校長ブログ

大人として(校長ブログ)

今日は、教育委員会児童生徒課指導主事の北村大明先生を講師としてお招きして研修会を行いました。

たんぽぽ学級の国語の授業を通しての研修です。キーワードは「ユニバーサルデザイン」です。困っている一人のためのわかりやすさは、全体のわかりやすさにつながります。本校では、ここ数年、この言葉をキーワードに研修をしてきました。


放課後には理論研修を行いました。
日々子どもたちに向き合う上での貴重なお話を伺うことができました。

今日学んだたくさんのことは、明日から各クラスの実態に合わせて生かしていきます。

北村先生、ご多用の所ありがとうございました。

さて、今日の朝日新聞にも載っていましたが、大人にも子どもにも大人気の最近話題のアニメ映画について、「(一見)残酷なシーンを含んでいること」に不安を抱えている親御さんが出てきたという報道をここ数日でいくつか目にしました。

教育者として、また、子どもを持つ親として、このような状況に直面した時、どう子どもに向き合ってきたか、向き合っているかを、教頭先生と養護の福谷先生と話しました。


教頭先生はこのアニメの内容を知っているので、物語の中での残酷と言われるその行為の意味について話題にするであろう、と言っていました。福谷先生はこのアニメの内容は知らないので、これは物語の中のことで現実とは違うよ、という話をするであろう、と言っていました。


考えはいろいろなのだと思います。しかしながら、共通していたのは、その瞬間を「見過ごさない」という所でした。大人として「不安だ」「心配だ」「気になる」という状況が生まれたなら、その気持ちを遠慮無く素直に目の前の子どもに話すことだろうね、ということです。

子どもは、危ないもの、怖いもの、いかがわしいものなど、いわゆる、大人が「できれば避けてほしい」と願うものにうっすら関わりながら大きくなっていきます。この、「うっすら」が大切なポイントです。昔は、そういったものに、経験が伴わないうちにどっぷりはまることは少なかったのですが、今は情報があふれている中で生活しているので、特に端末を自由に使える環境では、興味があることにどんどん突き進んでいくことが危険につながることもあります。

だれかが規制してくれるのを待っている間にも子どもたちは成長を続けます。昔から「だめなものはだめ」「よそはよそ、うちはうち」という言葉もあります。自分が気になったら自分が発信することが大切だろうと思います。「お父さんはこう言ってたな」「お母さんがああ言ってたな」そういう日常が子どもたちの心を育んでいきます。

これは我々教員も意識すべきところです。「その言葉遣いどうだろう」「今の態度は気になるなあ」などなど声をかけられる場面はたくさんあります。お互いに、気になることは遠慮せずに伝えていける大人でありたいですね。
(後半の話題と写真は直接関係ありません。本日の子どもたちの様子です。)