校長室より

校長面接を終えて


3年生一人ひとりとの校長面接が一通り終わった。(欠席等でまだ実施できていない人も若干残っている)生徒たちと1対1で話ができたことはとても意味があったと感じている。一人ひとり自分の考えをしっかりと持っていて、それを表現することができる生徒がとても多かった。もちろん、緊張したり、自分をうまく表現できなかったりする子もいたが、何より生徒と直接話ができたことがうれしかった。一つ感じたことは、彼らが受験に対してとても大きな不安を抱えているということだ。進路保護者会でもお話をさせていただいたが、進路選択は彼らにとって初めての試練であり、それを乗り越えることは大人になるための一つの通過儀礼としての意味があると思う。悩みや不安を乗り越えることも一つの経験と言える。しかし悩みや不安を乗り越えるためには、周囲の支えが絶対的に必要である。家族や教師の一言がどれだけ彼らを支えることができるのか。私たち大人は彼らを追い詰めるのではなく支えなければならない。目標とする学校の偏差値や合否だけで彼らを追い詰めることはしたくない。「目標」は最後にその結果を自分では決められない。でも「目的」は違う。進路選択という試練を理解し自分自身を成長させることが目的であり、そういう意味では不合格から学ぶこともあるはずだ。三者面談も終わり、私立の入試相談の準備が始まる。私たち大人がもう一度、「目標」と「目的」をしっかりと理解して、子どもたちを支えていかなければならないと思う。