校長ブログ

できるようになる(校長ブログ)

読んだのがあまりに昔で出典など不明のまま話を進めます。元都内の小学校教員であった向山洋一先生が自身の本の中で紹介した「成長曲線」の話です。
(臨時休校の時期の子ども向け校長ブログ「おーい、みんな!」で紹介しようとして準備だけしながら載せていなかったものです。お付き合いください。)









これは確かにそうだな、と自分のことでも思い当たることがあります。
例えばサッカーのリフティング。
練習は毎日行うとして、今日は1回、明日は2回、あさっては3回できる、というように規則的にできる数が増えるものではない。がんばっているのに、ほんの数回しかできない日々が続く。ところが根気よく練習していると、あるとき急に30回できた!という状態がやってくる。
例えばギターの指遣い。
練習は毎日行うとして、たどたどしく、ほとんど思うように動かずにいらいらしながら楽譜とにらめっこからのスタート。うまくいかずに思うように先に進めず、もたもた。そんな日々を繰り返している内に、突然、あらどうしたことか、指が動く。なんとか最後まで曲が弾けたという状態がやってくる。
特に、楽器やスポーツなどで体験できる、この、突然飛躍的に成長が訪れるという経験、みなさんはありますか。

昨日、校庭で一輪車を練習している3年生の子どもたちの様子を見ていて、この成長曲線の話を思い出しました。

さらには、自分事ですが、28才になったわが娘が小学生の頃の話。
家にあって、ほとんど触れることがなかった一輪車。
ある時、学校から帰ってきた娘が「見て見て!」と。
私の目の前で、一輪車にすいすい乗る姿を見せてくれました。「すごいすごい、いつの間に」と問いかける私に向かって「○○ちゃんと○○ちゃんに一緒に教えてもらいながら練習したんだよ」とうれしそうに話す姿を覚えています。

その時に、子どものやる気とともに、一緒にいてくれた娘の友達の影響の大きさを感じました。


学校という場所で子どもに勉強を教えるという仕事を通して、自分では教えた気になっているだけで実はきちんと子どもに伝わっていないこともあるという経験を何度もしてきました。自分の限界を感じる中で、友達との関わりを通して成長する子どもたちの姿も目にしてきました。友達同士でともに励まし合う存在のありがたさを感じると同時に、成長に向かう学びの形はいろいろあると感じる瞬間でもありました。集団で過ごす学校ならではです。







今日は子どもたちに前期の通知票を渡しました。
子どもたちの学校でのがんばりを評価したものです。励みになる物となるよう作成しました。先日も本ブログで記載しましたが、この評価が子どもの全てではありません。今の子どもの、切り取った一部分です。これからもっともっと成長は続きます。

保護者のみなさん、気になることがあったら遠慮なくご連絡ください。そして、引き続きご協力をお願いいたします。良い週末をお過ごしください。