校長ブログ

子どもも大人も気を付ける(校長ブログ)

下の絵は、先日も話題にした「ちば県民だより」の防犯に関するページに載っていた「あやしい人が子どもに声をかけている絵」です。

いわゆる不審者という言い方をしますが、「帽子」「サングラス」「マスク」などがアイテムとしてあげられるイメージがあります。(この絵の方はマスクしてませんが。)
しかし実際には、スーツを着ている人であったり。このイメージとは全く違う場合もあります。身なりだけで人を判断することはできません。

ある人が、公園で遊んでいる子どもたちをニコニコ微笑ましい気持ちで眺めているとして、見られていることに気づいた子どもが「変なおじさんがこっちをみてニヤニヤしていた」と口にすれば、それは不審者情報となります。状況によっては、近隣の学校や教育委員会に情報として流れ、各家庭に情報提供されることになります。

連れて行かれそうになったとか、触られたとか、はっきりしたことがあれば不審者と思われて当然です。しかし、実害がない場合、その人が不審者かそうでないかを判断することは子どもたちにとっては難しいことであり、そう感じた、という感覚で判断されるのは仕方のないことです。
その人がただの通りすがりの人だったとしてもです。子どもたちが「そう感じた」「そう思った」ことが大事にされます。

となったとき、気を付けなければならないのは大人の方なのだろうと思います。不用意に知らない子に声をかけたり、凝視したりすることは、今の世の中では誤解のもとになる可能性があります。

例え、本当に困って、道を聞きたくて声をかけようとしても「あやしい人と思われるかも知れないな」と大人の方が危機管理意識を高くして、子どもではなく大人を探して道を聞くなどの工夫が必要なのだろうと思います。なんともさみしい気もしますが、それが、自分を守ることにつながります。また、子どもを必要以上にこわがらせずにすみます。

先日1年生対象に防犯教室を行ったばかりですが、今日、
改めて各担任から子どもたちに、登下校時に「できるだけ一人にならないこと」「素早く歩くこと」等を指導しました。

登下校時に、とぼとぼ歩いたり、遊びながら来たり帰ったりすればそれだけ危ないことも増えます。こわい思いをしないためにも、子ども自身にも気を付けてほしいポイントです。

お家でも、話題にしていただくとともに、登下校時に可能な限りで構いませんので、お家の前、近場で子どもたちの様子を見守っていただければ幸いです。

(なお、本文中の写真は、今日もがんばる東っ子の写真であり、本文の内容とは直接関係ありません。)