文字
背景
行間
活動の様子(R05年度)
ナイスワードチョイス
2年生の一部のクラスでは学校公開の日に授業を展開していた
国語の調べ学習の発表ですが、数日経過した本日も生徒達の秀逸
な発表が次々に誕生しています。
ピクトグラムについて調べた生徒は、文字を使わずイラストだけで
解説する1コマがあり、ピクトグラムのメリットを早速フル活用
する吸収力の高さを感じさせてくれます。
調べる内容は作中に出てくるワードから自由に選択してよいという
ことで、筆者のセリフ「神様はその人に乗り越えられない試練を与えない」
から「神様」を抽出して調べた生徒もいました。どんな発表になるかと
思って聞いていると「神がいるなら争いは生まれないのでは?」や
「動物の命を奪う人間にも罰がくだるのでは?」といった哲学的な
話が飛び出してきました。宗教戦争などが問題となっている現代
では、こうしたことについて考えることもまた必要なことのように
思えます。
自由な調べ学習ならではの、あらゆる分野についての学びがある
授業となっていました。
グローバルな視点
世界的に「脱炭素社会」を目指し、あらゆる分野でエコが求められている
現代社会では、環境問題について考えることも一種の職業訓練のように思え
ます。
1年生の社会では、異常気象・森林破壊・ゴミ問題などのヨーロッパの
環境問題について調べて発表していました。学習を進める中で、問題と
なっている現象が人間が豊かな暮らしを追求した弊害であると気づいた
生徒達は、それに対する対策もしっかりと考えており、調べるだけで
終わらすことがありません。学んだことを自ら発展させていく生徒達の
姿勢には、日本の現役教員の中でも1・2を争う経験年数なのではないか
と思われる1年の社会科担当教員も賞賛の言葉を贈っていました。
授業の最後には、先日終了した「COP28」の時事的話題についても触れられて
いました。ここ数日は、あらゆるメディアで国内についてのニュースが
取り上げられている印象がありますが、日本の未来を切り開いていく
子ども達には、世界の出来事にも目を向けてほしいですね。
心ものびる
1年生の保健の授業では生殖機能の発達について学習しています。
授業中に出てくるキーワードは男性ホルモンの一種であるテスト
ステロンなどの専門用語ですが、まとめの時間になると異性の尊重
や社会的自立の重要性といった、道徳的な話が中心となっています。
入学してから体もドンドン大きくなっている1年生達なので、比例
するように心も成長してほしいですね。
ご参観いただきありがとうございました
本日の学校公開では、菜の花学級の調理実習や2年生の図形の勉強
で取り入れていた「一刀切り」などで、保護者の方々も授業に参加
してくださいました。おかげさまで、生徒達も日頃より意欲を持って
学習に取り組めたことと思います。学習の発表をしていた生徒達に
とっては、日頃よりも増えている視聴者は緊張が増す要因となる
ようにも思えますが、堂々とした態度で前に立ち発表する姿を見ると
自身の思い違いであると気付かされます。
落ち着いた状態でなければ良い作品を生み出すことが出来ないであろう
書写の授業をしていた3年生も、周囲の視線に影響されることなく
美しい文字を書いていました。
続きは現実で
2年生の社会では「東北地方を活性化させるイベントのプレゼンテーション」
国語ではパラトライアスロン選手である谷 真海さんの著書「夢を跳ぶ」を読んで
自分が関心を持ったテーマについて調べています。1年生の英語では11月24日
の記事でも紹介した「世界の通学路」という映画のプロモーションスピーチの練習を
していますが「㎞(キロメートル)」の発音を聞くだけで、熟練の英語使いである
ことがわかる1年生がいます。
明日の授業参観では、これらの授業のまとめである発表会を実施する予定です。
生徒達の日頃の学習の成果を是非とも現地でご覧ください。
大先生
1人1台の端末が支給されたことにより、生徒達のパソコンを扱う力
は格段に伸びたかと思われます。それと同時に、自らの手で字を書く
機会は以前よりも減ったのではないでしょうか?
学校現場のICT化が進んだとはいえ、校内テストなどは未だに記述式
であり、受験本番でも文字を書く力は必ず要求されます。1年生の
国語の授業では、文字の誤読による間違いを防ぐため、書道で「準師範」
の段位を持つ担当教員がカタカナの書き方をレクチャーしていました。
準師範という段位は、教育課程の指導が出来る有段者を指導できる
段位らしく、その技量と知識は疑いようのないものかと思います。
教えている内容としては小学校低学年レベルであろう「シ」と「ツ」の
書き分けや「わ」と「れ」の書き分けですが、担当教員の肩書を知る
職員にとっては非常にありがたいお話のように聞こえていました。
些細なことのようではありますが、こうした授業が生徒達のケアレスミス
を減らすことに繋がっていくのだと感じました。
自愛の精神
先週の金曜日にキャリア教育を実施した2年生が、本日は道徳の
授業で勤労について考えています。道徳という観点で考えれば
「世のため人のために働く」というような利他的な精神が正解に
近いように思いますが、今までの学習の成果が出ているのか
「何を大切にして働くか?」と言う問いかけには様々な意見が
飛び出します。特に印象に残ったのは「自分を大切に」という意見。
無理をして働いて体を壊せば、周りの人達へと心配をかけることに
なるかと思います。周囲を不安にさせることが道徳的かと言われれば
違うようにも思えるので、自分本位に見える「自分を大切に」という
意見も実は他人のためになる道徳的な行為なのではないでしょうか。
人生の大半を占めるであろう「働く」という時間について、色々な
視点を持てる2年生であれば、幸せな人生を送ることが出来そうです。
良いマニュアル人間
マニュアル人間という言葉を聞くと悪い印象を受けますが、物づくりにおいては
マニュアルを守る力は非常に重要だと思います。技術科の授業で難しそうな説明書
を読みながら基盤に部品をはんだ付けしている2年生を見ていると、ふとそんな
ことを考えてしまいました。
見たこともないであろう部品を正しい場所にはんだ付けするのは難しいと思われ
ますが、生徒達は説明書に書いてある部品と実物を見比べて正しい部品を見つけ
だします。部品を付けた後は技術科の教員による検品が入りますが、多くの生徒が
合格のスタンプを貰い、すぐに次の工程へと取りかかっています。
はんだ付けを用いた電化製品の作成は未知の体験かと思いますが、生徒達は意欲的
に取り組んでいました。
万能トレーニング
本日の朝より、基礎体力の向上及び1月開催予定の柏市新人駅伝に向けた
トレーニング、通称「冬季トレーニング」が始まりました。12月に入り、
早朝の車のフロントガラスに霜が降りてくるほどの気温となりましたが、
生徒達は寒さに負けずに体を動かしています。
基本的にはランニングが中心となる冬季トレーニングですが、陸上部だけ
ではなくサッカー・バスケと言った運動量の多い部活動の生徒達も参加し
総勢50人はいるのではないかと推測できるほどの大所帯となっています。
そんな、学校の運動自慢の生徒達がひしめく中、1番早い集団のペースを
作っているのは2年生の女子生徒。颯爽と先頭を引っ張る姿からは、昨年度
の県新人駅伝大会出場者の貫禄を感じます。
放課後の練習時間が少なくなる冬だからこそ、基礎体力をバッチリと鍛えて
来年の春へと繋げていってほしいですね。
学校では教えてくれない話
2年生が、企業に務める方にオンラインで質問する「キャリアチャレンジ
デイ」というキャリア教育を実施しました。質問に答えてくださった企業は
システムエンジニアについては「ネットワンシステムズ株式会社」。広報に
ついては「株式会社日阪製作所」など、あらゆる業種の方々があらゆる職種
についてご説明くださいました。
今回の授業を実施する前に生徒達は事前に質問を考えていましたが、講演の
最初に講師の方から丁寧な説明があったため、既に答えが出ている質問が
いくつか出て来てしまいます。それでも5分間のシンキングタイムの中で
有意義な質問を改めて洗い出し、限られた時間を有効活用していました。
学校の授業では出てこないであろう、現役で社会を支える労働者の方々の
専門的な話は、生徒達にとっても良い刺激になったかと思います。
貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。