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活動の様子(R05年度)

季節なんて関係なし

読書といえば「読書の秋」という言葉が思いつくように、なんだか

秋の風物詩となっている印象がありますが、図書委員会の生徒達は

昼休みの図書室で「冬の読書まつり」を開催しています。本を3冊

程度読むとマスが埋まるビンゴカードを配っているのですが、その

どれもが1・2年生の図書委員会の生徒達の手作りで、色々な種類

のカードがあります。漫画の登場人物や偉人の名言が書かれた景品

の栞もバリエーション豊かで、図書委員会の創造力と読書まつりに

掛ける情熱がうかがい知れます。カードや景品の大量生産だけでなく

借りる本をビンゴカードに指定させることにより、生徒達に新たな

本のジャンルを開拓させようという企画力も素晴らしいです。

部活動や勉強とやることが多く、読書に割く時間がないという生徒

も多そうですが、図書委員会の活動を通して少しでも読書に興味を

持つ生徒が現れるのではないでしょうか?

志が違う!!

本日実施された委員会活動では、どの委員会も驚くほど熱心に議論

を交わしています。大掃除や感染症対策と、これからが活動の本番

ともいえる美化委員会や保健委員会は勿論、大一番である合唱コンクール

を終えた歌声委員会も一切気を抜くことがありません。学年の様子

を報告する場面では、全ての学年が「合唱コンクールが終わって

気が緩んでいる」との報告をしていましたが、緩んでいると気づける

歌声委員会がいれば、時機に盛り返してくれると確信が出来ます。

100人以上の個から成り立つ学年から失敗を完全に無くすという

ことは、およそ不可能であるように思えますが、学年委員・生活委員

学習委員の生徒達は1人も取り残さない気概を持って課題に向き合って

います。1年生は、どこの委員会でも話し合いの最中に席を立っており

そういった姿からも熱意が伝わってきます。

計画性バッチリ

本日は、1・2年生の後期中間テスト1日目です。既にテストを終えている

3年生は卒業アルバムの写真撮影と3年生を送る会の準備に取り組んでいます。

送られる側の3年生が1番に会の準備に取り掛かる様子を見るかぎり、3年生

のお客様意識は相当低いように思えます。

昨年度にはブラックライトを使った素晴らしい発表で感謝の気持ちを表した

3年生だけあり、立場が変わった際には、どんな発表で後輩達にメッセージ

を残すのか今から楽しみです。

 

目指せ 脱Google翻訳

来週の月曜日がテストということで、1・2年生は自分でテスト

対策の勉強をする時間が多くとられています。数日前と同様、

生徒達はしっかりと集中して取り組んでいます。

自主学習以外の時間でも生徒達は集中力をはっきしており、

「世界の通学路」という映画の紹介をする1年生の英語の授業

では、教科担任も関心するほどの英文を作成していました。

映画を視聴後に自分で1から英文法を組み立てるという、今まで

学んだことを応用できるからこそ進むであろうこの授業。1年生

も着実に英語が身に付いているように思えます。

お金を使うのも勉強?

クレジットカードだけでなくスマートフォンのアプリなどでも会計

が可能となった現代社会では、現金を扱う機会が格段に減ったように

思います。その影響か、現金を使って買い物をすることが出来ない

子どもがいるという話も聞いたことがあり、日常生活の一場面で現金

を扱うことも一種の学びであるのかと考えさせられます。

保護者参観の時などに空心菜を販売した菜の花学級では会計簿を

付けており、リアルな収支の動きを見て会計について学んでいます。

それだけでなく、英語の授業でもハンバーガーショップでの買い物

をシミュレーションし、英会話と予算制限のある買い物を同時に勉強

していました。

3年生の口からは「今は円安ですよね」という言葉が飛び出し、受験生

らしく社会情勢もチェックしていることがうかがい知れました。

 

侮るなかれZ世代

文部科学省が今年7月に公表した全国学力・学習状況調査では、

SNSや動画を視聴する時間が長いほど、各教科の平均正答率が

低くなるという結果が出たそうです。また、若者の間で流行って

いるショート動画について検索すると「ショート動画により

集中力が低下する」という趣旨の考察が出てきます。2つの情報

を合わせて考えると、正答率低下の要因は集中力の低下にある

ように思えます。

柏三中の生徒達は、1~5時間目はテスト(3年生は実力テスト

1・2年生は柏市学力テスト)6時間目は自己採点・学力テスト

のアンケート回答・テスト勉強という、集中力がなければ絶対に

こなせないハードな日程を見事にこなしていました。特に関心

したのは、テスト終了後の6時間目。テストが終わったという

気の緩みがあっても不思議ではない時間ですが、どの学年も

黙々とやるべきことをやっています。テスト中に静かなのは

ある意味当たり前ですが、こういった時間にも集中しているのは

生徒達の中に本物の集中力が根付いている証拠のように思えます。

 

伝承

本日は、柏中央高校の1年生4名がインターンシップを体験しにきました。

その内2名は記憶にも新しい昨年度の卒業生であり、ブレザーを着た凛々しい

姿を見ただけでも成長を感じてしまいます。

昨年度の卒業生とはいえ、1年生とは面識はないため、最初はやや遠慮がちな

場面がありましたが、時間が経つにつれ生徒達と交流する場面が増えていました。

本校の卒業生ではない2名の高校生も昼休みにはすっかりと生徒達と打ち解けて

おり、談笑する姿や勉強を教えている姿を見ることが出来ました。

1日の体験を終え、最後のあいさつをする場面では「クラスが良い雰囲気

でした。これからもこの雰囲気を大事にしてください。先輩からのお願い

です」という、卒業生ならではのメッセージを贈る高校生。この高校生は、本校

在学中には数年ぶりの体育祭で応援団長として活躍し、柏三中に新たな伝統を

築いた立役者でもあります。柏三中の伝説とも言える存在から放たれた、母校

に対する愛情を感じられる言葉は、柏三中の新たな歴史を創っていく生徒達

にも響いたのではないでしょうか?

ボランティアの権現

明日、本校で実施予定のふれあいコンサートの準備には、吹奏楽部

だけでなくボランティア委員会の生徒も手を貸してくれています。

テスト前期間にも関わらず、自分達は参加しないコンサートの準備

のために放課後に活動する様子は、ボランティア精神に溢れている

としか言いようがありません。自校でのコンサートを何度か経験

している吹奏楽部の生徒達の力も加わり、会場準備はあっという間に

終わってしまいました。

体育館がコンサートの準備で使えないため、テスト前最後の練習が

室内となった女子バスケットボール部の1年生は、1年生大会に

向けたミーティングを実施しています。試合や練習中だけでなく

「TO」の際の態度にも言及があり、あらゆる角度から成長しようという

心構えをヒシヒシと感じました。大会に出場できない2年生は黙々と

フットワークトレーニング。ボールを使わないシンプルで面白味

の無い練習ですが、手を抜くことなく取り組んでいます。来週から

テスト前の部活動停止期間になり、多少の体力の減少は見込まれる

ため「1回の室内練習ぐらい手を抜いても変わらない」という思考

に流されても不思議ではありませんが、自分に厳しく努力を続けて

います。

テニスの玉子様

本校には女子ソフトテニス部しかないため、1年生の男子生徒が体育で

ソフトテニスをやっているだけで、なんとなく珍しい光景に見えます。

初めてテニスをするという生徒が多いかと思われますが、中学1年生

ともなると運動器官もだいぶ発達してきているのか、球を狙った部分に

しっかりと打ち返しています。発達しているとはいえ、当然ミスもして

いましたが、10mくらいの高さがありそうな防球ネットを超えるほどの

特大場外ホームランは見ていて気持ちよくなるほど豪快な失敗です。

体育の授業で少し触れただけで、あっという間に上達していく1年生の

中には、とんでもない天才のたまごがいるかもしれません。

目指せ1万日

毎朝トランペットの練習をする本校の音楽科のベテラン教員ですが

いったい何年間練習しているのかと尋ねると、トランペットとピアノ

共に50年前後は練習を続けているそうです。有名な剣豪宮本武蔵が

残した言葉「千日(せんじつ)の稽古をもって 鍛(たん)となし、 万(まん)

日(じつ)の稽古をもって 錬(れん)となす」=「千日続けて技術は役に

立つようになり、1万日続けてより良いものへと昇華する」を彷彿

させるほどの努力の積み重ねです。

この言葉の通りであれば、中学校から部活を始めた3年生は、12月

前後でだいたい千日の鍛錬を積みおわり、技術が役に立つ段階へと

成長している頃かと思います(毎日練習はしていないかもしれませんが)

実際、美術部の3年生の中には試験科目でデッサンが出題される高校

へと進学を希望する生徒がおり、部活動で身に付けた技術を受験に

活かそうとしています。多くの3年生が引退している現在も放課後の

美術室に残り様々な材質のものを描いて技術の向上を目指しています。

高校でもテニスを続ける気持ちのある3年生は、高校練習会に備えて

久しぶりに練習に参加。総体の頃と比べると上手くできないとのこと

でしたが、スイングしたラケットが球に当たる瞬間の音はかなりの迫力

をしており、ボールを捉える技術は生徒達の中に息づいているように

感じます。

卒業後の3年生達の活躍を鮮明にリサーチすることは難しそうですが

こうした風景を見ていると中学時代よりも更に成長した姿は容易に

想像できます。