんなことができるのか」をしっかり考えてくれました。そこには「感謝の思い」や「心遣い」といった,子どもたちの温かな心や思いを強く感じました。

 これらを作り上げるために,どれだけの時間をかけ,思いや心を込めて準備をしてきたのか。きっとその思いや心は,3年生に届いたと思います。1,2年生の皆さん,そして生徒会本部役員の皆さん,本当にありがとうございました。

 そして3年生のみなさん,今何を感じているでしょうか。中原中学校で過ごすのも,あと6日を残すのみ。次は,3年生のみなさんが後輩たちの思いや心にこたえる番です。残念ながら卒業式には1年生は参加できませんが,その分2年生がみなさんの姿をしっかり心に焼き付け伝統を引き継いでくれることでしょう。卒業式の様子はオンラインで1年生にも配信する予定です。最高の卒業式を見せてください。期待しています。