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活動の様子(R05年度)

脅威の吸収力

1年生と2年生の国語では、漢文について学んでいます。

初めて漢文について学ぶであろう1年生にとっては、突如

あらわれたルールに従って漢字を読み砕くようなものかと

思いますが、生徒達はあっという間に順応。複雑な漢文も

問題なく解読し「解けた人」と問われると自信満々に手を

挙げています。

内容が発展した2年生では、文章中にあるのに読まない

「置き字」が登場します。日本の文章にはない概念が登場

するだけでも大変そうですが、2年生は書き下し分を読んで

漢文にレ点・一二点・フリガナを振るという高度な学習

をしています。難しそうな要素がてんこ盛りの授業ですが

生徒同士の相互点検で答え合わせをしており、2年生達の

吸収力に驚かされます。

30日で何が出来る?

本日実施された委員会活動は、3年生にとっては中学校生活最後の委員会

活動です。3年間同じ委員会に所属し、力を発揮してくれた3年生もいる

ようで、1つの仕事をやり抜いたという達成感を感じているかもしれません。

委員会活動は最後ですが、あいさつ向上のための活動を計画する生活委員会

では当然3年生もその活動に参加するようで、日常的な取り組みはまだまだ

終わることはありません。3年生が学校に来るのは残り30日という短い

期間になっていますが、同じ仕事を3年間やり通す粘り強さを持つ3年生

であれば学校や後輩達のために最後まで尽力してくれるに違いありません。

志が高すぎる

日頃の生活態度を生活委員会が振り返る中で、時間に対する意識

が低いという問題が上がってきました。そうした問題を解決する

手段として、授業の始業時間などを知らせるチャイムを鳴らさない

ノーチャイムデイという取り組みを生活委員会が提案し、本日実施

しました。

いざノーチャイムデイが実施されると、授業開始2分前には全員が

教室の自席に着席し、廊下からは生徒達の姿が消え去ります。教室

を移動する授業ですら、2分前にはしっかりと移動先の教室で準備

をしているように見えました。友達とじゃれ合う1年生の男子生徒

ですら、談笑しながらもしっかりと時間には気を配っています。

ノーチャイムの影響を1番受けそうな、昼休みに校庭で遊ぶ元気のよい

生徒達も、時間になればすぐに行動を切り替えて教室へと戻っていきます。

学校全体が自分達で時計を見ながらしっかりと行動し、ノーチャイム

の影響を全く感じさせない1日を過ごしていましたが、生活委員会は

まだまだ伸びしろを感じている可能性もあり、その志の高さがうかがい知れました。

また、放課後には、1月15日から17日の3日間で集めた石川県への義援金を

生徒会長が柏市役所まで届けに行きました。各家庭のご協力の他に本校のPTAさん

からも協賛もいただき、集まった金額は合計87,511円となりました。

生徒の思いやりある行動に応えていただき、誠にありがとうございました。

夢の力

1年生が英語の授業で「世界の通学路」という、通学に2時間以上の時間を

必要とする子ども達のドキュメンタリー映画を視聴していることから、生徒達

には国際情勢に関する知識が一定はあることが予想されます。本日は生徒達が

更に他国の事を理解する機会として「NPO法人YouMe Nepal」代表理事の

シャラド ライ さんを講師としてお招きして国際理解集会を開催しました。

生徒達が持つ、インフラが整備されていない国に対する印象は「大変そう」

というものかと予想できますが、本日お招きしたシャラド ライさんは

そうした環境からチャンスを掴んで国の発展のために力を尽くし続ける、教科書に

出てくる偉人のような活躍をする方。集会の時に出て来た「子ども達に教育を受ける

チャンスを与えたい」という言葉や、学ぶことで自分の未来を切り開いた体験談は

他国に対する新たな視点だけでなく、進路や学校に対する価値観にまで影響を

与えてくれそうなものばかりでした。

講演中のシャラド ライさんは、台本のようなものを一切見ることが無く、

生徒達の席の中心に立って悠然と話をしています。講演と言うよりも対話をして

くれているような進行により、質問をする時間には様々な生徒から様々な質問が

飛び交っており、生徒達も一瞬で心を掴まれていたことがわかりました。

講演の最後には、日本の経済成長率や少子高齢化問題といった、日本が抱える

問題についても言及があり、自国のことでなく日本の将来についてまで真剣に

考えてくれるシャラド ライさん。特に生徒達の心に残ったのは「英語を学ぶ

のではなく、英語で学ぶ」という言葉のようで、感想箋には「明日から英語の

授業を頑張る」という言葉を複数の生徒が書いていました。

既に国に対してかなりの貢献をしているシャラド ライさんですが、IT企業を

立ち上げて更なる国の発展を目指しているようで、夢を追う人間の力強さという

ものを会場にいる全員が実感したことと思います。環境に負けず進み続ける

シャラド ライさんのお話や姿には、生徒達も色々な学びがあったかと思います。

貴重なお話をしていただきありがとうございました。

 

大根いいぞ

新年初登校日から大量の大根を収穫していた菜の花学級ですが

未だにその収穫量が衰えることはなく、本日も調理実習で採れたて

の大根を煮物にしています。

かなり立派な大根がかなりの量あるのですが、生徒達はその全ての

皮を剥いてから下茹でをするという、とても手間のかかる調理方法

を選択しています。流しに溜まっていく皮の量を見るだけで、その

大変さが伝わってくるようです。

完成した煮物は、油揚げとめんつゆの旨味が凝縮され黄金色に

輝いており、大根が本来持つ味を最大限に味わえる薄味であることが

視覚から伝わってきます。自分達で育てた作物だからこそ、素材の味

を活かす味付けはナイスチョイスなように思います。

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短時間でも進む三中生

本日は3時間日程ですが、2年生では修学旅行スタート集会が開かれ

1年生は後期期末テストの勉強計画表を作成と、短い時間ながら今後に

待ち構える行事に向けて歩みを進めています。

私立高校の受験まっただなかの3年生は、週の中頃は学年の半数ちかく

が受験のため登校していませんでしたが、本日は道徳の授業で意見交換

を実施できるほどの賑わいを見せています。「差別や偏見のない社会の

実現について」という中々難しそうなテーマでしたが、さすがに受験生

というだけあって、各々がしっかりとした主張を持って議論に参加して

いるように見えました。

今週は3年生の姿を見る機会が少なかったので、学校で活き活きと

活動する姿を見るとなんだかホッとします。

(修学旅行スタート集会のプレゼンテーションを保護者ページの

修学旅行のページにアップしています)

侮れないひと手間

1年生が家庭科の調理実習で中華風春雨サラダを作っています。

具材の人参は生で食べると少し硬いイメージがありますが、皮を

むいたり薄くスライスしたりという生徒達のひと手間により、

加熱せずとも食べやすそうな一品へと変貌を遂げます。

自家製ドレッシングも、大さじから溢れたゴマをすりきりべらで

払い落とし、キッチリ15gの分量を計量。レシピを寸分の狂い

もなく守ろうとするこだわりを持って作っています。

ちょっとしたひと手間が積み重なった1品は絶品のようで、給食後

に調理実習をしたクラスでも箸が進んでいるように見えました。

室内とはいえ水道水ややや冷たいですが、片付けの食器洗いなども

生徒達は怯むことなくテキパキと進めていきます。班員たちの見事

な連携のおかげか、調理実習は時間に余裕をもって終了。余った時間に

ちょっとしたナゾナゾ大会を開くほどの余裕っぷりでした。

正しい走り方とは?

スポーツの世界では、短距離の走り方を「スプリント」長距離の走り方を

「ランニング」と区別しているようで、同じように見える走る動作でも

身体の使い方に違いがあるそうです。

体育の授業で長距離走が始まった柏三中では、 疲労を感じるメカニズムや

長距離走の足の着地の仕方など、ランニングについての基礎知識を授業で

説明してから、実際に走る授業へとステップアップしていました。

辛いイメージのある長距離走ですが、生徒達は互いのラップを細かく計測

しあいペースが落ちれば励まし、走っている生徒はライバルと競い合いながら

ラストスパートをかけるなど、非常に良い雰囲気で走っています。

長距離が嫌いという生徒もいると思われますが、こうしたクラスの雰囲気

があれば、少しは苦手意識がなくなるかもしれません。

図形で人助け

世の中で活用されている数学の図形の知識には何があるのか数学の教員に

聞いてみると建築・ゲームのプログラミング・車作りなど、あらゆる分野

で活用されているそうです。

本日の数学の授業では全学年が図形について学習しており、3年生の黒板

に書かれている数式はアルファベットが大半を占めているので図形と数式を

交互に確認しなければ理解するのが難しそうな内容です。音楽科の教員が教科

の枠を飛び越えてTTとして入っている様子からも授業の難しさがうかがい知れます。

しかし、生徒達は班活動で積極的に意見交換したり、教室前方で問題を

解答したりと、難問にもへこたれることなく挑戦しています。

高度な授業にもしっかりとついていく柏三中の生徒であれは、図形の知識を

活かす専門家になり世の中に貢献する未来もあるように思えます。

何が正しいのか?

1月1日に発生した地震による災害では、渋滞緩和のため個人での

ボランティアや支援物資は受け付けていませんと被災地の石川県から

発信があり、災害時に本当に必要な行動とは何なのかと考えさせられました。

本校の生徒会長も休み中にそんなことを考えたのか、登校初日の9日には

募金活動の企画を提案してきました。企画書の目的には「募金活動を通して

被害の少ない千葉県でも今回の震災を身近なものと捉える」「被災者に対して

できる事があると実感する」と書かれており、子どもながら全校生徒に

震災に対して考えるきっかけを投げかける思考と行動力は流石生徒会長

としか言いようがありません。

募金活動は本日の朝からボランティア委員会と生徒会総務部が協力して

実施しており、人員配置や活動の周知や道具の用意など、1週間程度で準備を

完了させていました。生徒達の行動力には感心するばかりです。