校長ブログ

恕(校長ブログ)

朝の検温、消毒・・・。雨が上がっていたので通常通りできてほっとしました。子どもたちは、傘を片手に元気に登校しました。


先週の土曜日に、富勢小学校でコミュニティスクールの第3回会議に向けての打合せ会をしました。その時に学校運営協議会会長の涌井さんから、4校へ本を寄贈していただきました。

早速読ませていただきました。
筆者である三遊亭究斗氏、ご自身の体験や、それを元にした思いや現在の取り組みなどがわかりやすく書かれています。題名からもわかるように子どもたちへのメッセージです。ブックルームに置きます。

その本の中に出てきた言葉で、心にとまったものがありました。
今日のブログの題名にも使ったこの字、何という字でしょう。

似てる字で「怒」がありますが、ちょっと違います。

「ジョ」という読み方があり、「思いやりの気持ち」という意味があるそうです。

論語の中で、人が一生続けていくべきこととして「
其れ恕か。己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ」という孔子の言葉が出てきます。その言葉で使われています。「自分がされて嫌なことを人にしない。」ということです。この文章は、昔、何回か目にしたことがありますが、この字は読めなかったので調べました。



論語での言葉ですから、人が人間として人との関わりを通して生きていくために必要なこととして、昔から言われてきたのだなと思います。




また、「思いやりの気持ち」は「思いやりの心を持ちなさい」と言われて育つものではなく、「思いやりを受けることでのみ育つ」と児童心理学者の平井信義氏の本で読んだことがあります。理屈ではない、より良い人間関係があってこそのことなのだと思います。子どもを相手にする大人としては心得ておきたい言葉です。


スローガンとして飾るだけではなんにもなりませんが、

小学校という場所でこの言葉を大切にして楽しい学校を目指したいと思い、心構えとして校長室のポスターの上に張ってみました。さらには、絵に描いた餅にはならないように。


最後に、短縄で自己記録を目指す3年生。距離を保ってできる感染症予防上でも良い運動です。体を鍛えるにはもってこい。がんばってね。