~30年度 東小教職員の記録

平成30年度 東小教職員の記録

救命講習

プール開きを控えた6月7日(金),柏市消防局光ケ丘分署から7名の消防士に来ていただき,救命講習を行いました。
最悪の事態を想定しての救命講習ですが,この訓練によって毎年全国各地で命が救われている事例があります。

水泳指導を前に毎年必ず実施していますが,何度行っても命を預かる重みを感じながら,真剣に行っています。
 

 
万が一に備えて,心臓マッサージを行ったり,AEDの使い方を学んだりしていきます。職員玄関に備え付けられているAEDの点検も済ませました。

子供たちの体調管理は,保護者と担任の両方で確実に行い,事故を未然に防ぐことが最も大切です。
安全な水泳学習が行われるよう,ご協力をお願いします。

新たな学校の引継ぎ

3月27日,学校関係者評価委員会の臨時会議を行いました。
昨日,人事異動の新聞発表があり,私梅津は,千葉県教育庁教育振興部学習指導課学力向上室への異動が決まり,後任として,樫村雅子校長が新任校長として着任をいたします。
今までであれば,異動する校長は転出のご挨拶もままならないままに,新しい校長は入学式で初めて地域の方にお会いすることが常でありました。
しかし,柏市はコミュニティースクールという形で地域と一体となった学校経営を進めていくよう,舵を大きく切っています。
「新しい酒は新しい革袋に」のことわざに従いまして,従来とは全く違う引継ぎを行いました。
学校関係者評価委員会の皆様(学校評議員,ボランティア代表,町会代表,PTA代表)の方々にお集まりいただき,臨時会議を開催し,平成30年度の総括をすると同時に,次年度の具体的な学校経営基本方針を説明し了承していただきました。
樫村新校長も同席し,地域の皆様からの意見等も聴いていただきました。
東小の経営バトンを確実に渡していきます。
 

転入職員ガイダンス

年度末人事異動により,新たな先生が着任をされます。
本校では,着任される全ての先生にお集まりいただき,今までの学校の様子,学校経営の考え方,来年度の方針について説明をさせていただき,校舎の案内をして学校全体の様子を把握していただきます。
 
新しい先生方,やる気いっぱいで参加してくださいました。

学校関係者評価委員会を開催

3月2日(土)の午後に学校評価の結果を報告し,来年度の教育計画をお話する「学校関係者評価委員会」を開催しました。
 今までの学校では,教育活動を学校の先生方だけで話し合って決めていましたが,今後の学校では,地域の方や保護者,学校支援ボランティアの方々も交えて教育活動について話し合っていくように変わっていきます。
 本校でも2020年からはこのような話し合いを行う学校運営協議会を立ち上げていく予定でおります。学校運営協議会の前身としてこの学校関係者評価委員会を設置し,今日は様々なご議論をいただきました。
 学校評議員さんに加えて,各町会の代表者,企業の評価担当者,酒中校長先生,PTA本部役員といった構成です。
 
 会議でご指摘を受けた点も含めて,学校評価書として保護者の皆様のお手元に届けていきますが,立場の違う様々な方々から白熱した議論がなされた会議でした。

教育課程創造会議3 ルーブリックを作る

今日は教育課程創造会議のファシリテーターをお願いしている福島先生に来ていただき,Vol3のワークショップ型会議を行いました。
今日は,「ルーブリック」について学び,参考例づくりを行いました。
新指導要領では,どのような力を子供に付けるかを示した上で教育活動を行うよう,新しい教育の姿を示しています。
東小では,これに向けて1年間に,「本校で6年間学んだ子供たちに付けたい資質・能力」を話し合いの中から定めました。7つの資質能力というもので,今までもHPで何度か書いています。
 
今日は,総合的な学習の時間と生活科で身に付けさせる資質能力としてあげている,自己決定力と人間関係力について,どんな場面でどのような子供の姿が見られると,S,A,B,Cの4段階で評価するか,その場面と子供の姿について各学年でワークショップ型で決めていきました。
 
ルーブリックという言葉を聞いたことが無いという先生が大半でした。
でも,福島先生のお話や事前に配付されていた資料をもとに,ルーブリックの考えや作り方をなんとなく知り,実際の学習場面に合わせて一つか二つを作ることができました。
 
出来上がったのは次のような評価の視点となる子供の姿です。
調べたものから,自分が発表する内容を決める自己決定の場面。
「自分が調べたものの中から,先生と相談しながら自分の発表内容を決めることができる」=B 
もっと子供にもわかりやすい言葉にしていくことが大切です。
ルーブリックというのは,どんな姿になるとSなのか,Aなのか,Bなのか,Cなのか,それをあらかじめ作り,子供にも知らせ,子供たちにこの学習ではどんな力がつくのか,どういう姿になればよいか,ということを知らせた上で取り組んでいきます。
ですから,自分の姿がどうだったか振り返りながら,目指す姿の実現に向けて子供自身が活動できるようになっていきます。
来年度は,重点をあてた総合的な学習と生活科の単元で,ルーブリックをつくり,子供たちに育む力を確実に身に付けていけるような学習が展開できるようにしていきたいと考えています。

学びづくりフロンティアプロジェクト発表会

酒井根中学校区4校は,第四次学びづくりフロンティアプロジェクトに参加しています。
今日は今年度のまとめを発表してきました。
発表者は校長4名。人的な支援の効果を中心に4校が同じ方向性で歩んでいます。
酒井根西小は,学びプロジェクトと同時に算数プロジェクトにも参加しており,西小での算数の指導で効果的なものは,他の学校もシェアーをしていきます。
しかし,来年度で学びプロジェクトは終了し,今配置されている多くの臨時職員はいなくなってしまいます。
各校の校長はそこに最大の危機を感じ,これから学校支援ボランティアの方々と一緒に子供たちにとって良い環境づくりを目指していきたいと考えています。
具体的な内容は各校からそれぞれの地域へお願いをして参りますが,酒井根地区,光ヶ丘地区の皆様との協働がこれからは欠かせません。よろしくお願いいたします。

PTA学級委員の集い

第三回のPTA学級委員の集いが開かれました。
学級委員の皆様の仕事を今年は大幅に変更していただき,各学年の授業に入ってご支援をいただくボランティアの募集や取りまとめを行っていただくことをメインの役割を担っていただけるよう本部役員の方々にご依頼し,変更しました。
今日はそのまとめの会合です。
学校支援ボランティアをしっかりと組織していくことは,これからの学校にとって重要なポイントです。今日は各学年の皆様に,「もっと,このような支援ボランティアができますよ」ということと,「ボランティアが活動しやすくするためには,この点を改善して欲しい」という2点で話し合いをしていただきました。
 
いただいたご意見は以下のものでした。

『もっとこんな支援できますよ』

1年生

 授業中のプールの監視お手伝いや,ワックスがけのお手伝い,書初め展の展示の
 お手伝いなどができそうです。

2年生

 丸付けや印刷のボランティアはできそう。いつあるかをわかると保護者が動きやすくなる。
 算数が難しくなるので,授業のサポートができそうです。

3年生

 授業参観とは違う雰囲気で,子供と触れ合えてよかった。 家でいるよりも子供の授業
 との関わりがあってよかった。
 運動会の練習の時の動き方のサポートや水分補給の
 補助などができそうです。
 プール指導の着替えや水泳指導,図工などでの危険が
 伴う時の手伝いなどができそうです。

4年生
 安全マップづくりのボランティア募集だけだった。普段の様子が見られたので
 よかったが,3名しか集まらず,早めに知らせてもらえると多くの保護者が
 協力できる。

 プールの見守り,パソコン授業での見守り,理科実験などの時の見守りなどが
 できそうです。

5年生

 早めに先生が動いてくれたので,ミシン,パソコン,アイロンなど多くの
 お手伝いができた。

 ボランティアお願いしますというと,どの程度の支援なのか?ハードルの
 高さを感じて支援に参加できなかったところがある。見守り程度でよいので
 といった誘いの言葉や見守りでも十分という伝え方があるとよい。

 子供にも来て欲しいという声があると,行こうかというようにすると

 名称を見守り隊のような形にすると参加しやすいのではないか。

6年生

 じゃがいも料理への支援を行った。

 6年生なので,自主性に任せる形での見守りになった。調理実習なので,
 小さい子供が一緒だと厳しい面もあった。

 2学期に,音楽集会・持久走大会という中でもボランティアだったので,
 スケジュールが難しかった。

 持久走大会の時に,見守りに保護者ボランティアを依頼よいのではないか。


『ここを改善してくれるとよい』
1年生
手紙を配付した後での変更が生じた。子どもを通じてしかできなかったので電話連絡の方法を持つために番号を聞いておくようにする
 
 
2年生

年間予定に記載はされているが,1か月前には確定の手紙が欲しい。

当日参加が可能という場合には,どこに誰にいつまでに連絡をすればよいかを明記して欲しい。

開始時刻と一緒に,終了時間を記載してほしい。

HPを活用してほしい。
3年生
手紙を作成するのに学校にきて,教頭に確認してもらい,印刷して配付という流れを簡素化して,効率よく仕事ができるようにしてほしい。

貴重なご意見を実行しながら,子供たちの学びを豊かにする大人の絆を広げていきたいと考えております。
具体策はH31年度の計画でお示ししていきます。

プロジェクト会議で2019年の計画を確認

今日はプロジェクト会議の日,学びプロジェクト,心プロジェクト,動きプロジェクトの3プロジェクトで主に来年についての話し合いが行われました。
学びプロジェクトでは,来年度は新指導要領への移行最終年度であること。柏市教委の「みんなで創る魅力ある学校」事業の会場校であること。この2つと社会に開かれた教育課程をキーワードに,プロジェクトリーダーの西山先生からの提案について議論を深めました。
さらに,26日に開かれる教育課程創造会議で検討する「ルーブリック」についてもイメージの確認を行いました。
心プロジェクトでは,クラスごとにそれぞれ行われているルールを統一しようとする話し合いがされました。給食の時,おかわりの方法や配膳方法など,先生によって違いがあることを無くし,学校全体で統一したルールで1年生から6年生までストレスなく過ごせるようにしていく一歩です。
「2020年教育は変わります」というCMにあおられているわけではありません。子供たちにとって力がつく学習を展開できる学校へと改善を図ってまいります。

光ヶ丘商店会からの提案

昨日は総合的な学習の時間を軸とした教育課程創造会議2を行いました。
総合的な学習の時間は,学校独自にカリキュラムを作成を任せられている唯一の学習です。
次期学習指導要領では,「社会に開かれた教育課程」がキーワードとして示され,学びを社会とつなぐ,社会の場を学びの場とする,など地域のリソースをいかに学校教育の中に取り入れて,学んだことがやがて訪れる社会人としての生活に役立つように「繋ぐ」ことが大切になっています。

そこで,今日は光ヶ丘商店会の笠原会長が来校され,商店会のお店を子供の学びの場としてと,次のようなお話をいただきました。

笠原会長から,「地域ぐるみで子供たちを育てていく環境づくりを 商店会として何かできないか?」「今の小学生はいろいろな情報を得ているので,大人も小学生の発想に学ぶことがある。」「子供たちの純粋な感性と商店会の商店主の発想が一緒になって,地域の発展につながるような企画はできないか」
教頭,教務主任,研究主任も一緒に伺わせていただきました。

まさにこのような学びの実現が,社会に開かれた教育課程の一歩となり,コミュニティースクールに向けた取り組みにもつながります。
学校としては意識改革,発想の転換を求められます。
これからの教員の役割の一つとしてコーディネーターとしての教師の役割,というキーワードで,このお話を具体化できる方向に持っていきたいと考えます。
近々またディスカッションをしながら詰めていきたいと思います。

教育課程創造会議2

教育課程創造会議2を行いました。吉村教務主任と西山研究主任の二人が内容と進行を担当し,今回は総合的な学習の時間の単元配列について今年度を振り返り,次年度計画のアウトラインを創りました。
まずは,新学習指導要領下での「総合的な学習の時間」の在り方について,吉村主幹がまとめた資料をもとにして,新指導要領が求めている総合的な学習の時間について理論面の研修を行いました。総合的な学習の位置づけが重要視されていることを共通理解しました。
本校の総合的な学習の時間では,本校で育む7つの資質能力の中から2つを重点として取り組むことが,夏休みの教育課程創造会議で次のように決まりました。

自己決定力=自分の意思で目標を持つ・主体的に行動する
人間関係力=友達と協力して課題解決を図る
それに加えて,他教科で学んだことを総合的な学習で生かすことも視野に置かなければならないとなり,7つの資質能力にはないが,
活用力という言葉で,知識・技能を活用する力を位置づけ,3つの資質・能力を総合で育成する力としたい,という提案があり,共通理解されました。
その後,カリキュラムの振り返りと見直しを時間を区切って行いました。

 
 
それぞれの学年からは次のように次年度計画のアウトラインが報告されました。

3年生

生き物探検隊で生き物についてをテーマとする1学期。2学期はかぶ探検隊で広げ,昔探検隊で3学期。筑波山登山を総合に入れていたが,生き物からカブにつなげて,カブを中心とした課題を持たせてる中で課題解決を図っていく。

4年生

社会科の学習の発展として目指せエコライフ。1学期の最後に車いす体験などの体験を入れたあとに,安全マップづくりにつなげ,地域の安全を調べる目から,地域のユニバーサルデザインに発展できるように計画する。
 

5年生

中学校区で他の小学校も行っている稲づくりを入れてバケツ稲を行う。林間学校と校外学習につながっていくが,まだ具体的なコンテンツをどうするか,来年度の林間の場所も変更になるため,これから具体化する。

6年生

年間を通して12歳の未来予想図をテーマにする。1学期にインタビューの方法について読売新聞から学び,その後保護者へのインタビュー。修学旅行先も職業というくくりの一環を残し,2学期は様々な職業の方に来校いただいて話を聞いた後に,最後は自分なりの職業観にまとめていく。
最後に今日の講師の福島先生からコメントをいただきました。

まず,総合的な学習の時間と教科学習の決定的な違いは「正解がない学習が総合の学習」である。

次に,地域リソースから当たると,学習課題が見えてくることもある。リソースのリサーチを先に行っておくことにより,スタートしやすくなる。

3点目として,子供の次の課題(ネクストクエスチョン)をどう作るかが大切。昔探検隊で昔のことを調べることは正解主義で総合ではない。昔は,かまどでご飯を炊いていたのが今は電機炊飯器になったのは,人々のどういう気持ちからそういう道具を作り出していったのか,また将来はどんな炊飯器があるとよいかというような課題に向かう問いが必要。

6年生のインタビューに関しては,インタビューのシュミレーションを入れることによって,メタ認知が出てきて,学びが深まっていく。

さらに,総合的な学習の時間で学んだことにより,子供自身が成長を感じるためには,子供たちにどうアプローチしていくことができるか。やり抜く力ということをした時には,子供にどういう振り返りをしていくかという点が評価観点として必要である。

 
さあ,2月は今日の計画をさらに具体化した計画にすることと,他教科の年間指導計画をしっかりと位置づけて,2019年度を俯瞰できるカリキュラムをしていきましょう。
会議終了後の校長室では,吉村・西山両主任と福島先生が,ルーブリック評価に向けての考え方やみんなで共通理解をしていくことについて話し合いを行いました。
新学習指導要領は,コンテンツベースラーニングからコンピテンシーベースラーニングに変わります。この変化にきちんと対応している学校は数少ないと思います。誰も歩んだことのない道を一歩一歩進み,子供たちの未来をつくる仕事に,つなげていきます。