校長ブログ

いじめについて(校長ブログ)

文部科学省が22日に「問題行動・不登校調査」結果を発表しました。報道でも取り上げられて、全国の学校で認知されたいじめが61万2496件と過去最多を更新したこと、6年連続で増えたこと、が話題になりました。

いじめ防止対策推進法でのいじめの定義は「いじめとは、児童等に対して、当該児童等が在籍している等当該児童等と一定の人間関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。」という言葉で表されています。

いじめ問題への対応で大切なこととして早期発見、早期対応といわれるようになり、学期ごとのアンケート調査、必要に応じての面談など、全国の学校では早期発見のための取り組みを行っています。

調査が増え、いじめを受けたと本人が感じたらいじめ、となって、本当にたくさんの事案が出てくるようになりました。いじめ認知件数が増えているということは、すぐに解決するようなものでも表面化するようになったという望ましい傾向と捉えてよいと考えます。もちろん、最近になって増えているネットを介したやりとりの中での誹謗中傷、意地悪などについては、端末の利用方法、利用場面などを含めて常に注意が必要です。

本校では、他校と同じように、アンケートに頼らず、日々の子どもたちの様子からも早めの発見、対応を心がけています。学校の強みとして、校内の人間関係のトラブル対応で「その場で双方に話を聞き、確認することができる」ということがあります。早期発見から早期対応に向かうためには、テンポの良さは大切です。年齢が小さい子であればあるほど、時間とともに時系列はあやふやになり、思ったこと、したこと、されたことが混在することもありますから。

未熟な子どもたちです。自分の思いを上手に伝えられる子ばかりではありません。どんな子にもトラブルは必ず起こる可能性があると考え、日頃から変化に気づける大人でありたいと思います。学校では教職員、家庭では保護者のみなさん、ですね。

そして、抱え込まず情報共有のうえ早期対応。

大人でも子どもでも、人との関わりがあれば、行き違いなどのトラブルは大小関わらず必ずあります。子どものうちは自分たちだけでの解決は難しくても、周りの大人が適切に対応すれば必ず成長につながります。火は小さいうちであればあるほどすぐに消すことができます。

引き続き、気になることがあったときには遠慮無くご連絡ください。一緒に考えていきましょう。




(写真は全て本日の子どもたちの様子です。本文と直接関係はありません。)